貴重書

九州大学附属図書館、「江崎文庫」の和本をデジタル化し公開:江戸時代以前に刊行された農学、昆虫学、本草学関係資料114点253冊

2020年11月13日、九州大学附属図書館は、同大学が所蔵する「江崎文庫」の和本をデジタル化し九大コレクション上で公開したことを発表しました。「江崎文庫」とは、同大学農学部長等を務めた昆虫学者、動物分類学者である江崎悌三博士(1899-1957)の蔵書からなるコレクションです。

今回のデジタル化は国文学研究資料館「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」により行われたものとあり、江戸時代以前に刊行された農学、昆虫学、本草学関係資料114点253冊(11,106コマ)が対象となっています。

江崎文庫の和本をデジタル化し公開しました(九州大学附属図書館, 2020/11/13, 2020/11/27更新)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/36384

「石黒忠悳関係文書」など憲政資料計483点が国立国会図書館デジタルコレクションで公開

2020年11月26日、国立国会図書館(NDL)は、「石黒忠悳関係文書」など憲政資料計483点を国立国会図書館デジタルコレクションで公開しました。デジタル化された文書は次のとおりです。

・赤松則良関係文書(6点)
・芦田均関係文書(寄託)(2点)
・石黒忠悳関係文書(68点)
・石坂泰三関係文書(4点)
・内田康哉・政関係文書(1点)
・榎本武揚関係文書(3点)
・大木喬任関係文書(9点)
・大木操関係文書(52点)
・大平正芳関係文書(1点)
・大山巌関係文書(寄託)(45点)
・樺山資紀関係文書(その2)(1点)
・熊谷八十三関係文書(1点)
・憲政資料室収集文書(20点)※幣原喜重郎手帳、福島安正日記 他
・児玉源太郎関係文書(5点)
・小林次郎関係文書(5点)
・阪谷芳郎関係文書(99点)
・鈴木隆夫関係文書(24点)
・龍野周一郎関係文書(65点)
・寺光忠関係文書(3点)
・福島安正関係文書(2点)
・水野直関係文書(36点)
・宮島誠一郎関係文書(所蔵)(31点)

英・ケンブリッジ大学図書館、同館所蔵のチャールズ・ダーウィンの研究ノートのうち2001年以来所在不明の2冊について情報提供を呼びかけ

2020年11月24日付で、英国のケンブリッジ大学図書館が、同館所蔵のチャールズ・ダーウィンの研究ノートのうち所在不明の2冊について、情報提供を呼びかけています。

所在不明となっているのは、ダーウィンが1837年のビーグル号航海から帰還した後に執筆した“Notebook B”及び“Notebook C”の2冊の研究ノートです。このうち“Notebook B”には、ダーウィンの理論を象徴する「生命の樹」のスケッチが収録されています。同館はその内容の希少性から、これらの研究ノートの価値は数百万ポンドに上ると推定しています。

2冊のノートは2000年9月に写真撮影のため同館の特別収蔵室から持ち出されたことが確認されていますが、2001年1月の定期点検では所定の位置で確認されず、それ以来所在不明となっています。当初は誤った場所に置き忘れられたのではないかと考えられていましたが、2020年初めに189の保管箱を含むダーウィンアーカイブ全体の徹底した調査を行ったにもかかわらず発見できなかったことから、同館は盗難被害に遭った可能性が高いと結論づけました。また、館内に未確認のスペースは残っているものの、特別コレクションスペースだけで棚長の総計が45キロメートル以上にのぼり、これらのスペースを完全に確認するには5年の時間を要する、としています。

英・JiscとWiley社、英国の主要大学及び英国科学振興協会(BAAS)のアーカイブ資料の新たなデジタルコレクション構築を目的としたパートナーシップ関係を拡大

2020年11月19日、英国のJiscとWiley社は、新たなデジタルコレクション“British Association for the Advancement of Science”の構築のため、英国の主要大学及び英国科学協会(BSA)とのパートナーシップ関係を拡大したことを発表しました。

“British Association for the Advancement of Science”は、歴史的に価値の高い一次資料を提供するWiley社のデジタルプラットフォーム“Wiley Digital Archives”へのホスティングの下で構築が進むデジタルアーカイブコレクションです。1830年代から1970年代までの約150年間の英国科学史の記録として、英国の主要大学及びBSAの前身の英国科学振興協会(BAAS)のアーカイブ資料で構成されます。ヘリウムガスを発見した天文学者ロッキャー(Joseph Norman Lockyer)のメモやノーベル化学賞受賞者ラムゼー(William Ramsay)の講演ノートなどを収録し、完成時には約100万ページ相当の規模となることが見込まれ、収録内容の9割以上が初めてデジタル化される資料となります。

名古屋大学附属図書館、重要文化財「高木家文書」の修復のためのクラウドファンディングプロジェクト「【第2弾】名古屋大学の使命!重要文化財の絵図を守り継ぐ」を開始

2020年11月24日、名古屋大学附属図書館の特定基金ワーキンググループは、同館所蔵の重要文化財「高木家文書」の修復を目的としたクラウドファンディングプロジェクトとして、「【第2弾】名古屋大学の使命!重要文化財の絵図を守り継ぐ」を開始しました。

「高木家文書」は、同館の所蔵する旧旗本交代寄合の西高木家の旧蔵文書群で、2019年7月に国の重要文化財に指定されました。同館は2018年にクラウドファンディングプロジェクト「名古屋大学の使命!東海地方の貴重な古文書を後世に」を実施し、高木家文書の『御用日記』2冊の修復と約500点のデジタル画像化を達成しました。

