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カナダ研究図書館協会(CARL)、SHERPA RoMEOにおける同国学術雑誌のセルフアーカイブポリシーの充実を目的としたクラウドソーシングプロジェクトを実施

2020年10月15日、カナダ研究図書館協会(CARL)は、英・Jiscが運営するオンライン情報源SHERPA RoMEOにおいて、同国の学術雑誌のセルフアーカイブポリシーを充実させることを目的として、クラウドソーシングプロジェクトを実施することを発表しました。

SHERPA RoMEOは、英・Jiscの運営する、世界の出版社・学術雑誌のオープンアクセス(OA)ポリシーを集約したオンライン情報源で、投稿・受理・出版された論文の共有ポリシーを確認するための基本的な情報源となっています。しかし、多くのカナダの学術雑誌の情報は、SHERPA RoMEO上に未反映であったり、古い内容で更新されていない状況にあります。そのため、CARLは図書館員・研究者・学術雑誌関係者らに情報充実のための協力を要請し、SHERPA RoMEO上での同国の学術雑誌のセルフアーカイブポリシーの可視性を向上させることを目的とした同プロジェクトを発案しました。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と英・Jisc、OAリポジトリのレジストリOpenDOARの今後の開発に関するロードマップを公表

2020年10月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と英・Jiscは、共同で、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARの今後の開発に関するロードマップを公表しました。

同ロードマップは、COARがOpenDOARの参加を得て招集したワーキンググループにおいて、国際的なリポジトリのレジストリの長期的な持続可能性とコミュニティガバナンスを保証するために必要な方法を調査し、多くの提案を行った後に策定されたものです。

今後12か月間のサービスや機能拡張のための手順を示しているほか、コミュニティガバナンスや資金面といった持続可能性に関する内容も含まれています。

COARとJiscではこれらの提案をOpenDOARで実装するために協力することで合意したとしています。

英・Jiscと米・PLOS、オープンアクセス出版に関する新たな契約を締結

2020年10月14日、英国のJiscと米国のPLOSが、オープンアクセス(OA)出版に関する3年間の契約2つを新たに締結したことを発表しました。

発表によると、これらの契約により、論文処理費用(APC)を支払うことなく、PLOSが刊行する学術雑誌の一部でOA出版が可能となります。

2021年1月1日発効の契約は年間定額制であり、Jisc参加機関に所属する責任著者を対象として、“PLOS ONE”をはじめとした5誌での無制限のOA出版、カスタムレポートの利用等が可能となります。

もう一つの“PLOS Community Action Publishing agreement”では、Jisc参加機関に所属する責任著者と共著者が、“PLOS Medicine”および“PLOS Biology”において無制限に出版できるようになります。同契約は、年間定額制であり、責任著者と共著者の出版ニーズをもとに金額が定められます。

E2312 - デジタルコレクション購入の手引き:英Jiscの4原則

2020年6月,英国の非営利団体Jiscは文書,写真などの一次資料をデジタル化したものから成るデジタルコレクションの購入に関する図書館員向けガイド“Purchasing digital archives:Guidelines for librarians when negotiating with publishers”を公開した。

米・ITHAKAと英・Jisc、JSTORにおけるデジタルコレクションの公開に関する協定を締結

2020年10月6日、JSTORを運営する米国のITHAKAと英国のJiscが、JSTORにおけるデジタルコレクションの公開に関する協定を締結したことを発表しました。

発表によると、今回の協定により、Jiscに参加する英国の高等教育機関は、JSTORのデジタルコンテンツをオープンアクセスで提供する“Open Community Collections”上で、各機関が保有するデジタル化した特別コレクションをオンライン公開することが可能となりました。

Free access to digital collections through new Jisc and JSTOR collaboration(JSTOR, 2020/10/6)
https://about.jstor.org/news/new-jisc-and-jstor-collaboration/

英・JiscのWiley社との“Read and Publish”契約 ―9か月が経過して―(記事紹介)

