情報リテラシー

3.3 公共図書館が教育やリテラシーに果たす役割

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金城学院大学 文学部  薬師院 はるみ(やくしいん はるみ)

 今日の米国において、公共図書館は、教育やリテラシーに貢献すべき機関だとみなされている。例えば、1998年に米国公共図書館協会が定義した公共図書館が担うべき13の責務の中にも、「基礎的リテラシー」、「正規学習課程支援」「情報リテラシー」、「生涯学習」等の項目が掲げられている(1)

3.2 大学図書館が教育・リテラシーに果たす役割 ~情報リテラシー教育とインフォメーション・コモンズ~

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関西学院大学図書館利用サービス課  魚住 英子(うおずみ えいこ)

はじめに

 大学図書館のミッションは、学術情報の収集や提供によって、その大学における教育と研究を支援することである。そのミッションの実現のために、現代の大学図書館は伝統的な図書館業務に加えて、さらに能動的かつ主体的に大学教育に関わろうとしている。

 大学図書館の従来のイメージといえば、ずらりと本が並んだ書架に囲まれた重厚かつ静謐な空間で黙々と読書に励む学生の姿であるが、今や図書館の内部にワークステーションやソファーなどが配置された明るくカジュアルな雰囲気の場が出現し、小人数のグループがパソコンのモニターを見ながらディスカッションしている様子が日常的に見られる。このように、21世紀の大学図書館は、情報の収集・整理・交換・発信の基地として機能するよう変化しつつある。

 その変化は、大学図書館が学内の教務やシステムなどの部署と連携して、全学的な学生の情報リテラシー教育に積極的に加担していることから生じている。

3. 図書館における教育・リテラシーサービスの位置づけ

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京都ノートルダム女子大学 人間文化学科・人間文化研究科  岩崎 れい(いわさき れい)

はじめに

 図書館における教育・リテラシーサービスは、館種による相違と目的による相違の両方の側面からとらえることができる。本稿では、米国図書館における教育・情報リテラシーサービスに関する1990年代以降の日本国内の研究動向を概観した。

(1) 利用(者)教育から情報リテラシーの育成へ

 1990年代に入るまで、このサービスは主に利用者教育または利用教育の一環として位置づけられることが多かった。1980年代の半ばごろから、図書館内の利用教育にとどまらず、1970年代に概念が生まれたとされる情報リテラシーの育成と結びつけて論じられることが増えてくる。

大リーグトリビアクイズに答えて、情報リテラシーを高めよう!(米国)

米国図書館協会(ALA)は「野球の殿堂(National Baseball Hall of Fame)」と協同で、大リーグや野球に関するトリビアクイズに答えることを通じて、図書館利用者の情報リテラシーを高めようというプログラム“Step Up to the Plate @ your library”をスタートしました。参加者は、プログラムのウェブサイトに準備されているクイズに、図書館の紙資料や電子資料を使って答えます。優勝者には、「野球の殿堂」への旅が贈られます。なお、多くのエントリーがあった図書館にも報奨が設けられており、最もエントリーが多い図書館に100ドル分の書店ギフトカードが贈られるということです。

千葉大学附属図書館、ジャパンナレッジを使ったレポート募集企画を実施

千葉大学附属図書館が、ネットアドバンス株式会社との共催により、同大学の学部学生を対象とした、ジャパンナレッジ(JapanKnowledge)を使ったレポートの募集企画を実施しています。

ジャパンナレッジを使ったレポート大募集 - 千葉大学附属図書館
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/~news/modules/news/index.php?page=article&storyid=176

JISC、報告書「Web 2.0の世界における高等教育」を刊行

英国情報システム合同委員会(JISC)が、2009年3月付けの報告書「Web 2.0の世界における高等教育(Higher Education in a Web 2.0 World)」を刊行しています。これは、現在の学習者たちが新しい技術、とりわけ、Web 2.0のツールをどの程度、どのように利用しているのか、高等教育にどのような期待を抱いているのか、高等教育の中で実際にWeb 2.0技術がどのように使われているのか、を調査したものです。この中では、デジタルデバイドの解消と(学習者およびスタッフの)情報リテラシーの習得・維持が、取り組むべき喫緊の、根本的な問題であるとされています。

Higher Education in a Web 2.0 World
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/publications/heweb20rptv1.pdf

Higher Education in a Web 2.0 World : JISC
http://www.jisc.ac.uk/publications/documents/heweb2.aspx

Time to get with the program?

青学大、授業などへの活用のため社会情報学部の学生全員に「iPhone 3G」を配布

青山学院大学は、ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社と提携し、同大学の社会情報学部の学生全員に「iPhone 3G」を配布して利活用していくことを発表しました。今後の知識情報社会で通用する高度な人材を育成することが目的とされています。青山学院大学のプレスリリースによると、この端末を使い、授業資料や教材の配布、出席管理、授業収録放送、「App Store」のアプリケーションを用いた教育活動、モバイル・ネット社会を構築するサイトやアプリケーションシステムの研究、といったことに取り組んでいくということです。

青山学院大学とソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコムはモバイル・ネット社会の教育・研究 基本協定を締結 (青学大のプレスリリース)
http://www.aoyama.ac.jp/news/361.html

千葉大学附属図書館、2009年度授業資料ナビゲータ(PathFinder)を公開

千葉大学附属図書館が、2009年度授業資料ナビゲータ(PathFinder)を作成し、公開しています。

教員と図書館との協働作業として、教養コア科目の授業で学ぶ内容の基本的な知識が得られる情報源やキーワードをコンパクトにまとめたリスト(=パスファインダー)を提供しています。

OPACやデータベースへのリンクのほか、教員の論文については同大のリポジトリ"CURATOR"へのリンクも提供されています。

授業資料ナビゲータ(PathFinder)公開
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/~news/modules/news/index.php?page=article&storyid=173

2009年度 授業資料ナビゲータ(PathFinder)一覧
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/pathfinder/

授業資料ナビゲータ(PathFinder)の作成と活用
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/literacy/h20/txt4.pdf
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/literacy/h20/curritxt.html

参考:

岡山大学附属図書館、学術情報リテラシー読本『学術情報の基礎知識』平成21年度改訂版を公開

岡山大学附属図書館が学術情報リテラシー読本『学術情報の基礎知識 - 岡大生の学術情報活用能力の向上を目指して - 』電子ブック版の平成21年度改訂版を作成し、公開しています。

岡山大学学術情報リテラシー読本の改訂(21年版)について
http://okalibnews.blogspot.com/2009/02/21.html

学術情報の基礎知識 - 岡大生の学術情報活用能力の向上を目指して -
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/literacy/literacybook2009

参考:
岡山大学附属図書館、学術情報リテラシー読本の電子ブック版を公開
http://current.ndl.go.jp/node/7792

岩手大学情報メディアセンター図書館、『岩手大学生のための情報探索ガイド』を公開

岩手大学情報メディアセンター図書館が、情報リテラシーのテキスト『岩手大学生のための情報探索ガイド』を作成し、公開しています。

岩手大学生のための情報探索ガイド
http://library-5.lib.iwate-u.ac.jp/search_guide/

参考:
東北大学附属図書館、『東北大学生のための情報探索の基礎知識 基本編 2009』を刊行
http://current.ndl.go.jp/node/12454

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