研究データ

欧州原子核研究機構(CERN)と国立情報学研究所(NII)、次世代リポジトリの共同開発に関し覚書を締結

欧州原子核研究機構(CERN)と国立情報学研究所(NII)が、2018年9月4日に、次世代リポジトリの共同開発に関する覚書を締結したと発表しています。

CERNにおいては、CERNが開発した汎用リポジトリソフトウェア「Invenio」を、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が発表した次世代リポジトリの機能要件を満たすように拡張することが目的とされています。

また、NIIでは、次世代リポジトリソフトウェア「WEKO3」に必要な機能を開発することで、「Invenio 3」の開発に貢献するとしています。その際、次世代リポジトリの機能要件に関わる「Invenio」の新しいモジュールを作成するとともに、JAIRO Cloudを通じて開発された機能を提供することで、日本の機関が次世代リポジトリに対応できるようにするとしています。

CERNでは、開発された機能を、Zenodoや関連するデジタルライブラリにも実装するとしています。

European Open Science Cloud (EOSC)ポータル、2018年11月23日に公開

European Open Science Cloud (EOSC)ポータルが2018年11月23日に公開されると発表されました。

同ポータルでは、EOSCについての一般的な情報提供に加え、EOSCのサービスやリソースへのアクセスが提供されます。

EOSC Launch Event, 23 November 2018 (EOSC-hub)
https://www.eosc-hub.eu/events/eosc-launch-event-23-november-2018

@EOSC_eu(Twitter,2018/11/17)
https://twitter.com/EOSC_eu/status/1052523668876812289

スウェーデン王立図書館(NLS)へのラボ創設のための調査報告書が公開:国立図書館のラボの調査等を実施

2018年10月16日、スウェーデン・ウメオ大学のPelle Snickars教授が、スウェーデン王立図書館(NLS, スウェーデン語ではKB)がラボを創設することを提案する報告書“datalab.kb.se A Report for the National Library of Sweden”を公開しました。

同氏が、スウェーデン王立図書館にラボを設置するための情報を調査・評価することの提案を受け、同館等からの資金援助や人的支援を受けて、調査を実施した結果をまとめたものです。

報告書は、“Library Labs” 、“Digital Scholarship” 、“Recommendations”の3つの章から構成されています。

“Library Labs”は、各館の環境の違いに注意しながら、近年、国立図書館等に設置されたラボの現状を概観したもので、英国図書館(BL)、オランダ王立図書館(KB)、米国議会図書館(LC)、Europeana、デンマーク王立図書館、オーストリア国立図書館のラボが取り上げられています。

Springer Nature、オープンデータバッヂに関するパイロットを開始

2018年10月8日、Springer Nature社はデータ共有の習慣を研究者に奨励することを目的に、データ共有についての基準を満たした論文にオープンデータバッヂを付与するパイロットプログラムを開始したと発表しました。

同プログラムでは、データの可用性について論文中に明記されており、どこからデータにアクセスできるかが示されていること、データセットが公開リポジトリに登録されていること、DOI等の恒久的識別子がデータセットに付与されていること等の基準を満たした論文がバッヂ付与の対象となります。パイロットプログラムはBMC Microbiology誌を対象に実施され、最初のバッヂは2018年9月半ばに付与されたとのことです。

【イベント】日本学術振興会人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築プログラムシンポジウム「データの活用による人文学・社会科学の飛躍的発展」(10/20・東京)

2018年10月20日、東京都港区の政策研究大学院大学において、日本学術振興会人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築プログラムシンポジウム「データの活用による人文学・社会科学の飛躍的発展」が開催されます。

ロバート・パットナム教授(ハーバード大学)の講演とパネル討論により、人文学・社会科学におけるデータを研究者と社会が共有することの意義について改めて考えることを目的として開催されるものです。

対象は、人文学・社会科学に関わる研究者(特にデータを活用し研究を実施している者)、学生、研究組織の責任者、URA、事務職員、図書館職員、データアーキビスト、省庁関係者、民間助成財団関係者等で、参加費は無料ですが、定員は250人(要事前申込)です。

日本学術振興会 人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築プログラム シンポジウム―データの活用による人文学・社会科学の飛躍的発展―(日本学術振興会)
https://www.jsps.go.jp/kadai/symposium/20181020-1.html

