図書館サービス

日本図書館協会(JLA)、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の作成経緯・作成過程に関する文書を公開

2020年5月28日、日本図書館協会(JLA)は、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の作成経緯・作成過程を整理した文書を公開したことを発表しました。

同ガイドラインは、JLAが5月14日に公表し、5月26日に更新を行ったものです。発表の中では、ガイドラインの作成を開始した経緯、作成の過程、5月14日に公表された「来館者名簿の作成」の運用に関する補足説明の公表までの経緯、更新版の策定過程についてまとめられています。

「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の作成経緯・作成過程について(JLA, 2020/5/28)
http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx?itemid=5321

フランス・文化省、文化セクターの活動再開を支援する文書をまとめたウェブページを公開

2020年5月11日、フランス・文化省が文化セクターの活動再開を支援する文書をまとめたウェブページを公開しました。

同ウェブページでは、同省と専門家が作成した、図書館、博物館・美術館、文書館、予防考古学の作業、書店、文化活動や芸術的・文化的教育に関係する機関、舞台芸術分野での活動、劇場等に関して、活動を再開する際の参考となるガイドラインがそれぞれ掲載されています。

図書館に関する文書は、以下のような章立てになっています。

1.全般的な基準
館内や備品の消毒、手袋等をはじめとした職員用の防具、受付窓口、空調設備について、以下をはじめとした具体的内容が記載されています。
・外出規制中閉館しており、開館までの5開庁日に人が立ち入っていない館は簡単な掃除と換気を行う。

・階段の手すり等のよく人の手が触れる場所は1日に2回以上消毒効果が証明されているもので掃除をする。

・3時間ごとに15分以上の換気を行う。

・消毒等の特定作業にのみ手袋を使用する。

・使用済みの手袋等は専用のごみ袋に入れ適切な手順で廃棄する。

米国学校図書館員協会(AASL)、ウェブ会議の技術等を用いての遠隔インタビューの記録化が可能なStoryCorps Connectの公開にあたり、非営利団体StoryCorpsと連携:新型コロナウイルス感染拡大下の学校図書館員へのインタビューの記録化等

2020年5月28日、米国学校図書館員協会(AASL)が、ウェブ会議の技術等を用いての遠隔インタビューの記録化が可能なStoryCorps Connectの公開にあたり、あらゆる背景や信念を持つ人々のストーリーを記録・保存・共有する活動を行っている非営利団体StoryCorpsと連携したと発表しています。。

StoryCorpsが3月から構築を開始したStoryCorps Connectは、新型コロナウイルス感染拡大下における貴重な一次資料としての家族の「語り」の記録化が可能で、学校図書館員に対しては、休校中の学習方法の転換にどのように対応したかを教員や同僚の司書にインタビューして記録化することができると紹介しています。記録は、米国議会図書館(LC)の米国民俗センターで保存されます。

StoryCorpsでは、AASLを含めた全国の機関と連携し、公共メディア・学区・教員とともに、同取組を国内に普及させており、AASLではStoryCorpsと連携し、学校図書館員を対象としたStoryCorps Connectの利用方法に関するウェビナーを開催しました。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、オーストラリアの公共図書館における新型コロナウイルス感染症の影響を調査した中間レポートを公表:再開館時の留意点をまとめたチェックリストも

2020年5月6日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、オーストラリアの公共図書館における新型コロナウイルス感染症の影響を調査した中間レポート“COVID-19 and Australian public libraries: interim report 30 April”を公表しています。

中間レポートは、2020年3月から4月末にかけての影響をまとめており、作成の目的として、図書館間でのガイダンス提供、図書館の再開館支援等を挙げています。200以上の図書館からのフィードバックを要約し、利用者、図書館スタッフ、物理的空間、貸出、イベント・プログラム、無料WiFi等の情報技術活用、レファレンス対応など13の章に分けて各館の状況と取組を整理しています。

そのうち、第12章「再開館」では、再開館は感染症流行前の状況に戻すことを意味するのではなく、図書館サービスへの新しいアプローチ(“New Normal” approach)を導入することを意味する、と述べ、図書館にとって、既存サービスの優先順位付け、資源配分の利用者評価を踏まえた見直し、デジタルサービスの増強等を行うチャンスでもあるとしています。

オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、新型コロナウイルス感染症に関する規制の緩和を受けた会員館の再開館計画等についてアンケート調査を実施

2020年5月27日、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)は、オーストラリア・ニュージーランドにおいて新型コロナウイルス感染症に関する規制が緩和されたことを受けて、会員館を対象に図書館の再開館計画や再開館に向けての取り組みについてアンケート調査を実施したことを発表しました。

CAULのアンケート調査は、再開館の時期・主な課題・安全に開館するための対策・柔軟な職場環境・職員の人員配置・最優先事項・共有すべき情報の7項目について実施され、会員館47館中32館から回答がありました。アンケート調査の結果として、職員の職場復帰を段階的・当番形式とした管理体制がよく採用されていることや職員の健康状態を多くの会員館が優先事項に挙げていることなどを紹介しています。また、他館にも役立つと思われる再開館に向けた留意点や取り組みとして、学生の来館を管理するための予約システムの活用、オンラインセッションへ参加する学生用の学習スペースのより一層の提供・オーストラリア図書館協会(ALIA)が発表した図書館再開のためのガイドライン等が挙がったことを紹介しています。

