学術出版

英・JiscのPublications RouterとElsevier社の研究情報管理システム“Pure”がシステム連携を開始

2020年6月9日、英・Jiscは、論文のメタデータおよびフルテキストを出版社等から各大学の機関リポジトリ等へ通知・転送するためのシステムPublications Routerが、Elsevier社の提供する研究情報管理システム“Pure”と連携を開始したことを発表しました。

両システムの連携により、Pureを利用して論文のオープンアクセス(OA)状況を管理している英国の約50の機関が、Publications Routerが提供するコンテンツ・アラート等の自動配信等のサービスを利用可能になっています。

両システムの連携は、JiscとElsevier社のオープンサイエンスに関する枠組である“Jisc-Elsevier Open Science Forum”が2019年2月に公開した声明を履行するものとして実施されます。

cOAlition S、募集中であった「ダイヤモンドオープンアクセス(OA)」モデルを分析・概観した研究の受託者を発表

2020年6月9日、cOAlition Sは、2020年3月に募集を発表した「ダイヤモンドオープンアクセス(OA)」モデルを分析・概観した研究について、受託者の決定を発表しました。なお、ダイヤモンドOAとは、非営利・非APCベースで購読者・著者に財政的負担を負わせることなく論文をオープンアクセス(OA)で共同出版する、というビジネスモデルです。

合計11件の応募があり、その中からOPERAS(Open Access in the European Research Area through Scholarly Communication)が調整役を担うコンソーシアムが受託者に選定されました。同コンソーシアムには、OPERAS、Sparc Europe、オランダ・ユトレヒト大学、DOAJ、ノルウェー北極大学がパートナーとして、欧州研究図書館協会(LIBER)、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、人文・社会科学における研究評価のための欧州ネットワーク(ENRESSH)、Redalyc-AmeliCA、パリ国立高等鉱業学校のイノベーション社会学センター(CSI)がアソシエイト・パートナーとして参加しています。

cOAlition S、ユネスコ(UNESCO)が実施する“Global Consultation on Open Science”への回答を公開

2020年6月2日、cOAlition Sは、ユネスコ(UNESCO)が実施するオープンサイエンスに関する調査“ Global Consultation on Open Science”への回答を公開しました。

冒頭に要約と推奨事項が掲載されており、学術出版物へのオープンアクセスがオープンサイエンス実現のための主要素であること、学術論文へのアクセス欠如がオープンサイエンス実現の大きな障害であり、2017年時点では学術論文のうち75%が「購読料の壁(paywall)」に阻まれているとの報告があったこと、全ての研究論文はオープンアクセスで出版されるべきであり、出版時点で無料利用可能かつ再利用を促すライセンス付与がなされるべきであることなど、計7点を示しています。

ワイリー・パブリッシング・ジャパン、高品質な医学情報源のデータベース「コクラン・ライブラリー」の利用方法を日本語で解説したチュートリアル動画4件を公開

2020年6月4日付で、高品質な医学情報源のデータベース「コクラン・ライブラリー」の日本語研修資料等をオンラインで提供するWiley社ウェブサイトの“Cochrane Library Training Hub in Japanese”上に、「コクラン・ライブラリー」の利用方法を日本語で解説したチュートリアル動画が4件公開されています。

公開されたチュートリアル動画は、2020年5月付でワイリー・パブリッシング・ジャパンが制作した「収録内容」「使い方の基本」「検索方法」「一歩進んだ使い方」の4件です。各動画は“Cochrane Library Training Hub in Japanese”にアクセスすることで、無料で視聴することができます。

新着情報(ワイリー・パブリッシング・ジャパン)
http://www.wiley.co.jp/index.html
※「コクラン・ライブラリー 日本語チュートリアル動画を公開」とあります

米国化学会(ACS)とカンピーナス大学(ブラジル)がオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を締結:ACSとラテンアメリカの機関による同種の契約の締結は初めて

2020年6月4日、米国化学会(ACS)は、ACSの出版部門とブラジルのカンピーナス大学が、ACSにとってラテンアメリカ地域で初めてとなるオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を締結したことを発表しました。

締結された契約に基づき、カンピーナス大学に所属する研究者は、ACSの刊行する65以上のジャーナルへの自身の論文のOA出版等が可能になります。

ACSはOA出版等に関する契約への世界的な関心の高まりの支援に取り組んでおり、プレスリリースの発表時点で、17か国・300以上の機関とOA出版等に関する提携関係を結んでいます。

EBSCO社、Google ScholarのCampus Activated Subscriber Access(CASA)に対応:契約機関外のネットワークからGoogle Scholar経由で同社の購読コンテンツへアクセス可能に

