災害

日本学術会議、提言「社会的モニタリングとアーカイブ―復興過程の検証と再帰的ガバナンス―」を公開

2020年9月14日、日本学術会議が、提言「社会的モニタリングとアーカイブ―復興過程の検証と再帰的ガバナンス―」を公開しました。

同提言は、日本学術会議社会学委員会東日本大震災後の社会的モニタリングと復興の課題検討分科会の審議結果を取りまとめたものです。

要旨では、復興政策の評価や利害関係者の声を継続的に拾う観察や評価等を含む「社会的モニタリング」と、その結果を体系的に蓄積するアーカイブの構築が、東日本大震災の復興政策の制度設計において重要な役割を果たすと述べられています。

また、地域住民の防災と災害対応能力向上のためには、資料・データの維持・活用も視野に入れた総合的なアーカイブの整備が不可欠であるということ等が挙げられています。

日本学術会議
http://www.scj.go.jp/
※新着情報(提言・報告等)の欄に、2020年9月14日付けで「提言「社会的モニタリングとアーカイブ―復興過程の検証と再帰的ガバナンス―」」が公開されています。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、被災した学校図書館への支援を実施

2020年9月10日、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、2019年以降の大規模な災害により蔵書や施設・設備に大きな被害を受けた学校図書館を対象とした支援事業に関するページを掲載しました。

同事業では、支援を必要としている学校・地域の情報や、支援を必要としている学校からの相談・支援の申込を受け付けています。

支援内容は学校が希望する図書や図書館用品の寄贈、選書・図書整備等の人的支援です。支援額は1校約5万円から20万円程度であり、支援時期は2020年11月以降とされています。

第一次集中受付期間は10月10日までです。

お知らせ(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/
※2020年9月10日付で「災害によって被災した学校図書館への支援 情報提供や支援のお申込・ご相談を受け付けます」というお知らせが掲載されています。

熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター、熊本大学アーカイブ「ひのくに災史録」を開設

2020年9月1日、熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センターのデジタルアーカイブ室は、熊本大学アーカイブ「ひのくに災史録」の開設を発表しました。

平成 28 年熊本地震の経験を教訓として大学全体で共有し、今後の防災対策、災害対応に活かすために作られたデジタルアーカイブであり、同室が管理・運営を行っています。

開設の目的として、地震被害の実情や復旧・復興の過程で得られたノウハウ・教訓等を整理・蓄積し、復興支援・防災教育等で活用することを挙げています。

熊本県立図書館、令和2年7月豪雨により多数の蔵書に水損が発生した芦北町立図書館(熊本県)への図書寄贈を代行して受付

2020年9月4日、熊本県立図書館は、2020年7月に発生した「令和2年7月豪雨」で多数の蔵書に水損が発生した芦北町立図書館(熊本県)について、同館への図書寄贈を代行受付することを発表しました。

芦北町立図書館への図書の寄贈は、熊本県立図書館への郵便・宅配による送付、または熊本県立図書館2階第1閲覧室カウンターへの持参により受付されています。なお、芦北町立図書館への寄贈図書に関して、熊本県立図書館は以下の4点を留意事項として挙げています。

① 汚れや破れ、カビ等がある図書、書き込みやサイドライン、サイン、蔵書印等のある図書、発行後5年以上経過した実用書、辞典等は、寄贈対象として想定していない
② 寄贈図書の取り扱い・受入判断は図書館に一任される。芦北町立図書館で受入されない場合には他の公共施設等で活用される場合がある
③ 郵送・宅配による寄贈の場合、送料は寄贈者の負担となる
④ 芦北町立図書館では特に「絵本類」が不足している

熊本県立図書館はこのお知らせの中で、「令和2年7月豪雨」により芦北町立図書館では、蔵書約2万7,000冊のうち約2万2,000冊に被害が発生していることを伝えています。

