音声

フランス国立書籍センター(CNL)、書籍の抜粋を読む音声を配信するポッドキャストを公開

2020年10月6日、フランス国立書籍センター(CNL)が、書籍の一部を読んだ音声を配信するポッドキャストのチャンネル“La bibliothèque sonore du CNL”を公開したことを発表しました。

発表の中では、市民と書籍をつなぐための1つの方法と述べられています。10月20日現在、CNLが5人の著者に依頼して作成された、書籍の冒頭ページを読む音声データ5件を提供しています。

同チャンネルは、誰でもアクセスし、音声を聞くことができます。

Entrez dans la bibliothèque sonore du CNL(CNL, 2020/10/6)
https://centrenationaldulivre.fr/actualites/entrez-dans-la-bibliotheque-sonore-du-cnl

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の体験談を募集するプロジェクト“History Now: The Pandemic Diaries Project”を開始

2020年8月17日、米国のニューヨーク公共図書館が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における体験談を募集するプロジェクト“History Now: The Pandemic Diaries Project”を開始したことを発表しました。

募集の対象は、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の生活に関する個人の体験談を記録した音声ファイルであり、18歳以上であれば誰でも応募可能です。発表によると、今回の募集はプロジェクトの第1フェーズであり、2020年11月18日まで投稿を受け付ける予定です。また、ビデオを含んだ他の形式のファイルでの投稿を可能にし、プロジェクトの第2フェーズを展開したいということが述べられています。

投稿された音声ファイルは、NYPLの研究図書館にアーカイブされる予定です。

We Want to Hear Your Pandemic Story(NYPL, 2020/8/17)
https://www.nypl.org/blog/2020/08/17/pandemic-diaries

視聴覚コレクションへの相互運用可能なアクセス:“Avalon Media System”について(記事紹介)

europeana proの2020年8月3日付の記事“Interoperable access for audiovisual collections - exploring Avalon Media System”で、デジタルの音声・動画コレクションへのアクセスを管理、提供するためのオープンソースのシステム“Avalon Media System”が紹介されています。

記事によると、同ウェブサイトの2020年6月12日付の記事で紹介されたEuropeanaの新しいメディアプレーヤーは、同システムおよびIIIFの成果をもとに構築されています。

同システムは、米・インディアナ大学と米・ノースウェスタン大学によって2011年に共同開発が開始され、同記事の執筆時点では少なくとも12の機関で利用されています。音声・動画コレクションへの柔軟なアクセスを提供するものであり、HTMLのiframe(インラインフレーム)を用いて他のウェブサイトにメディアプレーヤーを埋め込むことが可能です。

Europeanaの新しいメディアプレーヤーの開発(記事紹介)

Europeana Proの2020年6月12日付け記事“Europeana Media: rolling out the new audiovisual player”において、2018年9月から2020年2月にかけて実施されたプロジェクト“Europeana Media”で開発された、Europeanaの新しいメディアプレーヤーが紹介されています。

メディアプレーヤーはオープンソースであり、コンテンツ埋め込みやアノテーション・字幕付与等のための機能を備えています。動画や音声にそれらの高度な機能を加えて提供するために、IIIFのバージョン3に基づいたIIIFマニフェストを使用している、としています。

プレーヤーの全機能は、欧州のテレビ放送アーカイブを提供する“EUscreen”のポータルサイト上において、コンテンツ・パートナーである“Istituto LUCE”のコレクションにアクセスし、MyEUscreenアカウントでログインすることにより体験可能となっています。Europeana上でも、コンテンツ・パートナー提供の視聴覚資料は全てこの新しいプレーヤーにより再生されますが、Europeanaにはユーザーのログイン機能がまだ実装されていないため、プレーヤーの機能は一部制限されている、とあります。

音声・動画デジタル化における品質管理:NYPLの事例(記事紹介)

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、NYPLウェブサイト上に掲載された2020年6月8日付けのブログ記事において、NYPLでの音声・動画デジタル化における品質管理について紹介しています。

NYPLのデジタル研究部門に属する、デジタルコレクションサービスの音声・動画保存ユニットがNYPLの視聴覚研究コレクション(audiovisual research collections)の物理的な保存とデジタル化を担当しており、内製あるいは外部委託により行われるデジタル化の監督作業を行っています。

記事によれば、品質管理プロセスでは成果物の100%に対し自動チェックを、約10%から15%に対しマニュアルチェックを実施しています。具体的なチェックポイントの例として、ファイルの技術仕様、ファイルの同一性、ディレクトリ構造及びファイル名の正確性など計8点を示しているほか、使用しているオープンソースのツールも紹介しています。

