RDA(研究データ同盟)

カナダ・Portage、新型コロナウイルス感染症に関する研究データの管理を支援するための5つの手引きを公開

2020年9月30日、カナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理(RDM)に関するプロジェクトPortageは、新型コロナウイルス感染症に関する研究データの管理を支援するための5つの手引きの公開を発表しました。2020年3月にPortage内で立ち上げられたCOVID-19ワーキンググループによる成果です。

これらの手引きは、研究データ同盟(RDA)が公開している、新型コロナウイルス感染症拡大下におけるデータ共有に関するガイドライン“RDA COVID-19 Guidelines and Recommendations”に沿った研究データ管理(RDM)の支援を目的として作成されました。各手引きの概要は次のとおりです。

・Guide to COVID-19 Rapid Response Data Sharing and Deposit for Canadian Researchers
2020年1月に英・ウェルカム・トラストのウェブサイト上で公開された共同声明“Sharing research data and findings relevant to the novel coronavirus (COVID-19) outbreak”に沿って、研究データの登録(deposit)準備を行う研究者に向けた手引き

CA1980 - データ引用を研究活動の新たな常識に:研究データ利活用協議会(RDUF)リサーチデータサイテーション小委員会の活動 / 能勢正仁,池内有為

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カレントアウェアネス
No.345 2020年9月20日

 

CA1980

 

データ引用を研究活動の新たな常識に:
研究データ利活用協議会(RDUF)リサーチデータサイテーション小委員会の活動

名古屋大学宇宙地球環境研究所:能勢正仁(のせまさひと)
文教大学文学部:池内有為(いけうちうい)

新型コロナウイルス感染症拡大下におけるデータ共有に関する研究データ同盟(RDA)のガイドラインのプレビュー(文献紹介)

2020年8月14日付で、Elsevier社傘下Cell Pressが刊行するデータサイエンス分野の査読付きオープンアクセス(OA)誌“Patterns”に、研究データ同盟(RDA)による新型コロナウイルス感染症感染拡大下におけるデータ共有のガイドライン“RDA COVID-19 Recommendations and Guidelines on Data Sharing”のプレビュー“Data Sharing in a Time of Pandemic”が掲載されています。

同ガイドラインは、RDAの新型コロナウイルス感染症に関するワーキンググループ“RDA COVID-19 Working Group”が作成し、6月30日に公開したものです。

プレビューでは、同ガイドラインについて、構成、推奨事項の基本的要素、患者データに対する倫理的・プライバシー上の配慮の必要性が強調されている事などの概要がまとめられています。

E2296 - データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則

データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則(The TRUST Principles for digital repositories:以下「TRUST原則」)は, 2020年5月に公表された,デジタルリポジトリの信頼性を実証するための一連の指針である。本稿では,公表までの経緯や要件の概要,他の基準との関わりを紹介する。

データを専門としない研究者によるFAIR原則に準拠した研究データ共有に対する支援:原則の基準の理解を増進させる“FAIRness Literacy”の重要性(文献紹介)

2020年7月27日付で、“Data Science Journal”誌第19巻の実践報告(Practice Papers)として、“FAIRness Literacy: The Achilles’ Heel of Applying FAIR Principles”が掲載されています。

この報告は、研究データ同盟(RDA)の研究データの共有プロセスにおける信頼と報酬のメカニズムの解明・改善に取り組む“SHAring Rewards and Credit Interest Group(SHARC IG)”が、2017年以来の活動から得られた教訓を報告するものです。FAIR原則に準拠した研究データの共有は重要ではあるものの、実践者に対して相応の時間・労力・専門知識・モチベーションを要求するため、データを専門としないコミュニティでは、FAIR原則の優先度をなかなか高められない状況にあります。

FAIR原則に従ったサービスを実践するためのデータ及びインフラサービスプロバイダに対する提言(文献紹介)

2020年7月7日付で、Elsevier社傘下Cell Pressが刊行するデータサイエンス分野の査読付きオープンアクセス(OA)誌“Patterns”掲載記事として、FAIR原則に従ったサービスを実践するためのデータ及びインフラサービスプロバイダに対する提言“Recommendations for Services in a FAIR Data Ecosystem”が公開されています。