フランス図書館員協会、レバノン・ベイルートの公共図書館への寄付を呼びかけ

2020年9月2日、フランス図書館員協会(l'Association des Bibliothécaires de France:ABF)が、8月4日にレバノンのベイルートで起きた大規模な爆発で被害を受けた公共図書館に対する寄付の呼びかけをウェブサイトに掲載しました。

呼びかけの中では、文化、資料、情報へのアクセスを保証するためには、図書館の再建・再開館が肝要であることに触れ、ユーロでの寄付が可能なキャンペーンとドルでの寄付が可能なキャンペーンを紹介しています。

Appel au soutien des bibliothèques publiques de Beyrouth(ABF, 2020/9/2)
https://www.abf.asso.fr/1/22/887/ABF/appel-au-soutien-des-bibliotheques-publiques-de-beyrouth

令和2年7月豪雨等の影響により臨時休館中の人吉市図書館(熊本県)、2020年9月8日から一部サービスを再開

2020年8月31日、熊本県人吉市は、新型コロナウイルス感染症の拡大予防対策、及び令和2年7月豪雨の影響で臨時休館中の人吉市図書館が、9月8日の午前9時から一部サービスを再開することを発表しました。

同館は、2020年9月8日の午前9時から、書籍の貸出・返却、書籍の予約・リクエスト・相互貸借等の申し込み、新規利用カードの発行や期限切れカードの更新等のサービス提供を再開します。また、移動図書館車は9月1日から運行を再開します。

ただし、書籍(雑誌、新聞を含む)の閲覧、学習室の開放等のサービスは利用できず、新型コロナウイルス感染症の今後の状況に応じて、サービスを中止する可能性がある、としています。

人吉市図書館の一部利用再開について(人吉市,2020/8/31)
https://www.city.hitoyoshi.lg.jp/q/aview/14/13043.html

閣議において「令和2年5月15日から7月31日までの間の豪雨による災害についての激甚災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令」が決定:図書館を含む公立社会教育施設の災害復旧事業に要する経費の3分の2を補助

2020年8月25日、閣議において、令和2年7月豪雨など梅雨前線等による一連の災害を激甚災害として指定し、また、適用すべき措置を指定する「令和2年5月15日から7月31日までの間の豪雨による災害についての激甚災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令」が決定されました。公布・施行は8月28日です。

激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律の第16条に基づき、激甚災害(本激)により被害を受けた、特定地方公共団体が設置する公立社会教育施設(公民館、図書館、体育館、運動場、水泳プール等)の災害復旧事業に対する補助事業に要する経費の3分の2が補助されます。

令和2年8月25日(火)定例閣議案件(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/kakugi/2020/kakugi-2020082501.html

呉市(広島県)、「平成30年7月豪雨災害~呉市災害記録誌~」を発行:PDF版を同市のウェブサイトからダウンロード可能

2020年8月7日、広島県呉市の復興総室は、「平成30年7月豪雨災害~呉市災害記録誌~」を発行したことを発表しました。

同災害記録誌は、2018年に発生した「平成30年7月豪雨災害」の記憶を風化させることなく未来へ継承し、災害の教訓として活かしていくことを目的として、呉市が豪雨災害の被害状況・災害対応などを当時の状況を整理して取りまとめたものです。一般への販売は行われていませんが、同市のウェブサイトからPDF版をダウンロードすることができます。また、呉市内の図書館や市民センター、くれ協働センター、市政資料室(議会図書室)で閲覧することもできます。

「平成30年7月豪雨災害~呉市災害記録誌~」を発行しました(呉市復興総室,2020/8/7)
https://www.city.kure.lg.jp/site/saigaiinfo/kure-disaster-record-magazine.html

E2292 - 阪神・淡路大震災から25年目を迎えた図書館等の取組

1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生してから,2020年で25年が経過した。節目の年を迎えるにあたり,各地で阪神・淡路大震災の経験や教訓を伝える動きが見られた。本稿では,被災地域を中心に,2019年10月から2020年6月にかけての図書館等の阪神・淡路大震災に関する動きについて主な情報を紹介する。

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