オープンアクセス

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「国内機関における研究データ管理の取り組み状況調査」を開始

2020年12月1日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「国内機関における研究データ管理の取り組み状況調査」を開始したことを発表しました。

同調査は、国内の大学・研究機関を対象とした機関内での研究データ管理の取り組み状況に関する調査として、一部を大学ICT推進協議会研究データマネジメント部会(AXIES-RDM部会)と協力して、2020年11月27日から12月28日まで実施されています。調査対象機関は、JPCOAR会員機関、AXIES会員機関、及び国内の大学・研究機関です。

同調査は、研究データ管理の取り組みの基礎情報、ニーズ把握、管理体制の構築状況、サービスの実施状況、情報インフラの整備状況等に関する、回答所要時間約50分程度の設問で構成されています。

お知らせ(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/
※2020年12月1日付で「国内機関における研究データ管理の取り組み状況調査を開始しました」というお知らせが掲載されています。

Springer Nature社、学術界の外におけるゴールドOAコンテンツの利用について調査したホワイトペーパーを公開

2020年11月30日、Springer Nature社は、ホワイトペーパー“Open for All, Exploring the Reach of Open Access Content to Non-Academic Audiences”の公開を発表しました。

同社がオランダ大学協会(VSNU)及びオランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム(UKB)と実施している共同プロジェクトの最新成果であり、ゴールドOAコンテンツが学術界の外でどのように利用されているのかを探る内容となっています。

ホワイトペーパーは二つの調査に基づいています。一つ目はドキュメント(書籍の章、雑誌論文、プロシーディングを含む)の書誌計量学的分析であり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連する2017年出版のドキュメント36万点近くを対象としています。二つ目は同社の複数のウェブサイト上でのアンケート調査であり、6,000人近くが回答しました。

発表では、主な調査結果として次のような点が示されています。

英・Emerald社、抄録データのオープン化を推進するイニシアティブI4OAに参加

2020年11月25日、英・Emerald社は、抄録データのオープン化を推進するイニシアティブI4OAへの参加を発表しました。

I4OAの取組の一環として、同社は学術出版物の抄録データ、そのうち特に論文の抄録データに焦点を当ててCrossrefを通じた公開を行うとしています。

発表では、I4OAのコーディネーターを務めるLudo Waltman氏のコメントも掲載されています。同社がI4OAの立ち上げ前から抄録データのオープン化に取り組んでいたことに触れ、今回のI4OAへの参加により、同社が公式に抄録データのオープン化への支援を表明したことを歓迎しています。

『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』誌がバックナンバーのオンライン公開を順次開始:刊行後3年程度が経過した段階でオンライン上で無償公開する方針を併せて発表

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)が刊行する図書館専門誌『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』は、2020年12月1日付のFacebookアカウントの投稿において、同誌のバックナンバーのオンライン公開を開始したことを発表しました。

LRGは同誌のバックナンバーの多数が在庫僅少となり、入手が難しくなっていることを受けて、刊行後3年程度が経過した段階でオンライン上で無償公開する方針を発表しました。無償公開の第1弾として、2012年11月から2013年8月までに刊行されすでに完売・終売した、創刊号から第4号がslideshareで公開されました。

LRGは2017年3月刊行の第18号までのバックナンバーについて、オンライン公開を順次進める予定です。

@LRGjp(Facebook,2020/12/1)
https://www.facebook.com/LRGjp/posts/3195534650550717

プレプリントサービスAfricArXiv、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)等とアフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的としたパートナーシップ協定を締結

2020年11月19日、アフリカ諸国の多様な科学分野の学術成果の共有を目的としたプレプリントサービスAfricArXivは、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)及び非営利団体Training Centre in Communication(TCC Africa)と、アフリカにおけるオープンサイエンスの機能構築・基盤強化等を目的とするパートナーシップ協定を締結したことを発表しました。

同パートナーシップ協定は、情報共有・機能開発・アドボカシー活動を通して、アフリカにおける書誌多様性(Bibliodiversity)を促進すること、AfricArXivが国際的なプレプリント・リポジトリサービスのネットワークの中で、ベストプラクティスや次世代のリポジトリ機能に関する議論へ参加できるようにすることを目的として締結されました。