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2018年夏に実施した会員調査の結果概要を発表:戦略計画や作業計画に反映

2018年10月4日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、2018年の7月から8月にかけて実施した会員調査の結果概要を発表しました。

回答は23か国の59会員から寄せられており、調査から得られた主な知見として、

・リポジトリには、(1)ユーザーエンゲージメントとコンテンツの登録、(2)リポジトリへの認知と可視性、(3)研究データ管理、の3つの大きな課題がある。

・会員は、(1)リポジトリに関する最新の実践の維持、(2)学術コミュニケーション・研究環境におけるリポジトリの役割強化、という点でCOARを評価している

・COARの最善の活動は、(1)次世代リポジトリ、(2)研究データ管理、(3)相互運用性と連携、の3つである

・回答者の66%がCOARの活動やワーキンググループに直接関与していない

・回答者の68%がCOARとの交流レベルに満足しており、27%がよりCOARと関わりたいと考えている

・会員は、COARに対して、戦略レベルでの活動の継続を望むとともに、リポジトリの運用におけるより多くの関与や実践的な支援を望んでいる

・会員は、COARの地域でのアウトリーチ活動を評価し、有用性を感じている

“Enabling FAIR Data Project”の推奨基準を満たす研究データリポジトリを検索できるRepository Finderが公開

2018年9月19日、DataCiteが“Repository Finder”の公開を発表しています。

研究者が、自身の研究データを登録するに際し、米国地球物理学連合(AGU)が取組む、地球・宇宙・環境科学の研究データをFAIR原則に合致させることを目的とした“Enabling FAIR Data Project”が推奨する基準を満たしたリポジトリが検索できるもので、AGU・re3data.org・DataCiteにより開発されました。

検索対象は、コミュニティで活用され、研究データをオープンアクセス(OA)で提供し、永続的識別子を用いているリポジトリとなっていますが、適切なリポジトリが見つけられない場合や、追加の基準による検索が必要な場合、研究データリポジトリのレジストリ“re3data.org”に登録されたリポジトリも検索することができます。

欧州の19機関、人文・社会科学分野におけるオープンクラウドエコシステム構築のためのプロジェクトSSHOCを開始

2018年9月20日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、欧州の他の18機関とともに、人文・社会科学分野(SSH)におけるオープンクラウドエコシステム構築のためのプロジェクトSSHOC(Social Sciences & Humanities Open Cloud)を2019年1月から開始すると発表しています。

Horizon 2020の枠組みのもとで構築されるプログラムで、人文・社会科学分野のデータ利用者が活用できる、データ・ツール・トレーニングを提供し、機密データの共有・利用のための安全な環境を促すことで、オープンサイエンスのための課題と、 European Open Science Cloud (EOSC)の実現に貢献することを目的としています。

COUNTERプロジェクト、研究データの評価指標に関する実務指針の第1版を公開

2018年9月14日、COUNTERプロジェクトが、研究データの評価指標に関する実務指針“Code of Practice for Research Data Usage Metrics”の第1版を公開しました。

カリフォルニア電子図書館(CDL)、DataCite、DataONE、からなる研究データの評価指標に関するMake Data Count(MDC)プロジェクトとCOUNTERプロジェクトが共同で策定したものです。

「COUNTER実務指針第5版」の内容と可能な限り調整されていますが、研究データ固有のものに関しては、「COUNTER実務指針第5版」から離れて特別に対応しています。

COUNTERプロジェクトでは、あわせて第1版への意見を募集しており、寄せらせた意見は第2版に反映させるとしています。

@ProjectCounter(Twitter,2018/9/14)
https://twitter.com/ProjectCounter/status/1040263879539011585

Open Research Funders Group(ORFG)、利害関係者のオープンサイエンスへの理解促進を目的とした資料集“Open 101”を公開

2018年9月12日、大手研究助成機関が結成したOpen Research Funders Group(ORFG)が、オープンサイエンスのメリットの理解促進のための資料集“Open 101”を公開しました。

オープンサイエンス導入によるメリットに関する利害関係者の理解を促進することで、研究助成機関によるオープンサイエンスに関する効果的な組織的活動を支援する事が目的です。

ORFG Releases "Open 101" Tip Sheets for Research Stakeholders(ORFG,2018/9/12)
http://www.orfg.org/news/2018/9/11/orfg-releases-open-101-tip-sheets-for-research-stakeholders

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