オープンアクセス

LIS Newsが選ぶ2018年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2018年12月14日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2018年の10大ニュースを発表しています。

1. LGBTやドラァグクイーンに関する図書館の展示・蔵書・プログラムへの異議申し立て

2. データ侵害がプライバシー問題を刺激
※ケンブリッジ・アナリティカ社

3. 複数館で図書館の資料延滞者への罰金廃止

4. オープンアクセス(OA)の行方

5. 虚偽の、もしくは、不審な内容の論文に関するスキャンダル

6. 法律に関する問題(アバンダンウェアとフェアユース・米ジョージア州立大学の電子リザーブ訴訟・マラケシュ条約・米国著作権局の米国議会図書館(LC)からの移管等)

7. 刑務所での禁書

8. サーチエンジンは偏っている
※“Algorithms of Oppression”(抑圧のアルゴリズム)の出版

9. フェイクニュースの拡大

10. オピオイドの蔓延が継続

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Plan Sの実現にかかる手引きへのフィードバックを発表

2018年12月13日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、2018年11月27日にcOAlition Sが発表したPlan Sの実現にかかる手引き“Guidance on the Implementation of Plan S”へのフィードバックを発表しました。

フィードバックは主に手引きの“10.2 Requirements for Plan S compliant Open Access repositories”(Plan Sに準拠したオープンアクセスリポジトリの要件)の各要件に対してのもので、一部の要件について、その変更・削除や、必須とせず推奨事項に留めることを求めています。また、Plan SにおいてSignpostingプロトコルやResource Syncの採用を推奨すべきとしています。

COARは2018年9月12日に、Plan Sにまとめられたオープンアクセスへと踏み出す強い姿勢を歓迎するとともに、オープンアクセスへの移行を加速するという目的への支持を表明しています。

オランダ大学協会(VSNU)、契約交渉を継続するため、Elsevier社とのオープンアクセス出版等に関する契約の半年の延長を発表

2018年12月13日、オランダ大学協会(VSNU)は、12月31日までのElsevier社とのオープンアクセス(OA)出版と購読料に関わる契約の半年の延長に合意したと発表しました。

VSNUでは現在、出版社側が100%のOAを受入れるという条件において購読契約を更新するという大学側の意向に基づいて契約交渉を行っており、この6か月間の延長は、両者間の交渉を継続するために行われたものです。

Elsevier社、Scopusで検索可能なオープンアクセス(OA)論文の拡充を発表:UnpaywallのOA論文に関するデータ統合作業が終了

2018年12月4日、Elsevier社は、同社の抄録・引用文献データベースScopusへのUnpaywallのオープンアクセス(OA)論文に関するデータ統合作業が終了し、検索できるOA論文数が800万件近くまでに拡大したと発表しています。

Scopus makes millions of open access articles easily discoverable(Elsevier,2018/12/4)
https://blog.scopus.com/posts/scopus-makes-millions-of-open-access-articles-easily-discoverable

Emerald社、F1000と連携し新たにオープンアクセス誌Emerald Open Researchを創刊 投稿受付開始

2018年12月10日、Emerald社は新たなオープンアクセス(OA)雑誌”Emerald Open Research”を創刊することを発表し、論文投稿受付を開始しました。

同誌はF1000 Researchをはじめ、”Wellcome Open Research”、”Gates Open Research”などを手掛けるF1000と連携し出版されるもので、既存誌と同じくまず論文を公開し、その後、オープン・ピア・レビューを実施するモデルを採用するとのことです。

対象分野は社会科学を中心に多岐に渡りますが、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に則った、現実社会の問題を扱う研究を対象とするとされています。創刊当初は「持続可能な食糧供給システム」、「健康的な生活」、「責任ある経営」、「持続可能な都市」、「21世紀の教育」、「デジタル・ワールド」の6つのゲートウェイを設定し、それぞれ投稿受付が行われています。2019年中にさらにゲートウェイを追加する予定であるとのことです。

欧州研究図書館協会(LIBER)、Plan Sの実現にかかる手引きに関する声明を発表

2018年12月6日、欧州研究図書館協会(LIBER)のOpen Access Working Groupは、オープンアクセス(OA)推進の10の原則“Plan S”実現のための手引きについて声明を発表しました。

声明では、大学図書館がPlan Sを支援するために必要なこととして、次の5点を挙げています。

・OAにかかる条件等を変革するような契約を結べるよう、出版者と交渉すること。
・Plan Sでの新たな要件について把握し、研究者がPlan Sの基準を満たせるよう研修等を行うこと。
・Plan Sを支援する機関リポジトリを開発し、研究者と学生がリポジトリを利用するよう勧めること。
・DOAJ(Directory of Open Access Journals)等の国際的なOAインフラに協力すること。
・アクセスや長期保存等のために情報をキュレーションするよりもむしろ、情報を出版する側になりOAを直接的に促進すること。

LIBERは、2018年9月に同協会の戦略計画やオープンサイエンスのロードマップの方針と一致するとしPlan Sを支持する声明を発表しています。

E2086 - 環太平洋研究図書館連合(PRRLA)2018年総会<報告>

2018年9月16日から19日まで,環太平洋研究図書館連合(PRRLA;E1979参照)の2018年総会が米国・カリフォルニア大学バークレー校で開催された。12の国・地域の35の大学図書館から58人が出席し,日本からは筆者を含め東北大学附属図書館の職員2人が参加した。PRRLAの総会には通常図書館長と随行1人のみが参加できるが,今回は本学の館長及び副館長の都合が合わず,図書館職員2人での参加となった。他館においては複数年にわたり出席者が同一の場合もあり,職員同士の横のつながりが醸成されている様子がうかがえた。

OpenAIRE、文献リポジトリ管理者のためのガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0を公開

2018年12月4日、OpenAIREが、文献リポジトリ管理者のためのガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0を公開しました。

同ガイドラインは、リポジトリ管理者が、必要に応じてOpenAIREに、オープンアクセス(OA)と非OAの出版物を助成情報と一緒に公開するようにすることを目的としています。

OpenAIREでは、今後数か月以内に、DSpaceとEPrintsの2つの主要なリポジトリプラットフォームがガイドラインを迅速に実装することを推奨しています。

F1000と独・Max Planck Digital Library、オープンアクセス(OA)出版について合意

2018年12月4日、F1000は、Max Planck Digital Libraryが論文出版費用を支払うことで、独・マックスプランク協会の研究者が、出版プラットフォームF1000Research上で論文を無料でオープンアクセス(OA)で公開できる契約で合意したと発表しています。

論文はCC BYで、研究データはCC0で公開されます。

@F1000(Twitter,2018/12/4)
https://twitter.com/F1000/status/1069867669808144384
https://twitter.com/F1000/status/1069931842298613762
https://twitter.com/F1000/status/1069977005700079616

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2019年版を公開

2018年11月29日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2019年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国・カナダ・英国・オーストラリア・ドイツ・アイルランド・スウェーデン・ルーマニア・イタリア・カザフスタンの138の大学・研究図書館での出版活動について、各館ごとの担当部署、ウェブサイト、出版活動の概観、職員数、財源、OAのタイトル数、出版媒体、分野、査読誌の割合、APCが必要な学術雑誌の割合、出版プラットフォーム、デジタル保存戦略等がまとめられています。

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