NYPL

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新サービス”Shelf Help”を開始

2020年10月26日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が新サービス”Shelf Help”を開始しました。このサービスは、新型コロナウイルス感染症拡大によって館内での図書のブラウジングが制限されていることを受けて開始されたものです。

利用者は、オンラインフォームまたは電話等で、関心のあること、希望する本のジャンル、本の受け取り先とするNYPLの分館等を通知します。入力された利用者の情報に基づいて、図書館員が5冊の本を選びます。利用者は後日、選択した図書館で、5冊の本を受け取ります。

NYPLの読者サービス部門のアソシエイトディレクターであるLynn Lobash氏は、「読者が新たに大好きな本を見つけたとき、セレンディピティの素晴らしい瞬間があります。Shelf Helpによって、図書館はこの経験を再現しようとしています」と述べています。

鳥取県立図書館、「開館30周年記念事業」として同館職員が訪問した米国の公共図書館の様子を紹介するトークイベントなど3つの特別イベントを実施

鳥取県立図書館が2020年10月に、同館の「開館30周年記念事業」として、「青空ひと箱古本市 SHOTOKU-CHO 101」、「2つのスペシャル図書館ツアー」、「トークイベント 米国公共図書館×鳥取県立図書館」を実施します。

「青空ひと箱古本市 SHOTOKU-CHO 101」は、住民が店主となり段ボール一箱分の古本を販売する古本市を開催する企画です。2020年10月18日に同館の中庭で実施され無料で誰でも入場できますが、出店を希望する場合には事前の申し込みが必要です。

「2つのスペシャル図書館ツアー」は、BGM鑑賞・写真撮影・地下書庫訪問等が可能な特別な図書館ツアーとして企画されています。2020年10月10日の午後5時開始の「トワイライトツアー」と10月17日の午後4時開始の「アフタヌーンツアー」が行われます。定員はそれぞれ15人で、参加には事前の申し込みが必要です。

「トークイベント 米国公共図書館×鳥取県立図書館」は、同館の職員が訪問した米国のワシントンD.C.公共図書館とニューヨーク公共図書館(NYPL)について写真や映像で紹介し、これからの図書館のあり方について考える企画です。2020年10月18日の午後3時30分に同館2階大研修室で開催されます。定員は30人で、参加には事前の申し込みが必要です。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、設立125周年記念プロジェクトの一環で作成したシークワーズを公開

2020年8月20日、米国のニューヨーク公共図書館(NYPL)の、ヤングアダルトのボランティア団体(Teen Advisory Group:TAG)による同館の設立125周年記念プロジェクトの一環で作成されたシークワーズが公開されました。

NYPLで最も借りられた本のリスト“Top 10 Checkouts of All Time”に含まれる本に関連する単語のリストをTAGのメンバーが作り、それをもとに、ヤングアダルトサービスを担当する司書がパズル作成アプリケーション“Discovery Education's Puzzlemaker”を用いて作成したものです。

NYPLのウェブページでは、ジョージ・オーウェルの『1984』、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』、J・K・ローリングの『ハリーポッター』シリーズ、ハーパー・リーの『アラバマ物語』に関するシークワーズが公開され、PDFをダウンロードできます。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の体験談を募集するプロジェクト“History Now: The Pandemic Diaries Project”を開始

2020年8月17日、米国のニューヨーク公共図書館が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における体験談を募集するプロジェクト“History Now: The Pandemic Diaries Project”を開始したことを発表しました。

募集の対象は、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の生活に関する個人の体験談を記録した音声ファイルであり、18歳以上であれば誰でも応募可能です。発表によると、今回の募集はプロジェクトの第1フェーズであり、2020年11月18日まで投稿を受け付ける予定です。また、ビデオを含んだ他の形式のファイルでの投稿を可能にし、プロジェクトの第2フェーズを展開したいということが述べられています。

投稿された音声ファイルは、NYPLの研究図書館にアーカイブされる予定です。

We Want to Hear Your Pandemic Story(NYPL, 2020/8/17)
https://www.nypl.org/blog/2020/08/17/pandemic-diaries

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)の米国におけるユダヤ人向け新聞のコレクション(記事紹介)

2020年8月12日付で、ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、同館の米国で発行されたユダヤ人向けの新聞のコレクションに関するブログ記事を公開しました。

同コレクションには、英語、ヘブライ語、イディッシュ語、ドイツ語、ポーランド語等で書かれた新聞が含まれ、19世紀から20世紀にかけて北米に移住したユダヤ人が話していた言語のほとんどを網羅しています。

記事では、2012年から、NYPLと米・コロンビア大学、米・ニューヨーク大学のコンソーシアム“Manhattan Research Libraries Initiative”が、イスラエル国立図書館主導のプロジェクト“Historical Jewish Press Project”へ参加していることが述べられています。同プロジェクトは、ユダヤ人向けに様々な国、言語で、様々な時代に発行された新聞のデジタルコレクションを構築するものです。NYPLが所蔵する英語、イディッシュ語、ラディ―ノ語の新聞17タイトル、70万6,000ページがデジタル化され、そのうちの15タイトルがオンラインで公開されています。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のライオン像がマスクを着用:ニューヨーク市民に感染症対策への意識を促すため・NYPLは2020年7月13日から一部サービスを再開

