図書館事情

ドイツ図書館協会(DBV)、ドイツの図書館の現況等に関するレポートの最新版を公表

2019年10月16日、ドイツ図書館協会(DBV)は、ドイツの図書館の現況等に関するレポートの最新版“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2019/20”の公表を発表しました。

DBVは年に1回、ドイツの図書館の現況等に関するレポートを公表しており、“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2019/20”は第10版に当たります。今回公表されたレポートは、辺境地域等へのネットワーク基盤の整備、図書館員の教育・研修への投資の増加、図書館の貸出によるロイヤリティ制度の電子書籍への適用、改正EU著作権指令の実施、著作権法上の障壁範囲の制限、オープンアクセス(OA)のさらなる推進などに焦点を当てた内容となっています。

公表されたレポートは、DBVのウェブサイトからPDF版をダウンロード可能です。また、デジタルコンテンツ共有サービスissuu上で閲覧することもできます。

韓国・文化体育観光部、モンゴルにて教育・文化分野の政府開発援助(ODA)による「小さな図書館」3館が開館したと発表:これまでアジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援

2019年8月22日、韓国・文化体育観光部は、教育・文化分野の政府開発援助(ODA)である「海外小さな図書館造成支援事業」により、モンゴルにおいて、8月21日に、「小さな図書館」3館が開館したと発表しています。

韓国は、同事業を、モンゴル国内においては2012年から実施しており、今回で16館目の開館です。

今回開館した図書館には、モンゴル教育文化科学スポーツ省が指定した必読図書に加え、モンゴル語に翻訳した韓国文学など6,000冊の図書が備えられています。また、K-POPや韓国映画・ドラマ・アニメ等韓国文化を見ることができる120台のパソコンや、マルチメディア機器も設置されています。

文化体育観光部では、2007年から2018年まで同業を通じて、アジア・アフリカ地域の13か国で123館の建設を支援してきました。今後9月にはベトナム・ナムディン省で3館、11月にはタンザニア・ダルエスサラームで3館を開館させる予定です。

国立台湾図書館、ライター・イン・レジデンスプログラムを開始

台湾の教育部が運営する国立教育広播電台の2019年8月14日付けの記事で、国立台湾図書館が初めてライター・イン・レジデンスプログラム(駐館作家)を実施することが紹介されています。

初のライター・イン・レジデンスには、台湾・中正大学中国文学専攻の教授であり、作家としても知られる王瓊玲氏が招かれました。滞在期間中には王氏による講座が複数回開催され、利用者との交流が行われるとあります。国立台湾図書館のウェブサイト上には、すでに王氏による講座や、自作について利用者と語りあうイベントの開催情報が掲載されています。

國臺圖首創「駐館作家」 邀王瓊玲分享創作(国立教育広播電台, 2019/8/14)
https://www.ner.gov.tw/news/5d53930c700e2b000646d75b

ニューヨーク公共図書館(NYPL)、同館のシンボルとして知られるライオン像を修繕することを発表:2019年9月2日週から開始

2019年8月12日、ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のスティーブン・A・シュワルツマン・ビルディングの前に設置されており、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像を修繕することを発表しました。修繕期間は2019年9月2日週から9週間であり、修繕費用の25万ドルはニューヨーク生命財団(New York Life Foundation)による助成金及び個人からの寄付金で賄われます。

2体のライオン像は1911年に設置され、ニューヨークが世界恐慌の影響下にあった1930年代に、ニューヨーカーが厳しい状況を耐え抜くためには忍耐と不屈の精神が必要だと考えた当時のニューヨーク市長フィオレロ・ラガーディア(Fiorello LaGuardia)により、それぞれPatience(忍耐)、Fortitude(不屈の精神)と名付けられました。

多孔質のピンク大理石で造られており、雪、雨、風、排気ガス等によるダメージを受けるため、定期的な修繕が行われています。修繕は7年から10年に1度の頻度で行われており、前回は2011年、前々回は2004年に行われました。今回の修繕では、ひび割れへのグラウトの充填、レーザーによる洗浄、以前の修繕箇所の補強等が実施され、作業の間、ライオン像は合板で覆われるとあります。

【イベント】長野県内映画上映合同イベント「Re: Public」~『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』映画鑑賞&座談会(8/4-8/17・長野ほか)

2019年8月から、映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の長野県内上映が始まることに合わせて、県立長野図書館と株式会社バリューブックスの協働企画(長野県内の3つの上映館と長野県内の塩尻市立図書館、長野県図書館協会が共催)として県内縦断合同イベント「Re: Public」が開催されます。