E2267 - 英国図書館が進める音声記録の保存事業

英国図書館(BL)では2015年に,録音資料の保存のために我々に残されているのはあと15年ほどである,という報告がなされた(E1753参照)。それを受けて同館では音声記録の保存プロジェクト“Save our Sounds”を発足し,その一環として,“Unlocking Our Sound Heritage”(UOSH)を2017年から開始した。UOSHの目的は,記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなるおそれがある音声記録50万点を保存することである。BLが地域のハブ機関である国内10機関と連携して希少なコレクションをデジタル化・目録化し,その音源を誰もが自由に聴くことができるウェブサイトを開設する計画である。対象となる音源は録音の歴史が始まった1880年代からの多彩な音声記録であり,媒体はろう管,アナログレコード,オープンリール,カセットテープ等幅広い。なお,この事業は国営宝くじ文化遺産基金(The National Lottery Heritage Fund)からの助成金930万ポンドや,慈善団体や個人からの寄附を受けて運営されている。

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)による新型コロナウイルス感染拡大下のオンライン情報収集の取組:政府サイト・新聞記事・ブログ・Twitter等

2019年4月7日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、同館による新型コロナウイルス感染拡大下の同国のオンライン情報収集の取組を紹介しています。

同館では可能な限り遠隔サービスを提供し続けるために在宅勤務をしており、同館のデジタル収集と法定納本チームの担当者は、将来の調査研究に資するために、法的義務に基づいて、新型コロナウイルス感染拡大下のボーンデジタル資料やオンラインコンテンツを収集・保存できるよう取り組んでいるとし、政府サイト、新聞記事、ブログ、 Twitter(APIを用いて関連ハッシュタグが付いたツイートを収集)、インターネット・ミーム等が収集されている事が紹介されています。

また、有益な情報としてミュージシャンやコメディアン等によるパフォーマンスの動画やポッドキャストをあげ、そのような情報の収集方法を検討しているとし、動画制作者の収集への協力を求めているほか、同館未収集のウェブサイトやオンライン出版物、Twitterハッシュタグを見つけた場合はメールやウェブフォームで知らせるよう依頼しています。

新型コロナウイルス流行下の社会の記憶を収集・アーカイブするプロジェクト“coronarchiv”(ドイツ)

2020年3月26日、ドイツのハンブルク大学は、同大学及びボーフム大学・ギーセン大学の研究者らが共同して、“coronarchiv”プロジェクトを開始したことを発表しました。

新型コロナウイルスとこれに対する政治的反応は、市民社会の生活全般を根本的に変革しつつあり、ウイルスの大流行とそれがもたらす帰結はすでに歴史的な重要性を帯びています。新型コロナウイルスの大流行は、報道やソーシャルメディア上で、画像・音声・動画等の形で広く流通しており、“coronarchiv”はこれらの記録を電子的な形で収集・アーカイブするプロジェクトです。

米国議会図書館(LC)、将来にわたり保存すべき録音資料の2019年度分として25作品を追加

2019年3月25日、米国議会図書館(LC)が、将来にわたって保存すべき米国の録音資料を登録している“National Recording Registry”に、2019年度分として新たに加える作品25点を発表しました。

大リーグ・ナショナルリーグ優勝決定プレイオフ(ニューヨーク・ジャイアンツ対ブルックリン・ドジャース)最終戦の放送(1951年)、ケネディ大統領暗殺時のボストン交響楽団のラジオ放送局WGBHでの放送(1963年)、ヴィレッジ・ピープル「YMCA」(1978年)、ティナ・ターナー「プライヴェート・ダンサー」(1984年)、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」(1992年)等が選ばれています。

LCでは、録音資料保存法(National Recording Preservation Act)のもと、全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)の助言を受け、文化的、歴史的、あるいは芸術的に重要で、発表から少なくとも10年以上が経過している録音資料25作品を毎年選んでおり、今回の登録により、登録資料が550点となりました。

米・ユタ州立大学、ユタ州内の住民から収集した「オピオイド危機」に関する32件のインタビューの録音記録コレクションを同大学のデジタルアーカイブで公開

2020年2月28日、米・ユタ州立大学は、同大学の大学エクステンションと大学図書館が共同して、「オピオイド危機(opioid crisis)」に関するインタビュー録音記録のコレクション“Informing the National Narrative: Stories of Utah’s Opioid Crisis Digital Collection”を、同大学のデジタルアーカイブ“Digital History Collections”で公開したことを発表しました。

同コレクションは、米国で社会問題化している医薬品オピオイドの過剰摂取による死亡事故の急増等の「オピオイド危機」について、回復期にある患者・患者の家族・治療の提供者など、オピオイドの流行と関わりのあるユタ州内9郡の住民から収集した32件のインタビューの音声とトランスクリプトで構成されています。インタビューは同大学の職員らによって、2019年の6月から12月に行われ、精査済のトランスクリプトは2020年1月に完成しました。

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