貴重書

天理大学附属天理図書館(奈良)、展覧会「天理図書館開館90周年記念展 -新収稀覯本を中心に-」を開催

2020年10月19日から11月8日にかけて、奈良県の天理大学附属天理図書館において、展覧会「天理図書館開館90周年記念展 -新収稀覯本を中心に-」が開催されます。

2010年に同館が開催した「天理図書館開館80周年記念特別展」に次ぐもので、それからの10年間に収蔵した稀覯本に焦点をあてた展覧会となっています。

天理図書館開館90周年記念展 -新収稀覯本を中心に-(天理大学附属天理図書館)
https://www.tcl.gr.jp/exh/exh-4574/
https://www.tcl.gr.jp/wp-content/uploads/k90.pdf
※二つ目のURLはチラシです。[PDF:2ページ]

慶應義塾大学三田メディアセンター、第32回慶應義塾図書館貴重書展示会「古代中世 日本人の読書」で『論語』の伝世最古の写本『論語疏』を初公開

慶應義塾大学の2020年9月10日付プレスリリースで、同大学三田メディアセンター(慶應義塾図書館)が、10月7日から13日まで丸善・丸の内本店(東京都千代田区)で開催される第32回慶應義塾図書館貴重書展示会「古代中世 日本人の読書」で、『論語』の伝世最古の写本とされる同館所蔵の『論語疏』を初公開することを発表しました。

プレスリリースによると、同館が公開する『論語疏』は、正式には『論語義疏』と称される中国六朝時代に成立した『論語』の注釈書であり、同大学の研究グループの分析によって、日本国外で写された『論語』の伝世最古写本であることが推定されています。また、古代の藤原氏印が見られ、江戸時代には『好古雑記』に壬生家の所蔵に関する記載が確認できるなど、平安時代以前に日本にもたらされて以降、長く伝来してきたことが紹介されています。同書は幕末以降、所在不明となっていましたが、近年発見され同館が所蔵することになりました。

株式会社未来の図書館 研究所、『調査・研究レポート』Vol.3のPDF版を公開

2020年8月31日、株式会社未来の図書館 研究所は、『調査・研究レポート』Vol.3(2020年3月発行)のPDF版を公開したことを発表しました。『調査・研究レポート』では、同研究所が行っている、図書館のこれからのあり方に関する調査研究や、その成果を活用した教育研修事業等についての活動成果が紹介されています。

今回PDF版が公開されたVol.3では、同研究所第3回シンポジウム「図書館とサステナビリティ」の記録、ワークショップ「図書館員の未来準備」の報告、国文学研究資料館古典籍共同研究事業センターの増井ゆう子氏による研究レポート「日本語の歴史的典籍のアーカイブ構築と活用」、筑波大学図書館情報メディア系教授の宇陀則彦氏による研究レポート「デジタル世界にいまなにが起きているのか」が掲載されています。

カテゴリー: トピックス(株式会社未来の図書館 研究所)
http://www.miraitosyokan.jp/topics/
※2020年8月31日付けのお知らせに「『調査・研究レポート』Vol.3をWebで公開しました」とあります。

大阪府立中之島図書館、「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開

2020年8月26日、大阪府立中之島図書館が、「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開しました。

石崎文庫は、奈良で文庫を開設していた漢方医・石崎勝蔵氏の旧蔵書で、歴史、本草学、医学、神道、文学を中心に幅広い分野にまたがるコレクションです。

大阪府立中之島図書館 お知らせ
https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
※「「おおさかeコレクション」にて「中之島図書館石崎文庫」を公開しました。 (2020年8月26日更新)」とあります。

おおさかeコレクション
https://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/

慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション、新規コレクション「慶應義塾図書館貴重書展示会図録」を公開:既存コレクションへのコンテンツ追加も実施

2020年8月20日、慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクションは、新規コレクション「慶應義塾図書館貴重書展示会図録」の公開と、既存コレクションへのコンテンツ追加を発表しました。

「慶應義塾図書館貴重書展示会図録」では、2015年開催の「活字文化の真髄-日本の古活字版と西洋初期印刷本-」展図録のPDF版が公開されています。順次、同コレクション内で展示会図録のPDF版を公開するとしています。

また、既存コレクションのうち、「相良家文書」に201点、「対馬宗家文書」に9冊、「国書コレクション」に137点、「漢籍コレクション」に101点、「富士川文庫」に129冊の追加が行われました。

お知らせ(慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション)
https://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja/news
※2020年8月20日付けのお知らせに、「新規コレクション公開(慶應義塾図書館貴重書展示会図録)、コンテンツ追加(相良家文書、対馬宗家文書、国書、漢籍、富士川文庫)を行いました。」とあります。

東京大学総合図書館、公開済の「ピラネージ画像データベース」に検索機能・画像に関するデータ等を追加した「拡張版」を公開

2020年7月22日、東京大学総合図書館は、2019年9月にリニューアル公開済の同館所蔵貴重図書コレクション『ピラネージ版画集』をデジタル化した「ピラネージ画像データベース」について、検索機能・画像に関するデータ等を追加した拡張版を公開したことを発表しました。

