人工知能

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館、シリア内戦で破壊されたベル神殿のデジタル復元を公開

2020年8月20日、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校図書館が、2015年のシリア内戦で破壊されたベル神殿のデジタル復元を公開したことを発表しました。

同館のデジタル・メディア・ラボ(Digital Media Lab)により、最先端の3Dや人工知能(AI)の技術を用いてデジタル復元が行われました。発表によると、シリアのパルミラにおける文化遺産のデジタル復元を目的としたプロジェクト“#NEWPALMYRA”等でオープンアクセス(OA)で公開されているベル神殿の写真3,000枚以上が復元に用いられました。

ウェブビューワーはGoogle Chrome、Firefox、Microsoft Edge、仮想現実(VR)ビューワーはFirefox WebVRをサポートしています。

Elsevier社、生命科学分野等へセマンティック・ソリューションを提供する英国のSciBite社を買収

2020年8月21日、Elsevier社は、生命科学分野等へセマンティック・ソリューションを提供する英国のSciBite社を買収したことを発表しました。

SciBite社は2011年に設立され、構造化の有無によらずテキストやコンテンツから科学的な洞察を抽出し、医薬品・タンパク質・企業・対象・アウトカムといった研究開発上の重要概念を特定するソリューションを提供しています。主要な製品として、人工知能やオントロジーの技術を用いたテキスト解析ツール“TERMite”、セマンティックインデキシング技術による検索機能の改善を提供する“DOCstore”、オントロジー管理のための次世代共同プラットフォーム“CENtree”などがあります。

Elsevier社は買収の目的として、セマンティックかつリッチな機械可読テータを提供するSciBite社のソリューションにより、研究開発におけるユーザーの迅速・効率的な意思決定を加速させることを挙げています。

E2289 - Code4Lib JAPANカンファレンス2020,オンラインにて開催

2020年6月20日から21日にかけて,Code4Lib JAPANカンファレンス2020が開催された。8回目の開催(E2198ほか参照)となる本カンファレンスは,当初は愛知大学(愛知県豊橋市)で開催される予定であったが,新型コロナウイルス感染症の影響により現地開催を行わず,オンライン会議システムZoomを用いた開催となった。カンファレンスには過去最高となる148人の参加があり,例年以上の活発な議論や質疑応答が行われた。筆者は本カンファレンスに実行委員として参加しており,カンファレンスの発表に加えて,オンライン開催という運営面の話題においても本報告で触れたい。

米・ボストン科学博物館、新型コロナウイルス感染症について専門家に質問ができる双方向型のオンライン展示を公開

2020年8月17日、米・ボストン科学博物館は、双方向型のオンライン展示“Ask a Virtual Expert: COVID Conversations with Dr. Jha”の公開を発表しました。

米・ハーバード大学グローバルヘルス研究所(Harvard Global Health Institute)の所長を務めるAshish K. Jha博士のバーチャル映像に対し、新型コロナウイルス感染症についての質問を行うことができる展示です。550の質問に対する博士の回答を事前に撮影し、StoryFile社の人工知能(AI)技術と組み合わせることにより展示を実現しています。

トムソン・ロイター社、ビデオアーカイブに人工知能(AI)の技術を取り入れたことを発表

2020年8月13日、トムソン・ロイター社が、同社の提供するビデオアーカイブに人工知能(AI)の技術を導入したことを発表しました。

同アーカイブには、1896年以降の100万件近くの映像クリップが蓄積されています。

今回の導入は、デジタル時代におけるジャーナリズムの発展を支援するGoogleの助成金プログラムDigital News Innovation Fundを受けて行われました。発表によると、同社が提供するニュースに関するデジタルプラットフォーム“Reuters Connect”のユーザーは、英語、ドイツ語、フランス語、日本語をはじめとした11の言語の正確なトランスクリプションを利用できます。また、映像内に登場する著名人の特定が行われ、歴史的出来事等の画像へのアクセスが容易かつ迅速に行えるようになったことに触れられています。

