情報リテラシー

IFLA Journal、2019年10月号が発行:生活を変える健康情報を特集

2019年9月10日、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の45巻3号(2019年10月)が公開されました。生活を変える健康情報(Health information transforming lives)を特集しています。

デジタル化と健康格差、各々の地域の状況に応じた医学ジャーナルの評価、健康情報リテラシーの向上、健康情報リテラシー教育における公共図書館の重要性、健康情報へのアクセスと子宮頸がん検査の受診率の関係、オーストラリア・ニュージランドにおける生物医学分野のオープンアクセスのリポジトリの可能性、ヘルスサイエンス分野の司書がデザイン思考により多様な人々が参加するヘルスデータリテラシー教育を実施する方法、についての論考が掲載されています。

Out Now: October 2019 issue of IFLA Journal(IFLA,2019/9/10)
https://www.ifla.org/node/92552

英国放送協会(BBC)、IT企業等と提携してフェイクニュースへ対抗するための新計画を開始

2019年9月7日、英国放送協会(BBC)はIT企業数社等とともにいわゆる「フェイクニュース」に対抗するための計画を開始したことを発表しました。

これは、反ワクチン論から有権者の投票行動への影響を意図した選挙干渉まで、フェイクニュースの拡散に対して大手のIT企業は十分の対策を講じていないという批判を受けたもので、計画の立案には主要出版社やGoogle、Twitter、Facebookが協力しています。

BBCは2019年夏に提携企業等を招いて開催した会議において、選挙期間中に生命を脅かしたり民主主義を混乱させるような情報を発見した際に相互に警報を発する「早期警報システム」の構築、合同のメディア教育キャンペーン、投票の方法や場所について共通の方法で説明するような選挙に関する市民向け情報発信に関する協力など、フェイクニュースへ対抗するための新計画が策定された、としています。計画に関する詳細な情報は後日公開される予定です。

E2171 - 子どもの電子メディアの利用実態と読書との関係

政府が2018年4月に閣議決定した第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」では,スマートフォンの普及やSNSなどのコミュニケーションツールの多様化にみられる子どもの情報環境の変化が読書環境にも大きな影響を与えている可能性に鑑みて,「国は,本計画の実施期間中にこうした読書環境の変化に関する実態把握とその分析等を行う必要がある」とした。これを受けて,文部科学省では,2018年度に「子供の電子メディアの利用実態を把握し,読書活動等の関係を捉えること」を目的とした「子供の読書活動の推進等に関する調査研究(平成30年度委託研究)」を実施し,報告書を2019年5月にウェブサイトで公表した。この調査研究は秋田喜代美氏(東京大学教授)を座長とする委員会のもとで実施されたが,筆者も委員として参画する機会を得た。本稿では,筆者がポイントと考える点に絞って,関連する先行研究にも触れながら,調査結果を紹介したい。

若者の半数はソーシャルメディアやYouTubeからニュースを入手している:米国の調査

2019年8月13日、米国の非営利団体Common Senseは、オンラインアンケートサービスを提供するSurveyMonkey社と連携して実施した、若者のニュースの入手方法に関する調査の結果を発表しています。

調査は6月14日から25日にかけて、米国の13歳から17歳の若者1,005人を対象に行なわれました。

主要な調査結果として、

1.大多数の若者(78%)が現在の出来事に関心を持つことは彼らにとって重要だと回答。

2.若者は、報道機関から直接よりも、ソーシャルメディア(54%)やYouTube(50%)から頻繁にニュースを入手している。

3.YouTubeのレコメンド機能が若者のニュースの入手を促進している。

4.YouTubeからニュースを入手する若者の60%が、報道機関からよりも有名人・インフルエンサー等から入手していると回答。

5.ニュースを報道機関から入手している若者の65%が、そうすることで現在の出来事をより良く理解できると回答。

6.若者はニュースについて学ぶにあたり、明らかに視覚メディアを好む。

7.若者の45%は自身の意見と異なるメディアからもニュースを入手するが、異なる意見を持つ人と政治問題について議論する人は少ない。

米国学校図書館員協会(AASL)、2020年から「教育と学習に役立つデジタルツール」を発表:これまでの教育と学習に役立つアプリ・ウェブサイトを統合

2019年8月9日、米国図書館協会(ALA)の米国学校図書館員協会(AASL)は、2020年から「教育と学習に役立つデジタルツール」の選定を開始すると発表しました。

AASLがこれまで発表してきた教育と学習に役立つアプリとウェブサイトを一つにまとめるもので、引き続きAASLの学校図書館基準を支援するものが選定されます。

選定のための申請の受付は9月3日から開始されます。

AASL Announces Best Digital Tools Recognition(ALA,2019/8/9)
http://www.ala.org/news/member-news/2019/08/aasl-announces-best-digital-tools-recognition