2020年5月27日、EBSCO社は、Google Scholarを通じたCampus Activated Subscriber Access(CASA)との提携を発表しました。

CASAは、シームレスなリンクおよび認証を提供することで、エンドユーザーの所属機関が契約している学術コンテンツへのリモートアクセスを可能にする機能です。Google Scholarを通じたCASAとの提携により、大学・研究機関等に所属するエンドユーザーは、契約機関内のネットワークからGoogle Scholarへアクセスした際に作成される「トークン」を通じて、契約機関外のネットワークからGoogle Scholarにアクセスした際にもユーザー識別が行われ、EBSCO社の購読コンテンツへアクセスすることが可能になります。

オープンアクセス(OA)学術単行書のダイレクトリDOABと人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが新たにパートナーシップ関係を締結

2020年5月27日、オープンアクセス(OA)学術単行書のダイレクトリDirectory of Open Access Books(DOAB)は、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEと新たにパートナーシップ関係を締結したことを発表しました。

締結されたパートナーシップ関係は、Project MUSEに収録されたOA単行書の発見可能性の強化とDOABに登録される出版社数・OA単行書タイトル数の増加を目指すものです。

Project MUSEは、米・ジョンズホプキンス大学のミルトン・S・アイゼンハワー図書館とジョンズホプキンス大学出版局による非営利共同事業として運営され、100以上の出版社の6万点以上の単行書を提供しており、提供タイトルの中には2,800点以上のOAタイトルが含まれます。Project MUSE上のOAの単行書のDOABへの登録を希望する出版社は、申請を行うだけでDOABへの登録が可能になります。

米・トランプ政権は「購読料の壁」を突き崩すか?:米国大統領府科学技術政策局(OSTP)による政府助成研究成果物のパブリックアクセス方針の検討を巡る議論(記事紹介)

米国科学振興協会(AAAS)のScience誌オンライン版に2020年5月21日付で、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)による連邦政府の助成を受けた研究成果物のパブリックアクセス方針の検討を巡って、その経緯や論点を解説した記事が掲載されています。

OSTPは2020年3月31日付で、連邦政府の助成を受けた研究の成果物である査読付き学術出版物・データ・コードのパブリックアクセスを拡大する方法について、情報提供依頼書(RFI)を公開し5月6日に回答期限を迎えました。また、2月19日付で、米国政府の助成を受けた研究者が1年間に生産する約22万本の論文を即時公開した場合の利益や課題、実現するための「効果的な手段」についての意見照会を実施しました。

記事では、OSTPの一連の動きが政府助成研究による成果物の即時オープンアクセス(OA)化を定めたとされる米国政府の新しい方針案に対して出版社や議員らが強い反発を示した後に行われていること、OSTPにいわゆる「購読料の壁(paywall)」に対する賛否両論のコメントが盛んに提出されていること、米国政府の科学アドバイザーであるKelvin Droegemeier氏がここ数か月の間に出版社や科学団体の関係者を招いて主催した非公式の会議の場でこの話題が再燃していること、などが解説されています。

E2259 - CUPからのRead & Publishモデル契約の提案について

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE;E1189参照)は,2019年8月29日に英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)からのRead & Publishモデル契約を含んだ提案に合意した。この合意は,JUSTICEにとって初のRead & Publishモデルに関する合意となった。本稿では,この合意に至るまでの経緯とその提案内容について紹介する。

エルゼビア・ジャパン株式会社、医療情報データベース「今日の臨床サポート」の一部コンテンツを無料提供:新型コロナウイルス感染症患者を扱う医療従事者支援

2020年5月27日、エルゼビア・ジャパン株式会社は、新型コロナウイルス感染症患者を扱う医療従事者支援のため、同社のエビデンスに基づく二次文献データベース「今日の臨床サポート」の一部コンテンツについて、2020年6月30日まで無料提供することを発表しました。

「今日の臨床サポート」は日本の専門医1,400人の執筆によるエビデンスに基づいた医療情報を提供する二次文献データベースです。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)、急性呼吸窮迫症候群、ICUルーチン、人工呼吸器の設定、呼吸不全、呼吸停止、経皮的心肺補助の概要・適応、敗血症、ショック、市中肺炎が無料提供対象となっており、「今日の臨床サポート」のウェブサイト内に設けられたリンクから各コンテンツを閲覧することができます。

プレスリリース(日本発表分)(エルゼビア・ジャパン株式会社)
https://www.elsevier.com/ja-jp/about/newsroom
※2020.5.27欄に「エルゼビア・ジャパン、エビデンスに基づく二次文献データベース『今日の臨床サポート』へのアクセスを一部無料提供」とあります

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