韓国国立世宗図書館、人工知能(AI)を用いた図書推薦サービス“FlyBook Screen”を開始

2020年8月5日、韓国国立世宗図書館が、人工知能(AI)を用いた図書推薦サービス“FlyBook Screen”を始めると発表しました。

43インチの大型タッチスクリーンを用いて行うサービスで、AIを活用し、年齢・職業・関心分野や現在の気分に合わせ、利用者にあった図書が推薦されます。

同館1階の人文芸術資料室と地下1階の子ども資料室に設置され、推薦された図書が貸出可能か確認できるほか、拝架場所もテキストで案内します。同館ウェブサイトでも利用できます。

국립세종도서관, 인공지능(AI)으로 책 추천(国立世宗図書館,人工知能(AI)で本を推薦)(韓国国立世宗図書館,2020/8/5)
http://sejong.nl.go.kr/brd/NttView.do?bbsSe=BBST002&menuId=O122&upperMenuId=O100&selectedIdx=97323

米国議会図書館(LC)、図書館等における機械学習の応用・実践の現状を示したLC Labsによる委託調査報告書“Machine Learning + Libraries”を公開

2020年7月22日、米国議会図書館(LC)は、LC Labsが米国・ノースイースタン大学のコーデル(Ryan Cordell)准教授へ委託した調査報告書である“Machine Learning + Libraries”の公開を発表しました。

LC Labsでは、2023年度まで実施中の戦略計画“Enriching the Library Experience”の中で規定されたデジタル戦略を達成するため、2019年から機械学習技術が図書館に与える機会やその応用に内在する課題等を調査することを目的とした取り組みとして“Season of Machine Learning”を展開しています。この“Season of Machine Learning”の一環として、図書館その他の文化遺産機関における機械学習の応用・実践の現状に関する幅広い見解を提供するために、デジタル人文学に関する熟練した実践者であるコーデル准教授への委託調査報告書の作成が依頼されました。

韓国・国会図書館(NAL)、人工知能(AI)を活用した日本法の自動翻訳サービスの開発に関し、NAVERと協定を締結

2020年7月20日、韓国・国会図書館(NAL)が、人工知能(AI)を活用した日本法の自動翻訳サービスの開発に関し、NAVERと協定を締結したと発表しています。

NALが保有する約1万2,000件の外国法の翻訳資料のデータをAIの学習資料としてNAVERに提供し、NAVERがこのデータを活用して日本法の分野に特化したAI翻訳システムを開発するものです。

同館に対する、国会議員や立法支援機関からの、世界的な法制や海外の立法事例に関する照会が毎年拡大していること受けてのもので、今回の協定締結により、国会内でリアルタイムに翻訳サービスを提供できる環境を構築することで、これまで少なくとも3日から20日かかっていた翻訳サービスの期間を短縮することが期待されています。

また、自動翻訳サービスは一定期間の国会内での試験サービスの後、NALのウェブサイトで提供されます。

米・LYRASIS、資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2020年の助成対象プロジェクトを発表

2020年7月6日付の、米国の図書館等のネットワークLYRASISのお知らせで、加盟館による新しい試みや革新的なプロジェクトへの資金助成プログラムとしてLYRASISが実施する“Catalyst Fund”について、2020年の助成対象プロジェクトが発表されています。

“Catalyst Fund”は、LYRASISの研究・開発・イノベーションに関する予算120万ドルの枠内で実施されるプログラムであり、2020年で4年目を迎えます。以下の5件のプロジェクトが2020年の“Catalyst Fund”による資金助成対象として選定されています。

・ユタ大学による、精度の低いOCRにより抽出された歴史的文書のテキストデータ改善を支援するガイドライン・ツール開発のためのプロジェクト“Toolkit to Assess OCR’ed Historical Text in the Era of Big Data”

韓国科学技術情報研究院(KISTI)、科学技術情報プラットフォームScienceONにおいて、人工知能(AI)を用いた論文要約サービスを試験的に開始

2020年7月6日、韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、KISTIが運営する科学技術情報提供プラットフォームScienceONにおいて、人工知能(AI)を用いた論文要約サービスを試験的に開始すると発表しました。

これまで論文のタイトル・抄録・キーワード等から論文を調査することはできたものの、論文の論証で示された3要素(研究主題・研究方法・研究結果)からは調べることはできないため読んで整理する必要があったことから、研究者がより迅速・正確に論文を入手できるよう、PDF型式の国内の論文を対象に、自然言語処理技術BERT等を用いて、その内容を抽出・要約し提供するものです。

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