2020年9月25日、英・Jiscは“The UK Wiley read and publish agreement – nine months on”という題目のブログ記事を公開しています。JiscとWiley社は“Read and Publish”契約の発効から9か月経過して、判明した課題等について述べています。

2020年8月31日までに、5,164件の学術論文がオープンアクセスとして出版または採択されています。2019年と比較すると82%増加しています。

契約の課題として、英国の全ての研究成果を自動的にカバーしないことを挙げています。そのため、機関やWiley社と協力して、機関が支出を管理しながらも、研究助成機関の方針を遵守できるようにするための手段を講じています。これらの手段の一つとしてUK Research and Innovation(UKRI)、Charity Open Access Fund(COAF)、およびWellcomeTrustによって助成された研究をオープンアクセスで公開することを挙げており、10月中旬より実行する予定であり、オープンアクセスのための基金の残額を使用するとしています。

英・Jisc、デジタルコンテンツ保存に関する多様なニーズに対応した新サービス“Preservation”の提供を開始

2020年9月8日、英国のJiscは、デジタルコンテンツ保存に関する多様なニーズに対応した新サービスとして“Preservation”の提供を発表しました。

Jiscは、デジタル保存システムの提供に実績のあるカナダのArtefactual社及び英国のPreservica社との共同設計により、SaaS型の共有プラットフォームサービスとして“Preservation”を開発しました。特別コレクション・電子記録管理・研究データ等、任意のデジタルコンテンツの保存に対応が可能で、これらのコンテンツについて様々な標準や法的義務を遵守しつつ、コンテンツへのアクセスの維持、再利用可能性の提供を実現できる、と説明しています。

Jiscは“Preservation”が提供する主な機能として、以下の4点を挙げています。

・任意のデジタルオブジェクトに関する特定のデータ・メタデータの取り込みと保存のために必要なアクションの同定、及びこれらの自動的な実行
・デジタルファイルのアーカイブ版の作成と作成されたアーカイブ版の長期保存への移行
・長期的な発見可能性と再利用可能性の維持に必要な場合には、将来の新たな技術による保存を実施
・保存コンテンツに関するアクセス可能な複製物作成等によって研究成果の普及を支援

クイーンズ大学ベルファスト校図書館(英国・北アイルランド)、2019年4月から2020年3月における同校の論文処理費用(APC)支出状況を報告

2020年8月27日、英国・北アイルランドのクイーンズ大学ベルファスト校図書館は、同館のオープンアクセス(OA)チームが2019年4月から2020年3月の同校の論文処理費用(APC)支出状況に関するレポートを公開したことを発表しました。

同館は作成されたレポートに基づいて、2019年4月から2020年3月の期間に、ゴールドOAルートで同校から212本の論文が公開され、APCの合計額が23万6,822ポンドであったことを報告しています。また、注目すべき点として、以下の3点を挙げています。

・ハイブリッドジャーナルに支払われるAPCは、完全OAジャーナルに支払われるAPCよりもかなり高額となっている
・全体の76%が完全OAジャーナルへのAPC支出であった
・APCが最も高額であったのは米国化学会(ACS)のハイブリッドジャーナル“ACS pharmacology and translational science”に支払われた4,750ポンドであった

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、Jiscら、出版社に大学の財政状況逼迫を踏まえた雑誌購読料の値下げを要請

2020年8月13日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、Jiscらが、出版社に対する大学の財政状況逼迫を踏まえた雑誌購読料の即時値下げの要請を発表しました。

発表では、大学は、全体的に支出を削減すること、オンライン授業や新型コロナウイルス感染症対策へ資金を割くことが強く求められ、出版社がこの状況を考慮した対応を行わない場合、出版社との契約を取り消す可能性があることが指摘されています。

また、Jiscは、大手出版社に2021年度(学年度)の予算提案を2020年8月半ばまでに再提出することを求めたことに触れています。再提出された提案は、Jiscのコンテンツ専門部会で検討され、大学との協議のため共有する予定であると述べられています。

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