Jisc

E1866 - 英国の大学図書館における利用統計の活用調査報告

本稿では,英国における電子リソースの利用統計サービス,およびその活用事例について報告する。本報告は,平成28年度国立大学図書館協会海外派遣事業の助成を受け,筆者が2016年9月27日から29日にかけて実施した,英国のJisc,インペリアル・カレッジ・ロンドン,ロンドン大学バークベック校の3機関へのインタビュー調査にもとづいている。...

英・Jisc、オープンアクセスモノグラフ出版サービス調査の最終報告書を公開

2016年10月、英・Jiscが、報告書“Investigating OA monograph services: Final report”を公開しています。

このプロジェクトは、オープンアクセス(OA)モノグラフ出版をサポートするために、潜在的な将来のサービスを調査することを目的としました。英国の大学、独立出版社、およびその他利害関係者の代表と、JISC Collections、OAPEN財団によって行われています。OA査読済モノグラフ出版をサポートし、奨励するために潜在的な中央集中型のサービスについて調査されています。

Investigating OA monograph services – Final report(Jisc scholarly communications、2016/10)
https://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/2016/10/11/investigating-oa-monograph-services-final-report/

ISSN国際センターと英・EDINA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要なアクションの概要を示した声明を発表

ISSN国際センターと英国の国立データセンターEDINAが、“Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record”を公表しました。

この声明は、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要なアクションの概要を示したもので、出版社、研究図書館、国立図書館のアーカイブと保存に関する取組みにおいて、彼らが支援することが約束できる一連の活動を提示しています。

2016年6月6日と7日にパリで開かれた、電子ジャーナルの継続的なアクセスと保存についてのプロジェクトである“Keepers Extra”のワークショップに参加した保存の専門家・アーキビスト・図書館員・技術者の合意を得たものとのことです。

Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record(EDINA,2016/8/11)
http://thekeepers.blogs.edina.ac.uk/2016/08/11/working-together/

Ensuring the Future of the Digital Scholarly Record(EDINA)

APCと雑誌購読費用: OAのコストを監視する(文献紹介)

2016年6月27日付けで、英Jiscから"Article processing charges (APCs) and subscriptions: Monitoring open access costs."という論文が公開されています。

この論文ではJisc、英国研究会議(RCUK)、The Charity Open Access Fund(COAF)から収集した英国の公開データが用いられており、下記のことなどが指摘されています。

・APCは機関の支出において一層重要な部分を占めるようになっている。2015年のAPC支出額は、2013年のほぼ3倍である。
・APCは、PLoSのような完全OA出版社を除き、講読契約した出版社に支払われている。
・大部分のAPCはハイブリッドジャーナルに支払われており、ハイブリッドジャーナルの平均APCは、オープンアクセス(OA)ジャーナルの平均APCよりも高い。しかし、OAジャーナルの平均APCは、ハイブリッドジャーナルの平均APCに比べてより増大傾向にある。
・市場の透明性を促進するために、APCのデータが公開されることが重要である。

研究者が個別に支払うAPCsの費用の割合を理解する必要性(英国)(文献紹介)

英・JiscのLOCH Pathfinder projectのプロジェクトオフィサーで、エジンバラ大学のアンドリュー(Theo Andrew)氏が、同学が一括管理しているファンドからは支払われなかったAPCs(論文処理費用)を特定することで、研究者が個人で支払ったAPCs(APCs paid in the wild)に関する情報を集約した方法について述べた論文“Improving estimates of the total cost of publication by recognising 'APCs paid in the wild'”が出版後査読誌Winnowerでオープンレビューに付せられています。

論文では、大学・機関による一括支払いとは別に研究者が個別に支払っているAPCsは、出版の総コストの20%を超えると推定されていて、この追加のコストは、組織が出版社とオープンアクセス(OA)出版の公正な相殺協定を締結する上で考慮に入れる必要があると指定しています。

‘APCs in the Wild’ Report from the LOCH Pathfinder Project(Jisc,2016/5/3)

RIOXX 2.0とOpenAIREメタデータ仕様とのマッピングが公開される

英Jiscの研究・教育に関するオンラインサービス部門であるEDINAが、同部門が手掛けるリポジトリ向けメタデータ仕様RIOXX 2.0と、OpenAIREのメタデータ仕様第3版(OpenAIRE 3.0)との対応関係のマッピングを公開しました。

RIOXX 2.0は英国研究会議(RCUK)と高等教育助成会議(HEFCE)のオープンアクセス(OA)方針の要求に従ったリポジトリ向けのメタデータ仕様、OpenAIRE 3.0はEUの助成研究の成果に関するOA推進プロジェクトであるOpenAIREがリポジトリ向けに定めたメタデータ仕様です。対象とする領域が重なることから、今回RIOXX 2.0の担当チームがOpenAIREの技術者と協働し、RIOXX 2.0の各語彙とOpenAIRE 3.0における語彙との対応関係や、メタデータの各項目が必須のものかどうか等の運用についてまとめた表を作成したとのことです。