ドイツ図書館協会(DBV)、デジタル時代における図書館職員のメディアリテラシー・情報リテラシーの強化を目指すプロジェクト“Netzwerk Bibliothek Medienbildung”を開始

2019年8月1日、ドイツ図書館協会(Deutschen Bibliotheksverbandes:DBV)は2014年から5年間実施していた全国規模のキャンペーン“Netzwerk Bibliothek”が2019年7月31日に成功の内に終了し、新プロジェクトとして“Netzwerk Bibliothek Medienbildung”を開始したことを発表しました。

“Netzwerk Bibliothek”はドイツ連邦教育研究省(BMBF)の支援の下、2014年8月1日から2017年7月31日を第1期、2017年8月1日から2019年7月31日を第2期として展開された、図書館サービスの認知度と多様性を高めるための全国規模のキャンペーンです。キャンペーンの成果であるチュートリアルやベストプラクティス等は、“Netzwerk Bibliothek”のウェブサイトで確認することができます。

2019年8月1日からはデジタル時代における図書館職員のメディアリテラシー・情報リテラシーの強化を目指す新しいプロジェクトとして“Netzwerk Bibliothek Medienbildung”が開始されます。DBVはこのプロジェクトを通して、デジタルメディア教育の場としての図書館機能の強化、地域ネットワークの構築等が図られる、としています。

総務省、「青少年のフィルタリング利用促進のための課題及び対策」を公表

2019年8月9日、総務省は、「青少年の安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース」が取りまとめた「青少年のフィルタリング利用促進のための課題及び対策」を公表しました。

青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース「青少年のフィルタリング利用促進のための課題及び対策」の公表(総務省,2019/8/9)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_03000296.html 

青少年のフィルタリング利用促進のための課題及び対策 [PDF:6ページ]
http://www.soumu.go.jp/main_content/000638403.pdf

【イベント】大学図書館問題研究会第50回全国大会(神戸)(8/31-9/2・神戸)

2019年8月31日から9月2日にかけて、神戸市のシーサイドホテル舞子ビラ神戸において、大学図書館問題研究会の第50回全国大会が開催されます。

同大会では研究発表・テーマごとに分かれての分科会・自主企画等が行われるほか、最終日の9月2日にはシンポジウム「高等教育改革の中の大学図書館~これからの大学と大学図書館を考える~」が開催されます。シンポジウム告知Webページによれば、「最新の政策動向と大学ガバナンスのあり方、北米の事例を参照した情報リテラシー教育のあり方についての講演と参加者との意見交換を通じて、これからの大学と大学図書館のあり方を考えたい」とのことです。

大学図書館問題研究会第50回全国大会(神戸)
https://www.daitoken.com/research/annual_conference/2019/index.html

総務省、「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」を公表

2019年7月5日、総務省が、「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」を公表しました。

同省では、青少年のインターネット・リテラシー向上のための前提として、特にインターネット上の危険・脅威に対応するための能力とその現状等を可視化するため、2011年度にこれらの能力を可視化するテストを指標として開発しました。

2012年度からは、毎年、高等学校1年生を対象に、青少年のインターネット・リテラシーを測るテストをインターネット等の利用状況に関するアンケートとあわせて実施しており、2018年度は78校・1万2,626名を対象に実施されました。

調査結果のポイントとして、

・高校生の95.8%がインターネット接続機器としてスマートフォンを保有し、保有するインターネット接続機器のうち最もよく利用する機器として、高校生の92.2%がスマートフォンをあげる

・平日のスマートフォンの利用時間別の正答率では、平均利用時間が1時間から2時間が最も正答率が高く、平均利用時間2時間以上においては、利用時間が長いほど正答率が低下する傾向がある

京都府立久美浜高等学校図書館、学校図書館一般公開「“知る”を楽しむ辞典・事典」展を開催

京都府立久美浜高等学校図書館が、2019年7月16日から8月1日までの平日、学校図書館一般公開として、「“知る”を楽しむ辞典・事典」展を開催すると発表しています。

「探究学習」をテーマに、目的に応じた調べる手段を、クイズ形式で体験的に学べる企画と、100種類以上の辞典や事典を展示で紹介する内容です。

事典と辞典の使い比べ体験、Wikipediaの編集、同館で所蔵する12種類の国語辞書の特徴の紹介、複数の公共図書館の協力を得て集めた100種類以上の事典の読み比べ、などのプログラムを実施すると紹介されています。

「”知る”を楽しむ辞典・事典」展開催! 学校図書館一般公開(京都府立久美浜高校,2019/6/20)
https://www.kyoto-be.ne.jp/kumihama-hs/cms/index.php?key=jogh3x6a3-434#_434

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