CAULは実施したアンケート調査の質問項目をウェブサイト上で公開しています。調査の最終的な結果は、2020年6月に機関名を匿名化した上で公開される予定です。

日本図書館協会(JLA)、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の更新版を公開

2020年5月26日、日本図書館協会(JLA)が、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の更新版を公開したことを発表しました。

同ガイドラインは、5月14日に策定されたものであり、今回の更新は、策定後の状況の変化と5月20日に公表された「来館者名簿」の運用に関する補足説明を踏まえて実施されました。

前回から更新された箇所としては、同ガイドラインの位置づけや活用の手順に関する記載、海外の図書館協会等が発表したガイドラインに関する情報、来館者の氏名及び緊急連絡先の把握に関する留意事項や運用方法の記述等があります。

また、附記には今後も必要に応じて更新が行われること、同ガイドラインの特定事項の詳細や事例を示す必要性が生じた際には、JLAのホームページに掲載することが書かれています。

saveMLAK、「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2020/05/21)」の結果を発表

2020年5月23日、saveMLAKが「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2020/05/21)」の結果を発表しました。

同調査は、5月16日にsaveMLAKが結果を公開した第5弾調査に続く、第6弾の調査として、公共図書館・公民館図書室等1,708館を対象に、5月20日9時から5月21日21時にかけて実施されました。

発表によると、休館している図書館が全体で47%、休館中であるものの予約受取サービスを再開した図書館が278館、休館を行った図書館の平均休館日数は43日です。開館に向けた動きとして、入館記録を取っている図書館が32館から93館に増加したこと、入館者数の制限や時間ごとの入れ替え制を実施している事例、ロードマップの策定、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対応のセルフアーカイブ活動が挙げられています。また、動画配信等の新たに開始されたサービス、オンラインで開催されたイベントについてもまとめられています。

同調査のデータは、クリエイティブ・コモンズライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードができます。また、調査の根拠となった図書館や地方公共団体のウェブページの中で可能なものはInternet Archiveに保存され、調査時点のページを閲覧できます。

株式会社未来の図書館 研究所、「動向レポート」増刊号「新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組」を公開

2020年5月22日、株式会社未来の図書館 研究所は、「動向レポート」増刊号「新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組」の公開を発表しました。

国内及び国外(主に欧米)における図書館の再開に向けた取組や、公表されているガイドライン等について5月20日までの状況をとりまとめたものです。各国の図書館の再開に向けたガイドラインの内容を比較できる一覧表も収録されています。

「動向レポート」増刊号「新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組」(株式会社未来の図書館 研究所, 2020/5/22)
http://www.miraitosyokan.jp/wp/20200522/

新型コロナウイルス影響下の図書館:再開に向けた取組(2020-05-22)[PDF:11ページ]
http://www.miraitosyokan.jp/future_lib/trend_report/covid-19_20200522.pdf

島根大学附属図書館、進学先の大学図書館が利用できない県内出身の学生を対象に一部サービスを提供

島根大学附属図書館が、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う県境を跨いだ移動の自粛により、県内の自宅等に滞在しながら所属大学のオンライン授業を受講し、かつ進学先の大学図書館が利用できない学生を対象に、2020年5月13日から、同館(本館)において一部のサービスを提供しています。

利用可能なサービスは、館内資料の閲覧、館内資料の複写(有料)、図書の貸出(冊数:10冊まで、期間:2週間まで)です。

県外からの帰省後、2週間の自宅待機及び健康観察を経ている必要があり、利用にあたっては同館への事前の連絡が必要です。

進学先の大学図書館が利用できない県内出身の学生の方へ(島根大学附属図書館)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/crisis_management/otheruniv.html

韓国・ソウル図書館、4段階に分けサービスを再開

韓国の新型コロナウイルス感染症対策が2020年5月6日から生活防疫対策へ移行したことにともない、ソウル特別市のソウル図書館が、4段階に分けてサービスを再開しています。

5月6日から5月24日までは、第1段階として、ウェブサイトから図書を予約した利用者、もしくは、臨時休館前に予約した利用者を対象に、予約図書の貸出を行います。返却は無人返却機で行います。

非図書や附属資料は貸出対象外で、書庫資料は平日のみ申込可能です。貸出は申込の翌日に可能です。平日は300人、土曜日・日曜日は200人を申込の上限としています。

5月26日以降、新型コロナウイルス感染症の警報段階が「下方」である期間中は、第2段階として、同館の正会員を対象に閲覧室での貸出・返却を行います。館内での閲覧やパソコンの使用はできません。

新型コロナウイルスの警戒段階が収束となった以降、第3段階として、正会員等を対象に、閲覧室での貸出・返却に加え、生活の中で距離を置く措置のもとでの閲覧サービスも実施します。

別途案内する第4段階以降は通常開館となります。

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