Linked Data

英国図書館(BL)、Linked Data技術を用いて図書館コミュニティの目録データ等を共有しオンライン上で発見可能な環境を構築するイニシアチブ“Share-VDE”に参加

2020年9月4日、英国図書館(BL)、Linked Data技術を用いて図書館コミュニティの目録データ等を共有しオンライン上で発見可能な環境を構築するイニシアチブ“Share Virutal Discovery Environment(Share-VDE)”に参加したことを発表しました。

Share-VDEは、様々な図書館コミュニティ作成の書誌目録・典拠ファイル等の書誌情報をLinked Data技術で接続し、共有の発見環境構築を目指す図書館主導のイニシアチブです。国際的な図書館サービスプロバイダーCasalini Libriと、文化遺産部門向けの統合図書館システム(ILS)・セマンティックウェブソリューション等のソフトウェア開発会社である@Cult社が中心になって推進しています。

Linked Dataが図書館にもたらす利点(記事紹介)

OCLCのブログ“Next”に、2020年9月2日付で図書館にとってのLinked Dataの利点に関する記事“How your library will benefit from linked data”が掲載されました。

同記事では、Linked Dataが図書館にもたらし得るものとして、以下等が挙げられています。
・作品、人物等についての記述の膨大なコレクション
・情報の拡張やコレクションへの追加を行う機能
・図書館員がLinked Dataを直接作成できるエコシステム
・図書館のメタデータと図書館以外が提供する情報源を連携させるツール

その他、OCLCにおけるLinked Dataに関するプロジェクトの経緯や、これまでの取組、今後の予定等について述べられています。

ゲティ財団、同財団のデジタルコレクションを検索・閲覧できる“Research Collections Viewer”を公開:Linked Open DataやIIIFを採用

2020年9月2日、ゲティ財団(J. Paul Getty Trust)が、同財団のデジタルコレクションを検索・閲覧できる“Research Collections Viewer”の公開を発表しました。同財団の一次資料コレクションや、同一の芸術家に関する作品といった文脈に係る情報を容易に確認できるようにすることを目的としています。画像は国際規格IIIFに準拠しています。

同財団では、1997年以来大規模なデジタル化を進めていますが、デジタル画像とfinding aid(検索手段)は、常に別のシステムとして存在し、リンクを管理することで関連付けていましたが、“Research Collections Viewer”では、finding aidと関連するデジタル資料を結びつけることで、ウェブサイトの利用者が、1つの画面から、アーカイブ資料の構成を保持したまま、資料を見ることができるようになっています。

また、Linked Open Dataを活用して資料を接続させており、“Related Material”の機能を利用することで、アーカイブを直感的に調査し、人・場所・日付等の関係を調べることができます。

国際図書館連盟(IFLA)、IFLAの各種標準のLinked Dataへのアクセスを提供する“IFLA Namespaces”にIFLA Library Reference Model(LRM)を追加

2020年8月31日、国際図書館連盟(IFLA)のLinked Data技術小委員会(LIDATEC)は、“IFLA Namespaces”へ新たにIFLA Library Reference Model(LRM)が追加されたことを発表しました。

“IFLA Namespaces”は、同小委員会のプロジェクトで、IFLAの定めた各種標準の利用促進のために、Linked Dataへのアクセスをウェブサイト上で提供しています。

The new IFLA Namespaces now includes the LRM(IFLA,2020/8/31)
https://www.ifla.org/node/93279

The LRM Vocaburaries(IFLA Namespaces)
https://www.iflastandards.info/lrm.html

国立国会図書館(NDL)、2021年1月以降の書誌情報提供サービス変更点を発表:NDLサーチからMARC形式・MARCタグ形式ファイルを提供、Web NDL AuthoritiesとNDLオンラインの連携開始

国立国会図書館(NDL)は2020年7月31日付で、2021年1月以降の書誌情報提供サービスの変更点を発表しました。

2021年1月以降、2020年12月28日をもって終了する国立国会図書館書誌提供サービス(NDL-Bib)に代わるサービスとして、国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)の詳細情報画面からMARC形式・MARCタグ形式のファイルのダウンロードが可能になります。ただし、ダウンロード可能な書誌データはNDL作成のデータに限られます。ファイルのダウンロードが可能な場合には、NDLサーチの詳細情報画面右下の「検索結果を出力」欄に、リンクが表示される予定です。

また、2021年1月以降、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)と国立国会図書館オンライン(NDLオンライン)が連携し、Web NDL Authoritiesの詳細情報画面の検索リンクボタンから、典拠データとリンクしたNDLオンラインの書誌データを検索することが可能になります。

