地図資料

全国遺跡報告総覧、報告書詳細ページに「経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)」項目を新設:遺跡位置情報を簡単にWebGISで使用できるように

2020年11月10日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧の報告書詳細ページに「経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)」項目を新設したと発表しています。

一般的に地理院地図などのWebGISでは位置情報を世界測地系10進法で扱っている一方で、古い文化財報告書は、日本測地系で記載されているほか、抄録の作成は、度分秒で作成すると定められていることから、WebGISで扱うには、測地系変換と10進数への変換が必要であったものの、これにより、遺跡位置情報を簡単にWebGISで使用できるようになったと説明されています。

全国遺跡報告総覧:遺跡位置の世界測地系10進法への簡易変換表示機能の公開(なぶんけんブログ,2020/11/10)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2020/11/location.html

オーストラリア国立大学(ANU)がオンライン公開する約5,000点のアジア太平洋地区の貴重地図コレクション(記事紹介)

オーストラリア国立大学(ANU)が2020年5月21日付で公開した記事で、同大学のアジア太平洋学部が実施中のプロジェクトにより、5,000点以上のアジア太平洋地区の地図コレクションがオンライン上で利用できることが紹介されています。

オンライン公開中の地図コレクションには、地形図・地籍図・航空地図など多様な形態の地図が含まれます。1662年に作成されたオランダ領東インドの旧都バタヴィアの全地図をはじめ、作成年代が数百年前に遡るものもあり、寄贈で受け入れた60点を含めコレクションのうちの120点が19世紀以前に作成された古地図です。

地図コレクションは同大学の図書館が運営する機関リポジトリ“Open Research”から自由にダウンロードすることができます。地図コレクションが徐々にオンライン上で利用可能になった2011年以降、中国・インドネシア・ドイツから12万回近くのアクセスがあり、過去1年間にも13万回近くのダウンロードが行われています。

国際日本文化研究センター、「吉田初三郎式鳥瞰図」データベースを公開:IIIFを採用

2020年3月31日、国際日本文化研究センターは、「吉田初三郎式鳥瞰図」データベースの公開を発表しました。吉田初三郎氏(1884~1955)と同時代の絵師たちによる鳥瞰図のデータベースです。

同センターが収集した日本各地の鳥瞰図資料591件を掲載しており、今後も追加する予定としています。また、同データベースはデジタル画像相互運用のための国際規格IIIFに準拠しています。

「吉田初三郎式鳥瞰図」データベースを公開しました(国際日本文化研究センター, 2020/3/31)
http://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2020/03/31/s004/

吉田初三郎式鳥瞰図データベース
https://iiif.nichibun.ac.jp/YSD/

徳島大学附属図書館、同館の「貴重資料高精細デジタルアーカイブ」で画像公開中資料の詳細ページに英訳を追加:英語タイトルにはローマ字読みを採用

2020年1月23日、徳島大学附属図書館は、クラウドファンディングサイト「OTSUCLE」の活動報告上で、同館が提供している古地図のWEBサイト「貴重資料高精細デジタルアーカイブ」において、1月22日から英訳を公開したことを発表しました。

「貴重資料高精細デジタルアーカイブ」での英訳公開は、同館が2019年2月から3月まで実施したクラウドファンディングプロジェクトの成果として実施されました。画像公開中資料の詳細ページに英訳が追加されています。

英訳にあたって、固有名詞である地図名は国外でもその名前で知られていることが予想されるため英語タイトルにはローマ字読みを採用していること、備考欄に古地図の成立過程なども加味した英訳も付記し内容が伝わるように配慮していることが併せて発表されています。

英訳を公開しました!(OTSUCLE,2020/1/23)
https://otsucle.jp/cf/project/2626.html

ESRI社、米国のデジタル化地形図等を提供する“Historical Topographic Map Collection”を更新:ジオリファレンスされた高解像度のTIFF画像の追加等

2019年10月10日、ESRI社は、1882年から2006年までのデジタル化された17万点以上の米国の歴史的な地形図等を提供する“Historical Topographic Map Collection”について更新を行ったことを発表しました。“Historical Topographic Map Collection”の整備は、ESRI社と米国地質調査所(USGS)が共同して行っています。

今回の更新により、Webマップや地理情報システム(GIS)等で利用可能な、ジオリファレンスされた高解像度のTIFF画像1,227点の新規追加と既存の画像530点の高解像度化が実施されました。これらの画像は無料でダウンロードして利用することができます。

また、“Historical Topographic Map Collection”の地図画像利用のためのアプリ“USGS Historical Topographic Map Explorer”へも更新が実施されました。今回の更新により、ESRI社の地図作成・利用・管理のためのポータル環境を提供するクラウドGIS“ArcGIS Online”のアカウントでサインインすると、Webマップを保存することが可能になっています。