第2弾のプロジェクトは、高木家文書のうち木曽三川流域を描いた川絵図2点の修復を目的として行われます。目標金額は150万円で、期間は2020年11月24日から12月25日までです。

附属図書館クラウドファンディング「【第2弾】名古屋大学の使命!重要文化財の絵図を守り継ぐ」を開始しました(名古屋大学,2020/11/24)
http://www.nagoya-u.ac.jp/info/20201127_do.html

ハンブルク州立・大学図書館(ドイツ)、1597年にハンブルクで初めて印刷された高地ドイツ語版のルター訳聖書を新規受入

2020年11月4日、ドイツのハンブルク州立・大学図書館(Staats- und Universitätsbibliothek Hamburg)は、1597年にハンブルクで初めて印刷された高地ドイツ語(Hochdeutsch)によるマルティン・ルターのドイツ語訳『新約聖書』を、新規に受入したことを発表しました。

同館が受入したルター訳聖書は高さ10センチメートル程度の小冊子で、ハンブルクで印刷された中では最も古い高地ドイツ語による新約聖書です。ザクセン・アンハルト州のヴィッテンベルクをはじめとする他地域では、1522年から高地ドイツ語による新約聖書が普及していましたが、ハンブルクでは盛んに用いられていた低地ドイツ語(Niederdeutsch)版のみ印刷されることが数十年続いていました。

16世紀末頃までにハンブルクで高地ドイツ語が浸透したため、需要に応えて高地ドイツ語版の『新約聖書』が1597年に印刷されました。1598年には同じ印刷業者がハンブルクで初めてルターの『小教理問答書』の高地ドイツ語版を印刷していますが、この刷も同館の入手した高地ドイツ語版『新約聖書』に合冊されています。

米・カリフォルニア工科大学、アイザック・ニュートンの『プリンキピア』の初版本を新たに発見

2020年11月10日、米国のカリフォルニア工科大学が、調査の結果、1687年に出版されたアイザック・ニュートンの『プリンキピア』(Philosophiae Naturalis Principia Mathematica)の初版本で、未特定であったものを新たに発見したことを発表しました。

発表によると、1953年に実施された調査では189部が確認されていましたが、今回の調査により、27か国で約200部が新たに発見されました。

また、初版本の蔵書印やページの余白に記入されたメモ書きの分析等により、数学者だけでなく、より広い範囲で『プリンキピア』が読まれていたことが示されていると述べられています。

生誕90周年を記念し水戸市立中央図書館2階の深作欣二記念室が人数・日時限定で特別公開

映画監督の故深作欣二氏の生誕90周年を記念し、茨城県の水戸市立中央図書館2階に所在する深作欣二記念室が人数・日時限定で特別公開されています。

深作監督の没後6年の2009年、『キネマ旬報』『映画芸術』『月刊シナリオ』等の雑誌や図書類約4,000点、LD ・ビデオ・CD類約300点、日本アカデミー賞最優秀監督賞のトロフィー類、愛用の時計やサングラス、書棚といった遺品が、遺族から同氏の出身地である水戸市に寄贈されました。

これまで一般公開の機会は限られていたところ、生誕90周年を記念し、今回、特別公開をすることになったものです。

日程は、2020年10月18日・11月15日・2021年1月16日・3月6日の、各日11時から11:30と13時から13時30分の開催で、各回先着順で5人までです。参加費は無料です。

深作欣二記念室 特別公開(Fukasaku90mito)
https://fukasaku90mito.site/event.html#event05

熊本大学附属図書館、オンライン貴重資料展「甦った絵図と古文書」の特設ウェブサイトを公開中

2020年11月4日、熊本大学附属図書館は、オンライン貴重資料展「甦った絵図と古文書」の特設ウェブサイトを公開したことを発表しました。

熊本大学附属図書館では2020年度の貴重資料展として、「甦った絵図と古文書」をテーマに準備が進められていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために開催が見送られることになりました。そこで、直接来場しなくても別の形で貴重資料を鑑賞できる機会とするために、特設ウェブサイトを開設してオンライン貴重資料展を開催しています。

同館が開設した特設ウェブサイトでは、細川藩第一家老・松井家に伝わる文書の中から、保存のために修復の行われた初公開となる資料として、絵図「肥前国有馬城之絵図」と古文書「細川忠興駿河御普請中掟」「細川家老衆廻状(千代姫様へ御礼申上次第)」の画像が解説とともに公開されています。特設ウェブサイトでは、画像内のスライダーバーを動かすことで修復の前後を容易に比較できる工夫が施されています。

近畿大学中央図書館、ディドロ・ダランベール編『百科全書』23冊を「近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ」で公開

2020年11月2日、近畿大学中央図書館は、ディドロ・ダランベール編『百科全書』23冊を、「近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ」で公開したことを発表しました。

ディドロ・ダランベール編『百科全書』は、同館が貴重書として所蔵する18世紀フランスの百科事典です。今回、全35冊のうち本文・索引・補巻23冊が新規公開されました。

【近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ】ディドロ/ダランベール『百科全書』を新たに公開しました(近畿大学中央図書館, 2020/11/2)
https://www.clib.kindai.ac.jp/news/2020/1102-post_91.html

近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ
https://kda.clib.kindai.ac.jp/rarematerials/

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