OCLC Research、アーカイブ資料・特殊資料コレクションのLinked Data評価グループにおける議論で得られた知見の要約レポートを公開

2020年7月21日付で、OCLC Researchが、アーカイブ資料・特殊資料コレクションのLinked Data評価等のためのワーキンググループ“Archives and Special Collections Linked Data Review Group”で得られた知見を共有するレポートを公開しています。

OCLCは、Linked Dataと特殊コレクションに関する事業を拡張し、コミュニティ特有のニーズに対応するため、研究図書館支援のための国際的ネットワーク“OCLC Research Library Partnership”の加盟館に所属する16人の専門家が構成するワーキンググループとして、“Archives and Special Collections Linked Data Review Group”を立ち上げています。同ワーキンググループは、OCLCのスタッフの支援を受けながらLinked Data環境への移行における主な懸念事項の調査を実施しました。公開されたレポートはワーキンググループ内の議論で得られた知見の要約として作成され、次のようなトピックが取り扱われています。

国際図書館連盟(IFLA)標準委員会(Committee on Standards)、IFLAの定めた各種標準のリンクトデータへのアクセスが可能なウェブサイト“IFLA Namespaces”を公開

2020年7月7日、国際図書館連盟(IFLA)の標準委員会(Committee on Standards)とリンクトデータ技術小委員会(LIDATEC)が、“IFLA Namespaces”を公開しました。

IFLAの定めた各種標準のリンクトデータへのアクセスが可能なウェブサイトで、現在 、FRBR Vocabularies、ISBD Vocabularies、UNIMARC Vocabularies、MulDiCatが公開されています。

今後、Library Reference Model(LRM)の掲載が予定されています。

IFLA Namespaces launched(IFLA,2020/7/7)
https://www.ifla.org/node/93182

IFLA Namespaces
https://www.iflastandards.info/

Latin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能に:ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供

2020年6月8日、米国のテキサス大学図書館は、ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供するLatin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能になったことを発表しました。

LADIリポジトリは人権問題・少数コミュニティの記録に特に重点を置いて、ラテンアメリカの提携機関のネットワークからユニークなアーカイブ資料を保存し、デジタルアクセスを提供する共同プロジェクトです。LADIリポジトリのリニューアルは、2018年から2019年にアンドリュー W.メロン財団の支援の下、ラテンアメリカ研究に関する同大学オースティン校の学際プログラム“Teresa Lozano Long Institute of Latin American Studies(LLILAS)”と同校の主要図書館の一つであるベンソン・ラテンアメリカコレクションの提携による“LLILAS Benson Digital Initiatives”、及びテキサス大学図書館のソフトウェア開発チームによって実施されました。

オープン化された引用データのデータセットCOCIの提供するデータ件数が7億件を突破

2020年5月13日、セマンティックウェブ技術の活用によるオープンな書誌データ・引用データ公開を通してオープンスカラシップの推進に取り組む非営利団体OpenCitationsは、“COCI, the OpenCitations Index of Crossref open DOI-to-DOI citations”(COCI)の提供するオープン化された引用データの件数が7億件を突破したことを発表しました。

COCIは、OpenCitationsが提供するRDF形式のデータセットで、Crossref DOIをもつ引用元文献と何らかのDOIをもつ引用先文献との間の引用関係について、オープン化されたデータを公開しています。2020年5月12日に、2020年4月に取得したCrossrefのダンプデータに基づく4,700万件のデータ拡張がなされたことにより、COCIは5,800万件以上の文献間の引用関係として7億2,000万件以上のオープン化された引用データを提供するようになっています。

EBSCO社、Linked DataインフラストラクチャのプロバイダZepheira社を買収

2020年2月27日、EBSCO社は、Zepheira社を同社が買収することで合意に達したことを発表しました。

Zepheira社は図書館・文書館・博物館の接続を使命とするLinked Dataインフラストラクチャのプロバイダです。同社の開発チームはWorld Wide Web Consortium(W3C)やDCMI(ダブリンコアメタデータイニシアチブ)、MARCに代わる書誌フレームワークBIBFRAMEのLinked Data化等に携わっています。EBSCO社は、Zepheira社のLinked Dataに関する技術により、図書館のデータがGoogleの提供するナレッジパネル等で参照されることが可能となり、新たな利用者の集客・図書館の提供コンテンツ範囲の拡大・よりリッチで関連性のある情報提供等の実現につながる、としています。

この提携にはEBSCO社が提供するOPACと連携した読書案内サービス“NoveList Select”のデータ強化も含まれており、同サービスの利用者へ新たなデータのアクセスポイントを提供することも併せて発表されています。

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