国土地理院、ウェブ地図「地理院地図」への「自然災害伝承碑」情報の掲載開始

2018年6月19日、国土地理院は、同院が公開しているウェブ地図「地理院地図」への「自然災害伝承碑」(過去に起きた津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害の情報を伝える石碑やモニュメント)情報の掲載を開始したと発表しています。

地域住民に地域ごとに発生しやすい自然災害を現実のものとして感じてもらい「災害への『備え』」を支援することを目的としています。

同院では、2019年度から自然災害伝承碑の情報を地方公共団体と連携し、地方整備局等の協力も得つつ収集を行ない、現在約200市区町村と公開に向けて準備を進めており、今回はそのうち48市区町村の158基の「自然災害伝承碑」を公開するものです。

このほかの約150市区町村分は準備が整いしだい順次公開するとともに、今後も引き続き全国の市区町村に情報提供を呼びかけ、情報を定期的に更新・公開していくとしています。

Bunkamura Box Gallery(東京都)にて企画展「ZENRIN Map Collections 西洋人の描いた日本地図~マルコ・ポーロからシーボルトへ~」が開催

東京都渋谷区のBunkamura Box Galleryにおいて、2019年3月24日から3月31日まで、株式会社ゼンリン主催の企画展「ZENRIN Map Collections 西洋人の描いた日本地図~マルコ・ポーロからシーボルトへ~」が開催されます。

同社が英国の古地図収集・研究家、ジェイソン・C・ハバード氏より新たに取得した692点の地図の中から30点余りを展示するもので、16世紀から19世紀に欧州で作られた西洋古版日本地図コレクションを通して、西洋人が想像で描いた黄金の国「ジパング」が、実在の「日本」に変わっていく様子を、目的や時代背景とともに紐解くことで、地図の新たな魅力を紹介することを目的としています。

入場料は無料です。

創業70周年を迎えた同社では、今後の取り組み(内容は変更になる可能性あり)として以下を挙げています。

1.保有する地図コレクションの整理とアーカイブ化
2.保有する地図コレクションのデジタルコンテンツ作成
3.保有する地図コレクションの公開
4.日本の地図文化を語れる人材(マップキュレーター)の育成
5.保有する地図コレクションの事業活用

神戸市立灘図書館、神戸大学・失われた街模型復元プロジェクトが作成した阪神・淡路大震災前の街の復元模型の常設展示を開始

神戸市立灘図書館が、2019年1月16日から、神戸大学の研究室が立ち上げた失われた街模型復元プロジェクトにより作成された阪神・淡路大震災前の街の復元模型の常設展示を開始しました。

同プロジェクトでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの震災により失われた多くの街を縮尺1/500の模型で復元する活動を行なっており、その中の一つである、阪神・淡路大震災前のJR六甲道駅周辺を復元した模型を同館で常設展示するものです。

また、同館では、1月16日から2月17日まで、震災関連資料の展示コーナーを開設しています。

神戸市立灘図書館に震災前の街の復元模型を展示します(神戸市,2019/1/15)
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2019/01/20190115210901.html

「失われた街」模型復元プロジェクト
http://www.losthomes.jp/

米国議会図書館(LC)、地理地図部の蔵書等を用いた研究の助成金申請の開始を発表

2018年12月7日、米国議会図書館(LC)のジョン W. クルーゲセンター(John W. Kluge Center)とPhilip Lee Phillips Map Societyは、研究者を対象とした、LCの地理地図部の蔵書等の資源を用いてクルーゲセンターにおいて2ヵ月間研究を行なえる助成金への申請の開始を発表しました。

Philip Lee Phillips Map Societyからの助成額は1万1,500ドルで、研究成果を講演・出版する場合、謝礼として2,000ドル追加されます。

申請期限は2019年2月15日までです。

LCのPhilip Lee Phillips Map Societyは、貴重な地図の入手のための予算を補充するための寄付を推奨することにより、地理地図部のコレクションの開発・強化・利用促進を目的として設立されました。

国際日本文化研究センターが大阪市立中央図書館で収蔵資料展示「想像×創造する帝国 吉田初三郎鳥瞰図へのいざない」を開催

2018年11月2日から11月14日にかけて、国際日本文化研究センターが収蔵資料展示「想像×創造する帝国 吉田初三郎鳥瞰図へのいざない」を開催します。会場は大阪市立中央図書館の1階エントランスギャラリーです。

同展示では地図絵師・吉田初三郎(1884-1955)が描いた鳥瞰図を中心に旅行案内や絵葉書など、約60点の日文研所蔵資料を展示するとのことです。11月3日には展示企画を担当した国際日本文化研究センター副所長・劉建輝氏による講演会も、大阪市立中央図書館にて開催されます。

【展示】想像×創造する帝国 吉田初三郎鳥瞰図へのいざない(会場:大阪市立中央図書館)(国際日本文化研究センター、2018/10/2付け)
http://topics.nichibun.ac.jp/ja/sheet/2018/10/02/s002/index.html

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