Compatibility with OpenAIRE(RIOXX、2015/9/10付け)
http://rioxx.net/2015/09/10/compatibility-with-openaire/

Crosswalk from RIOXX 2.0 to OpenAIRE 3.0

英Jisc、RIOXXに対応するためのEPrints向けプラグイン、DSpace向けパッチを公開

2015年7月30日付けの英Jiscブログ” Jisc Scholarly Communications”記事で、機関リポジトリソフトウェアEPrintsとDSpace向けに、研究助成機関が要求するAPI仕様RIOXXに対応するためのプラグインとパッチが公開されたことが報じられています。

RIOXXは英国研究会議(RCUK)がその助成を受けた研究の成果をトラッキングできるようにすることを目的に、助成研究成果を収録する機関リポジトリに対して対応するよう要求しているAPI仕様です。今回公開されたEPrints向けのプラグインや、DSpace向けのパッチをインストールすることによって、それぞれのソフトウェアを使用している機関リポジトリはRIOXXに対応することができます。

Jiscではさらに英高等教育助成会議(HEFCE)と協力し、研究評価フレームワークREF2014の要求仕様に対応するためのプラグインも開発中であるとのことです。

Update on RIOXX plug-in and REF plug-in(Jisc Scholarly Communications、2015/7/30付け)

英Jisc等、英国高等教育機関におけるORCIDの試行プロジェクトに基づくコストと利点の分析レポートを公開

英JiscとAssociation of Research Managers and Administrators(ARMA)が、2014年5月から2015年1月にかけて行っていた英国高等教育機関におけるORCIDの試行プロジェクトに基づき、そのコストと利点を分析したレポート”Institutional ORCID Implementation and Cost-Benefit Analysis Report”を公開しています。

このレポートでは試行プロジェクトに参加した8機関等の関係者を対象に2014年9月に行ったインタビューと、2015年1月に実施したワークショップの成果に基づくものです。レポートは鍵となるステークホルダーの観点、試行プロジェクトからわかったことのまとめ、コストと利点の分析、という3部により構成されています。

試行プロジェクト参加機関の多くが、機関としてORCIDを使用することの利点について、大学経営層を説得するのは比較的たやすいものの、個々の研究者に理解してもらうのは難しい、としているとのことです。

Institutional ORCID Implementation and Cost-Benefit Analysis Report

Jiscがラーニングアナリティクスに関するレポートを2本公開

英国のJiscがLearning Analytics(ラーニングアナリティクス/学習解析)をテーマしたレポートを2本公開しています。2014年12月4日に公開された“Code of practice for learning analytics: A literature review of the ethical and legal issues”は、ラーニングアナリティクスの倫理的・法的課題についての文献レビューです。11月に公開された“Learning Analytics: the current state of play in UK higher and further education”では、英国の13の教育機関におけるラーニングアナリティクスの事例についてまとめられています。

Jisc releases report on ethical and legal challenges of learning analytics(Effective Learning Analytics 2014/12/4付け記事)
http://analytics.jiscinvolve.org/wp/2014/12/04/jisc-releases-report-on-ethical-and-legal-challenges-of-learning-analytics/

JISC、研究データ管理に関する課題解決のためのプロジェクト“Research data spring”を立ち上げ

2014年11月18日、JISCが研究データに関心のある個人や団体と共同で研究データ管理に関する課題を解決するためのプロジェクト“Research data spring”を立ち上げたと発表しています。このプロジェクトでは、研究者の作業を合理化し、データの利用や管理を改善するためのツール、ソフトウェア、サービスの開発を行うとのことです。

まずはオンライン・プラットフォーム“Ideascale”を通じて、課題解決のためのアイデアが募集され、アイデアの登録、投票、他の人のアイデアへのコメントが行われるとのことです。2015年1月12日を締切とし、その中からJISCが30のプロジェクトを選定し、2月にワークショップを開催し、最良のチームには、アイデアを発展させるための資金(5,000ポンドから20,000ポンド)が与えられるとのことです。さらにプロトタイプ作成とワークショップを経て、それぞれのアイデアには、プロジェクトを通じて12万ポンドまでの資金が与えられるとのことです。

「研究データの登録と共有ツール」「分野別のデータ作成と再利用」「研究データシステムの統合と相互運用性」「研究データ分析」「研究のための共有サービス」の5つの主要分野についてアイデアが求められているとのことです。

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