「ピラネージ画像データベース」のオリジナル版は、1999年度から2003年度に実施された特別推進研究(COE)「象形文化の継承と創成に関する研究」により構築・公開されました。2019年9月に、東京大学総合図書館がこれを引き継いで、システム運用上の問題から公開が停止していた同データベースについて、画像とメタデータのみ提供する「シンプル版」として公開しました。その後、COEの当時の従事者から協力を得たことにより、オリジナル版の公開当初に提供されていた機能を全て搭載した「拡張版」公開が可能になった、としています。

英国図書館(BL)、16世紀末頃に成立しシェイクスピアが一部関与したとされる戯曲『サー・トーマス・モア』の原稿をデジタル化しオンライン公開

英国図書館(BL)は、2020年7月9日付のMedieval manuscripts blogで、エリザベス朝期の16世紀末頃に成立した戯曲『サー・トーマス・モア(The Booke of Sir Thomas Moore)』の原稿“Harley MS 7368”をデジタル化し、同館ウェブサイト上で公開したことを発表しました。

BLは公開された『サー・トーマス・モア』について、同作品の主たる作者はマンディ(Anthony Munday)だが、1871年にその筆跡から一部についてウィリアム・シェイクスピアの関与が指摘されたこと、シェイクスピアの自筆が残る現存唯一の戯曲原稿であること、などをデジタル化された画像とともに紹介しています。

米・クレアモント神学校、Internet Archive(IA)の電子書籍貸出プログラム“Open Library”で利用可能にする目的で約25万冊の宗教研究関連書籍を寄贈

2020年6月8日、米国カリフォルニア州の博士号授与機関であるクレアモント神学校(Claremont School of Theology)は、同校図書館のフィリップス(Thomas E. Phillips)館長が米国神学図書館協会のメーリングリストに送信したメールを引用する形で、Internet Archive(IA)の電子書籍貸出プログラム“Open Library”で利用可能にする目的で約25万冊の宗教研究関連書籍をIAに寄贈したことを発表しました。

“Open Library”は、IAが図書館所蔵資料をデジタル化した電子的な複製物を「1部1ユーザー」で貸出する“Controlled Digital Lending”の技術を利用して実施する電子書籍貸出プログラムです。同校が寄贈したコレクションは2021年1月1日頃からOpen Libraryで利用可能になり始め、今後2年以内にコレクション全体のデジタル化が完了することが予定されています。同校のコレクションは米国西部における宗教学分野のものとしては特に定評のあるものです。この寄贈は同校がオレゴン州セーラムのウィラメット大学構内へ移転することにより、ロサンゼルス地区の研究者の資料アクセスが不便になることへの対応として行われました。

日本近代文学館、「佐々木靖章氏旧蔵資料」を登録:春香伝関連資料や戦時下・終戦直後に刊行された新聞・雑誌資料等

2020年6月25日、日本近代文学館が、佐々木靖章氏旧蔵の資料131点を登録したと発表しています。

登録されたのは、

・「春香傳パンフレット」(新教劇団 昭和13)など春香伝関連資料
・『月刊琉球』など岸秋正関係沖縄資料
・『防長文化』『翼賛福島』『翼賛富山』『マツダ共励』など戦時下、終戦直後に刊行された新聞・雑誌資料
・大政翼賛会各地方支部発行の冊子資料

です。

佐々木靖章氏旧蔵資料登録(日本近代文学館,2020/6/25)
https://www.bungakukan.or.jp/cat-whatsnew/cat-accession/12589/

スコットランド国立図書館(NLS)で44年間資料の保存・修復等を担当した図書館員が引退(記事紹介)

スコットランドの日刊紙“Scotsman”に、2020年6月13日付で、スコットランド国立図書館(NLS)で44年間資料の保存・修復等を担当し、新型コロナウイルス感染症によるロックダウン中に60歳で同館を退職した図書館員Gordon Yeoman氏を採りあげた記事が掲載されています。

Yeoman氏は1976年からNLS所属の製本担当として、後には展示資料等の保存修復担当として、数千冊以上の同館資料の保存修復に携わりました。同氏は在職中に『グーテンベルク聖書』やスコットランド女王メアリーが最後にしたためた書簡など、数多くの貴重資料を取り扱っていますが、扱う資料の価値が100万ポンドでも1ポンドでも常に同じように最善の仕事を行うことを目指していたので、資料の貴重さが重圧になることはなかった、と記事の中で答えています。

記事の中では、最も印象深い仕事が2009年の展覧会に向けた18世紀の詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns)の詩集原本の修復であること、貴重資料を伴う移動時にはジェームズ・ボンドのようなスパイ並のセキュリティが必要で、飛行機による移動の場合には資料専用のビジネスクラスの席を用意していたこと、など同氏のNLS在職中のエピソードが紹介されています。

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