県内の映画館で映画を鑑賞後、株式会社バリューブックスの西山卓郎氏と県立長野図書館の平賀研也氏のファシリテートによる座談会形式で、公共図書館のあり方・地域のPublic(公共)について、どのように考えるか、どうあれば良いのかを「改めて」考え対話するという企画です。

座談会は以下の日時に、映画の上映館が所在する市内の施設で行われます。

・2019年8月4日の15時から16時30分:県立長野図書館「信州・学び創造ラボ」
・2019年8月10日の14時から15時:Books & Cafe NABO(長野県上田市)
・2019年8月17日の16時15分から17時15分:塩尻市市民交流センターえんぱーく 3階

座談会への参加は無料(Books & Cafe NABO会場では1ドリンクオーダーが必要)ですが、メールまたはFacebookページから事前申し込みする必要があります。

閉館の危機にあったサンパティオ図書館(兵庫県)、週2回のペースで再開(記事紹介)

2019年7月24日付けの神戸新聞に、休館中であったサンパティオ図書館(兵庫県)が2019年7月25日から週2回のペースで再開するとの記事が掲載されています。

同館は、兵庫県宍粟市のハリマ農業協同組合が運営していましたが、利用減と農協の収益悪化のため2018年10月から休館しており、新たな運営者を募集していました。

2019年1月の期限までに運営者が見つからなければ閉館することが発表されていましたが、同記事では、募集に応じた近隣在住の保育士の方が新たな運営者となったことが紹介されています。再開にあたって、館内は改装が行われ、新たにブックカフェも開設されたとあります。

閉館危機のサンパティオ図書館再開へ ブックカフェ開設で週2回開館(神戸新聞, 2019/7/24)
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201907/0012542674.shtml

独・ベルリン中央・地域図書館(ZLB)、ドイツの“Library of the Year 2019”に選出される

2019年5月23日、ドイツ図書館協会(Deutschen Bibliotheksverbandes:DBV)とドイツテレコム財団(Deutsche Telekom Stiftung)は、両者が選出している“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”の2019年受賞館として、ベルリン中央・地域図書館(Zentral- und Landesbibliothek Berlin:ZLB)を選出したことを発表しました。

フィリピン国立図書館(NLP)、2018年の年次報告書を公開

2019年6月28日、フィリピン国立図書館(NLP)が、2018年の年次報告書を公開しました。

巻頭において同館館長は、2018年の重要な事業として、品質マネジメントシステムの国際標準ISO 9001:2015の認証を2018年12月26日に受けたこと、NLPの建物の改修工事が最終段階を迎えたこと、の2点をあげています。

National Library of the Philippines (RSSフィード)
http://web.nlp.gov.ph/nlp/?q=rss.xml
※「NLP 2918 Annual report 2019年6月28日」とあります。

National Library of the Philippines 2018 Annual Report [PDF:50ページ]
http://nlpdl.nlp.gov.ph/web/2018_nlp_annual_report.pdf

E2148 - 台湾公共図書館の利用状況と読書力:2018年報告より

2019年2月25日,台湾国家図書館が,『107年臺灣閲讀風貌及全民閲讀力年度報告』を発表した。同館では,2011年より,台湾の読書嗜好性に係る報告を毎年発表しており,本報告書は,2018年における学校図書館及び公共図書館の利用統計を28の表で分析したものである。学校図書館には,小中高図書館のほか,大学図書館・専科学校図書館を含む。本稿では,台湾の公共図書館の状況を知る手掛かりとするために,公共図書館に関する記述を中心に本報告書の内容を紹介する。報告書本文の構成は大きく4つに分かれ,利用者動向及び利用者属性,貸出された資料のランキング,図書館の類型別に見た利用状況及び所蔵資料の内訳,行政区別に見た利用状況のランキングから成る。なお,報告書に章番号は振られていないが,本稿では便宜上番号を振り紹介する。

英国下院図書館、イングランドの公共図書館に関するブリーフィングペーパーを公表

2019年6月20日、英国下院図書館(House of Commons Library)が、ブリーフィングペーパー“Public libraries in England”を公開しました。

公共図書館・博物館法において、地方政府が、包括的で効率的な図書館サービスを提供することになっているイングランドとウェールズのうち、イングランドの図書館サービス、デジタル・文化・メディア・スポーツ大臣の役割、Libraries Taskforceの業務を概観したものです。

同法では、「包括的で効率的な図書館サービス」が定義されておらず、地域のニーズに応じて地方政府の責任で提供方法が決定されます。地方政府が上記の義務を履行していないと懸念される場合、大臣が調査を命じることができるとされていますが、2009年以降発生していません。

しかし、今後の図書館サービスへの懸念は継続しており、英国図書館情報専門家協会(CILIP)により、図書館サービスの質という法に基づく住民の権利への認識と理解促すキャンペーン“My Library By Right”が行われています。

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