2020年6月29日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像がマスクを着用したことを発表しました。新型コロナウイルス感染症拡大への対抗のため安全を確保し専門家のガイドラインへ従う意識を、ニューヨーク市民に対して促すことが目的です。

2体のライオン像が着用するマスクは、幅3フィート・高さ2フィートの専用に仕立てられたものです。NYPLはプレスリリースの中で、過去にライオン像は毎年12月には花冠をつけ、1995年には開館100周年を祝してシルクハットを着用し、2000年のMLBワールドシリーズでニューヨーク・メッツとニューヨーク・ヤンキースが対戦した「サブウェイ・シリーズ」では野球帽を被ったことがあるものの、マスクを着用することは初めてであると紹介しています。また、2体のライオン像はお互いに6フィート以上の距離を保っており、市民に手本を示すものである、としています。

NYPLは2020年7月13日から一部の分館でサービスを再開する予定ですが、入館するためにはマスク着用が必須となります。

音声・動画デジタル化における品質管理:NYPLの事例(記事紹介)

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、NYPLウェブサイト上に掲載された2020年6月8日付けのブログ記事において、NYPLでの音声・動画デジタル化における品質管理について紹介しています。

NYPLのデジタル研究部門に属する、デジタルコレクションサービスの音声・動画保存ユニットがNYPLの視聴覚研究コレクション(audiovisual research collections)の物理的な保存とデジタル化を担当しており、内製あるいは外部委託により行われるデジタル化の監督作業を行っています。

記事によれば、品質管理プロセスでは成果物の100%に対し自動チェックを、約10%から15%に対しマニュアルチェックを実施しています。具体的なチェックポイントの例として、ファイルの技術仕様、ファイルの同一性、ディレクトリ構造及びファイル名の正確性など計8点を示しているほか、使用しているオープンソースのツールも紹介しています。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のマークス館長、新型コロナウイルス感染症拡大下における図書館のデジタルサービス拡充の必要性をNew York Times紙上で主張

2020年5月28日付の米・New York Times紙のOpinion面に、ニューヨーク公共図書館(NYPL)のマークス(Anthony Marx)館長による寄稿“Libraries Must Change”が掲載されています。

同寄稿は、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中でも、図書館が自らの使命に忠実であり続けるため、図書館はデジタルサービスの提供をより一層拡充すべきであると主張する内容です。マークス館長は、図書館はあらゆる人々にその背景や環境によらず、機会を提供し、社会の一員となるために必要な道具や知識への自由なアクセスを提供するという使命があり、この使命に忠実であり続けるために、全ての図書館は根本的な変化を受け入れなければならないと主張しています。また、未曽有の課題に直面した人々のために、図書館はサービスの場を仮想空間上に移行し、人々の物理的な距離が隔てられていても、公共へ奉仕し人々を結び付けられるような新しい方法を模索する必要があると説いています。

米・ニューヨーク公共図書館、舞踏家マーサ・グレアムのアーカイブを取得

2020年5月11日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館の舞台芸術図書館(Library for Performing Arts)が、モダンダンスの開拓者の一人である舞踏家マーサ・グレアムのアーカイブを取得したことを発表しました。同日はマーサ・グレアム生誕126周年に当たります。

アーカイブには、写真、振付けノート、手紙、上演作品の映像等が含まれます。同館は今後2年間でアーカイブの整理・カタログ化を行い、その後利用者への提供を開始する予定としています。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新型コロナウイルス流行以前のニューヨークの街の音を収録したアルバム“Missing Sounds of New York”の提供を開始

2020年5月1日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、新型コロナウイルス流行以前のニューヨークの街の音を収録したアルバムである“Missing Sounds of New York”を製作したことを発表しました。

NYPLは“Missing Sounds of New York”について、新型コロナウイルスの流行により過去に前例のない社会的分離を余儀なくされる時代に、全てのニューヨーク市民をつなぎコミュニティの発展に資する没入型体験を提供するアルバムである、としています。このアルバムには、タクシーのクラクション・通り過ぎる自転車便・会話の断片・鳩の鳴き声・NYPL分館の喧騒といったニューヨーク市民の日常になじみ深い音が収録されています。

アルバム内の各トラックは物語が展開される構成となるように音の組み合わせが工夫されています。例えば、図書館のトラックでは、分館に入館した市民が、図書館のツアーグループへ駆け込み参加し、お薦めの図書を探す親切な職員と会話した後に、幼児向けの読み聞かせが行われているそばを通り抜けて席につき静かに作業を開始する様子を追いかけた構成となっています。

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