国際規格

SAT大蔵経テキストデータベース研究会、聖徳太子御製とされる仏教典籍『勝鬘經義疏』のUnicodeとTEIに準拠したデジタル版を作成・公開

2020年4月2日、SAT大蔵経テキストデータベース研究会は、聖徳太子御製とされる仏教典籍『勝鬘經義疏』について、Unicode、及び人文科学テキストの符号化・交換のための規格TEIに準拠したデジタル版を作成し、公開したことを発表しました。

同研究会は日本の仏典をデジタル媒体として構造化する取り組みの一環として、今回の『勝鬘經義疏』TEI/XML版の公開を実施しました。公開されたTEI/XML準拠データを用いることで、一部の漢字の微細な形の違いの表示と一括検索・『勝鬘經義疏』に引用される『勝鬘經』当該箇所の参照・文書中に登場する固有表現の抽出と外部リソースとのリンク・返り点の表示と非表示やそれを用いたテキスト分析などが技術的には可能になります。また、同研究会が提供する「SAT大正新脩大藏經テキストデータベース2018版」を介することで、デジタル画像相互運用のための国際規格IIIFに対応することも可能です。

ユニコードコンソーシアム、Unicode 13.0をリリース

2020年3月10日、ユニコードコンソーシアムは、Unicode StandardのVersion13.0を公開したことを発表しました。

Unicode 13.0では、5,930文字の追加が行われ、合計14万3,859文字となっています。主として、以下のような追加が行われています。

・アフリカ・パキスタン・南アジア・中国の各地域における現代語に対応した新たな用字・文字の追加
・55種類の絵文字の追加
・6種類のCreative Commonsライセンスマークの追加
・CJK統合漢字拡張Gの4,939文字の追加

なお、同日付のSAT大藏經テキストデータベース研究会のお知らせにおいて、Unicode 13.0で追加されたCJK統合漢字拡張Gのうち329種の漢字は、同研究会が2015年のIdeographic Rapporteur Group(IRG)会議で提案したものであることが発表されています。

電子書籍規格EPUB 3.0.1に関するISO規格(ISO 23736:2020)が発行

2020年2月19日付で、電子書籍規格EPUB 3.0.1に関するISO規格(ISO 23736:2020)が発行されています。

規格は「概要(Overview)」「EPUB出版物(Publications)」「コンテンツ文書(Content documents)」「オープン・コンテナ・フォーマット(Open container format:OCF)」「メディア・オーバーレイ(Media overlays)」「フラグメント識別子(Canonical fragment identifiers)」の6つのパートで構成されています。それぞれのパートの電子版はISO/IECの情報技術タスクフォース(ITTF)のウェブサイトからダウンロードすることができます。

「DCMIメタデータ語彙」で定められたメタデータ記述のプロパティとクラスに関するISO規格(ISO 15836-2:2019)が発行

2020年1月16日、DCMI(ダブリンコアメタデータイニシアチブ)は、「DCMIメタデータ語彙(DCMI Metadata Terms)」で定められたメタデータ記述のプロパティとクラスに関するISO規格(ISO 15836-2:2019)が発行されたことを発表しました。

1990年代後半に設計されたオリジナルの15項目で構成される「ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合(DCMES)」は2003年に初めてISO規格(ISO 15836)となり、更新されたISO 15836 Part 1(ISO 15836-1:2017)が現在も利用可能になっています。ISO 15836 Part 2として設計された今回の規格は、ダブリンコアに基づく記述の精度と表現力を向上できるように、オリジナルの15項目を拡張した40のプロパティと20のクラスで構成されています。また、各語彙をLinked Open Data(LOD)形式で参照できるようにプロパティとクラスがURIで識別可能になっています。

CA1965 - 新元号と文字コードの国際標準を巡って / 小林龍生

PDFファイル

カレントアウェアネス
No.342 2019年12月20日

 

CA1965

 

新元号と文字コードの国際標準を巡って

一般社団法人文字情報技術促進協議会:小林龍生(こばやしたつお)

 

【イベント】三田図書館・情報学会、第180回月例会「ISO国際標準化活動の現状とこれから」(9/14・東京)

