研究データ

FORCE11、研究データの引用のための新しい基準を公表

2018年5月8日、研究データの流通や活用を推進する国際イニシアティブFORCE11が、研究データの引用のための新しい基準を策定し、同日に刊行されたScientific Data誌の5号で基準としての採用を公表したと発表しています。

欧州分子生物学研究所の欧州生命情報学研究所(EMBL-EBI)及びカリフォルニア電子図書館(CDL)と連携して策定したもので、各アーカイブ個別のprefixとローカルな識別子を組み合わせたコンパクトな識別子による相互運用性、及び、生命科学分野における研究データの引用のための世界的な公式の方法の確立を目的としています。

また、EMBL-EBIとCDLでは、新規のprefix申請のための新しいprefixの名前空間レジストリや、適切な研究データ参照を実現するための維持管理のためのルールも構築・策定しています。

OpenAIRE-AdvanceとEOSC-hub、連携協定を締結

OpenAIREのミッションを引き継ぎ欧州におけるオープンアクセス(OA)とオープンデータの義務化を支援する“OpenAIRE-Advance”と、高度なデータ駆動型研究のためのリソースを発見するための欧州の研究者のためのハブを構築する“EOSC-hub”という、欧州委員会(EC)による2つの取組が、2018年4月30日に連携協定を締結したと発表しています。

連携にあたって、サービスの統合(Service Integration)、研究者にオープンサイエンスに関する完全な情報を提供するための研修やポータルサイトの構築(Communication, Engagement, Support and Training)、専門知識の共有(Governance and Strategy)の3つの活動の柱があげられています。

OCLC Research、研究データ管理の実態に関する調査報告書シリーズの第4弾“Sourcing and Scaling University RDM Services”を公開

2018年4月26日、OCLC Researchが、研究データ管理(RDM)の実態に関する調査の報告書シリーズの第4弾“Sourcing and Scaling University RDM Services”を公開しました。

4つの研究大学(英・エジンバラ大学、米・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、豪・モナシュ大学、蘭・ヴァーヘニンゲン大学)が、RDMに関する能力を得るにあたっての各々の解決策や規模を調査したもので、それぞれ異なる戦略をとっているものの、キュレーションサービスは外部化される、教育や専門的サービスは規模が局所的である、機関のニーズに合わせるためにRDMのための解決策や規模は変化する、といった4機関に共通する傾向があると指摘しています。

同報告書は、今回の報告書シリーズの最終報告書です。

PubMed及びPubMed Central、データセットを公開している論文を見つけるためのフィルターの提供を開始

2018年4月24日、米国国立医学図書館(NLM)が、PubMed及びPubMed Central(PMC)において、データセットを公開している論文を見つけるためのフィルターの提供を開始したと発表しています。

Data Filters in PMC and PubMed. NLM Technical Bulletin. 2018, (421).(NLM,2018/4/24)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma18/brief/ma18_pmc_data_filters.html

韓国国会図書館、韓国統計庁・国会立法調査処と連携し、館内に「研究データセンター」を設置

2018年4月25日、韓国国会図書館が、韓国の国家統計の原資料にあたるマイクロデータを活用・分析するための「研究データセンター」(RDC)の設置を発表しています。

国会立法調査処及び韓国統計庁と連携して開設したもので、4月26日に開設式が行われました。同センターでは、情報の機密度にあわせて「一般公開」「要承認」「特別目的用」の3つに分類されているマイクロデータのうち、有用性が最も高いものを利用することができます。

RDCは、同館以外にも、韓国統計庁本館、韓国統計振興院、韓国開発研究院(KDI)、西江大、Startup Campus、ソウル大にも設置されています。

韓国国会図書館と韓国統計庁の連携では、データを活用した情報サービス開発のための協力プロジェクトの実施が検討されており、韓国国会図書館の国会電子図書館や国家学術情報クラウドシステムと韓国統計庁の統計データシステムを連携させ、データと知識の統合検索が容易となるシステムの構築が構想されています。

【イベント】JAPAN OPEN SCIENCE SUMMIT 2018(6/18-19・東京)

2018年6月18日と19日に、東京都千代田区の学術総合センターにおいて、JAPAN OPEN SCIENCE SUMMIT 2018(JOSS2018)が開催されます。

研究者や図書館など、オープンサイエンスを推進している関係者が一堂に会する日本最大のカンファレンスとのことです。相互の連携を深める場を積極的に企画するなど、日本におけるオープンサイエンスの最新情報を入手し、そのコミュニティへの参加の機会となるイベントを目指しているとのことです。

テーマは「政策・ポリシー」「インフラ整備・運用」「研究分野ケーススタディ」「認証・品質保証」「市民科学」などとなっています。6月18日には、オーストラリア国立データサービスエグゼクティブディレクターのロス・ウィルキンソン氏による基調講演「世界のオープンサイエンス取り組みの動向について(仮)」のほか、ポリシー、図書館、領域科学、技術、シチズンサイエンス関連の発表が、6月19日には、国立研究開発法人日本医療研究開発機構理事長の末松誠氏による特別講演「AMEDの研究データ利活用戦略と医学研究の将来展望(仮)」のほか、ポリシー、領域科学、技術、企業関連の発表や、パネルセッション「日本における研究データ利活用に関する活動の現状と展望(仮)」が行われます。

入場は無料です。事前の申込が必要です。

研究データキュレーションに関する文献リスト第9版が公開

ブログ“Digital Koans”を運営し、様々なトピックに関する文献リストを作成しているベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏が、2018年4月18日付けで、研究データキュレーションに関する文献リストの第9版を公開しました。

主に2009年1月から2017年12月までに出版された、750本以上の英語文献などが掲載されています。

Version 9 of the Research Data Curation Bibliography Released(DigitalKoans, 2018/4/18)
http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2018/04/18/version-9-of-the-research-data-curation-bibliography-released/

統計数理研究所、医療健康データ科学研究センターを設立

2018年4月1日、情報・システム研究機構 統計数理研究所が、医療健康データ科学研究センターの設立を発表しています。

医学・健康科学の先進的なデータサイエンスの研究と人材育成の推進を設立目的としています。

同センターの設立記念シンポジウムが、2018年5月28日に開催されます。

医学・健康科学のデータサイエンスをリードする  ~ 統計数理研究所が新センター設立 ~(統計数理研究所,2018年4月吉日)
http://www.ism.ac.jp/ura/press/ISM2018-02.html

医療健康データ科学研究センター
http://www.ism.ac.jp/rcmhds/

CA1921 - 「欧州オープンサイエンスクラウド」をめぐる動向 / 尾城孝一

 2013年6月にG8の科学大臣会合が開催され、そこで研究データのオープン化を確約する共同声明(1)に各国が調印したことを皮切りとして、国や地域共同体のレベルでの研究データ基盤の構築が加速している。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、データマネジメントプランの提出義務化を発表

2018年3月20日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が、データマネジメントプランの提出義務化を発表しています。

適用時期は、2018年5月1日以降にAMEDが新規公募する事業で、研究開発上もしくは研究開発終了時に研究データを整理・体系化する必要がある事業(課題)が対象です。

データマネジメントプランへの記載事項としては、事業年度・事業名・課題目・産出されるデータ及びデータ群の総称・研究開発データの説明・保存場所(リポジトリ)等のほか、データサイエンティストの所属・氏名等の記載も求められています。

データマネジメントプランの提出の義務化について (AMED,2018/3/20)
https://www.amed.go.jp/koubo/datamanagement.html

データマネジメントプランの提出について [PDF:7ページ]
https://www.amed.go.jp/content/000030140.pdf

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