TCC Africaは、学術情報流通・科学コミュニケーションに関するスキルの獲得を支援するアフリカで初めての組織です。2006年にケニアで非営利団体として設立され、Executive DirectorのJoy Owango氏はAfricArXivの諮問委員会のメンバーとなっています。

文献レビューに基づいた「ハゲタカジャーナル」に対する認識の調査:Jeffrey Beall氏の影響力と弊害の指摘(文献紹介)

2020年11月10日付で、Elsevier社が刊行する査読誌“The Journal of Academic Librarianship”に、ポーランドのアダム・ミツキェヴィチ大学の2人の研究者による共著論文“How is open access accused of being predatory? The impact of Beall's lists of predatory journals on academic publishing”のオンライン速報版(In Press, Journal Pre-proof)がオープンアクセス(OA)で公開されています。

同論文は、「ハゲタカジャーナル」が文献上で、どのように特徴づけられているかを調査する目的で執筆されました。調査は、Web of Science、Scopus、Dimensions、Microsoft Academicの4種類の文献データベースに収録されたハゲタカ出版を扱う英語文献280件のレビュー及び質的分析として行われています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)らリポジトリのコミュニティ、FAIRsharingが公開したデータリポジトリの要件について懸念を表明

2020年11月24日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、FAIRsharingが公開した”Data Repository Selection: Criteria That Matter”で記されているデータリポジトリの要件について、リポジトリのコミュニティで懸念があがっていることを発表しました。FAIRsharingは出版者や学術情報流通に関する団体から構成されるコミュニティであり、2020年10月13日にデータリポジトリの識別と選択に関する基準を提案する文書を”Data Repository Selection: Criteria That Matter”として公開しています。

リポジトリの要件が厳しくなると、リソースが潤沢なわずかなリポジトリしか準拠できなくなるというリスクがあることが述べられています。現在、ほとんどのデータリポジトリは文書で示されている基準を満たしていないとしています。もし、出版社によって実装されると、少ない組織にリポジトリのサービスが集中することによって、オープンアクセスに悪影響が及ぼされ、アクセスへの格差が発生することなどが指摘されています。

シュプリンガー・ネイチャー、2021年1月よりNature誌のオープンアクセス(OA)オプション提供と提案型OAの試験的運用を開始

2020年11月24日、シュプリンガー・ネイチャーは、Nature誌と32のNature関連誌でオープンアクセス(OA)オプションを提供することを発表しました。2021年1月より、論文掲載料(APC)を支払うことによりこれらのジャーナルで、ゴールドOAで出版することが可能になります。APCは9,500ユーロ(約117万円)に設定されています。

研究者へのアンケート調査に基づくプレプリントの信頼性の評価(文献紹介)

2020年10月28日付で、Royal Society Open Science誌において、論文”Credibility of preprints: an interdisciplinary survey of researchers”が公開されました。著者は、米国の非営利団体Center for Open Science(COS)のCourtney K. Soderberg氏ら3名です。

論文はプレプリントやプレプリントサービスの信頼性を評価するための様々な手がかり(cue)の重要性を明らかにすることを目的としており、3,759名の異なる分野の研究者に対してアンケート調査を実施しています。研究データの公開や研究の再現性等の、オープンサイエンスと著者の主張の検証に関連する手がかりは、プレプリントの信頼性を判断するために非常に重要であると評価されたことが報告されています。対して、査読と著者に関する情報はそれほど重要ではないと評価されたとしています。

スウェーデン・BibsamコンソーシアムとElsevier社の雑誌購読契約中止の影響に対する研究者向けアンケートの自由回答の内容分析(文献紹介)

2020年11月11日付で、英国逐次刊行物グループ(UKSG)が刊行するInsights誌において、論文“Cancelling with the world’s largest scholarly publisher: lessons from the Swedish experience of having no access to Elsevier”がオープンアクセス(OA)により掲載されています。

同論文は、スウェーデンのBibsamコンソーシアムが、2018年のElsevier社との雑誌購読契約中止を受けて実施した契約中止の影響に関する研究者向けアンケートの回答内容の分析結果を報告するものです。同社との契約交渉・研究者向けアンケートの実施や分析を担当した、ストックホルム大学図書館・スウェーデン王立図書館(NLS)・リンショーピン大学図書館・カロリンスカ研究所図書館の各図書館員が共著で執筆しました。

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