2019年9月14日、三田図書館・情報学会は慶應義塾大学三田キャンパスにおいて第180回月例会「ISO国際標準化活動の現状とこれから」を開催します。発表者は亜細亜大学教授でISO/TC46 国内委員の安形輝氏です。

開催概要によれば、図書館情報学関係の事案を扱っている国際的な委員会であるISO/TC46について、活動の内容と実態を説明するとともに、デジタルアーカイブの利活用促進に向けた現在進行中の標準活動などで顕在化している課題について解説する、とのことです。

三田図書館・情報学会 月例会
http://www.mslis.jp/monthly.html

参考:
E2161 - 2019年ISO/TC46国際会議<報告> カレントアウェアネス-E No.373 2019.07.25
http://current.ndl.go.jp/e2161

E2161 - 2019年ISO/TC46国際会議<報告>

2019年5月6日から10日まで,カナダのオタワでISO/TC46(International Organization for Standardization/Technical Committee 46)の国際会議(E2047ほか参照)が開催された。TC46は「情報とドキュメンテーション(Information and Documentation)」を担当する専門委員会である。今回はTC46総会と4つの分科委員会(Subcommittee:SC)の各総会及び作業部会(Working Group:WG)が開催され,日本から4人が参加した。以下,国立国会図書館からの参加者(筆者)が出席した「技術的相互運用性(Technical Interoperability)」を担当する第4分科委員会(SC4)と「識別と記述(Identification and Description)」を担当する第9分科委員会(SC9)の会議について,概要を報告する。

国立図書館の質的評価に関するISO規格(ISO 21248:2019)が発行

2019年3月、国立図書館の質的評価に関する規格ISO 21248:2019が発行されました。

国際標準化機構(ISO)による4月9日付けの記事では、本規格ではナショナル・コレクション構築、全国書誌作成からイベント、教育サービスまで、国立図書館の全業務範囲をカバーしようと試みていること、国立図書館のサービス評価のための34のパフォーマンス指標を提供していること等が紹介されています。

The quality of national libraries contained in new ISO standard(ISO, 2019/4/9)
https://www.iso.org/news/ref2383.html

ISO 21248:2019 Information and documentation -- Quality assessment for national libraries(ISO)
https://www.iso.org/standard/70233.html

E2047 - 2018年ISO/TC46国際会議<報告>

2018年5月14日から18日まで,ポルトガルのリスボンでISO/TC46(International Organization for Standardization/Technical Committee 46)の国際会議(E1833ほか参照)が開催された。TC46は「情報とドキュメンテーション」を担当する専門委員会である。今回はTC46総会と4つの分科委員会(Subcommittee:SC)の各総会及び作業部会が開催され,日本から3名が参加した。筆者は「技術的相互運用性(Technical Interoperability)」を担当する第4分科委員会(SC4)の作業部会と総会,「識別と記述(Identification and Description)」を担当する第9分科委員会(SC9)の作業部会と総会,及びTC46総会に参加した。以下,筆者が参加した会議について,概要を報告する。

E2036 - YouTubeが国際標準名称識別子(ISNI)の登録機関に

2018年1月,国際標準名称識別子(ISNI)国際機関は,動画共有サイトを運営するYouTubeが新たにISNIの登録機関になったことを発表した。ISNIは,著作,実演,研究,出版といった創作活動の分野を問わず,メディアコンテンツの生産,流通,管理に従事している個人や団体に使われることを想定したクリエイター識別子の国際規格(ISO 27729:2012)で,付与対象はクリエイターの「公開アイデンティティ」である(E1773参照)。登録機関は,ISNI国際機関の管理の下,特定領域や特定地域において自身が管理するデータのみならず他機関が管理するデータについてもISNIの付与を行う権限が与えられている。2018年6月25日現在,登録機関は,各国国立図書館や共同書誌作成機関等19機関で,登録されたISNIの総数は約986万件である。YouTubeは,音楽コンテンツにISNIを付与する初めての登録機関であり,ISNIにとっては,ウェブ上の音楽配信サービスにおけるユースケースを示す絶好の機会が与えられたことになる。

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