同記事で示された提言は、欧州のFAIR原則促進プロジェクト“FAIRsFAIR”、研究データ同盟(RDA)の欧州における活動拠点RDA Europe、OA学術コンテンツの国際的データベースOpenAIRE、欧州オープンサイエンスクラウド(EOSC)実現のためのポータルサービスEOSC-hub、永続的識別子に関する基盤の発展を目指すプロジェクトとして欧州委員会の出資するFREYA projectが、2019年中に共同実施した3回のワークショップの成果に当たるものです。これらの団体は協調して、FAIR原則の実現に貢献すべきサービスにとっての共通課題と優先順位を明らかにすることへ取り組み、EOSCの構築を念頭に置きながら、データ基盤の発展とFAIR原則準拠のサービス提供のための協力に関する提言を作成しました。

研究データ同盟(RDA)、新型コロナウイルス感染症拡大下におけるデータ共有に関する提言及びガイドラインの最終案を公開

2020年5月28日、研究データ同盟(RDA)は、新型コロナウイルス感染症拡大下におけるデータ共有に関するガイドラインの最終案“RDA COVID-19; recommendations and guidelines, 5th release 28 May 2020”を公開したことを発表しました。

同資料はRDAの新型コロナウイルス感染症に関するワーキンググループ“RDA COVID-19 Working Group”が作成したものであり、6月8日までパブリックコメントを実施しています。

発表によると、同ガイドラインは診療情報(clinical data)、疫学(epidemiology)、社会科学(social sciences)をカバーし、法的・倫理的配慮や研究用ソフトウェア、コミュニティの参画、先住民に関するデータにも焦点を当てています。また、新型コロナウイルス感染症対応において、以下の事項について重要性を特に強調しています。

・タイムリーかつ信頼できる方法での診療情報の共有

・論文と共にデータを公開すること

・疫学のデータが感染症に関する戦略や基準の迅速な策定を支えること

・感染症研究の重要なデータを収集し関連付けるために一般的ガイドラインを提供すること

データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則(文献紹介)

2020年5月14日付のSpringer Nature社のオープンアクセス(OA)ジャーナル“Scientific Data”に掲載された文献として、研究データ・デジタルリポジトリに関するコミュニティが共同開発したデータリポジトリの信頼性を実証するための指針「TRUST原則」が公表されています。

デジタルデータ、及びデジタルデータへのアクセスと利用を提供するリポジトリへの依存度が急速に高まっているため、データリポジトリは保有するデータを適切に管理できることを示してサービスを提供するコミュニティの信頼を得る必要があります。「TRUST原則」はこのことを背景に、1年以上の公開の議論や研究データ同盟(RDA)の「デジタルリポジトリ認証」(RDA/WDS Certification of Digital Repositories)IGにおける既存の合意事項に基づいて、デジタルリポジトリコミュニティの多様な分野を代表する利害関係者が、デジタルデータを扱うリポジトリの信頼性の指針として共同開発しました。透明性(Transparency)・責任(Responsibility)・ユーザー中心(User Focus)・持続可能性(Sustainability)・技術(Technology)の5原則をデータリポジトリが信頼性を維持するための指針としています。

幅広いジャーナル・出版社を対象とした研究データポリシーのフレームワークの開発(文献紹介)

2020年刊行の“Data Science Journal”誌の19巻に、実践報告(Practice Papers)として“Developing a Research Data Policy Framework for All Journals and Publishers”が掲載されています。

この報告は、オープンアクセス(OA)出版社・PLOSのIain Hrynaszkiewicz氏をはじめとする5人の著者により、研究データ同盟(RDA)の「研究データポリシーの標準化・実装(Data policy standardisation and implementation)」に関するInterest Group(IG)の成果物として作成されました。

E2241 - 優れた研究データ管理(RDM)実践の24の事例集<文献紹介>

2019年10月,英国のOpen Book Publishers社は単行書“Engaging Researchers with Data Management: The Cookbook”を刊行した。同書の編集にはプロジェクトチームが立ち上げられ,主な構成メンバーは発生生物学の研究者でオランダ・デルフト工科大学に所属するConnie Clare氏を筆頭著者とする著者チームや,研究データ同盟(RDA;E2228ほか参照)の「研究データのための図書館」研究グループ(Libraries for Research Data Interest Group)のメンバーである。同書はHTML版・PDF版がオープンアクセス(OA)で公開されている。本稿では,その内容を概観する。

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