情報リテラシー

米・公共図書館協会(PLA)、地方でのデジタルリテラシープログラムの拡充やデジタル技術へのアクセス向上を目的とした図書館支援プログラムの開始を発表:Microsoft社が支援

2019年6月7日、米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)は、Microsoft社の支援を受け、地方のコミュニティでのデジタルリテラシーに関するプログラムの実施やデジタル技術へのアクセスを向上させるための事業“DigitalLead: Rural Libraries Creating New Possibilities”を開始すると発表しました。

地方の図書館の多くは、都会の図書館と比べ、技術的な機器やサービス、デジタルサービスのための専門職員の不足といった課題に直面していることや、地方においてはブロードバンドへの接続率が低いことから、世界的な慈善活動に関する取組を行っているMicrosoft社の社内組織 Microsoft Philanthropiesから40万ドルの寄付を受け、少なくとも50の特定の地方の図書館を対象に、Wi-Fiのホットスポットの貸出事業、デジタルリテラシーに関するプログラムの実施等への支援を行うものです。

事業を通じて実施・作成されたプログラムやツールは、PLAの会員等だけでなく全国の図書館に対して公開されます。

米・ペース大学図書館によるスマホを活用した「スカベンジャーハント」(文献紹介)

2019年6月に米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が発行した“College & Research Libraries News”誌の80巻6号に、スマホを用いた「スカベンジャーハント」を実施した米・ニューヨーク州ペース大学図書館の担当者の報告記事“Sustainability in the first-year experience Taking library orientation online”が掲載されています。

記事によると、同大学では、2012年から、初年次の学生向けの図書館オリエンテーションとしてスカベンジャーハントを実施してきましたが、入学者の増加からクラス単位での実施が困難となり、図書館ツアーや講義形態に置き換わったとのことです。また、実施には紙を大量に用いることから、ペーパレス化や印刷作業・実施結果のデータ入力に係る職員の労力軽減が問題となっていました。

オンライン化には、低所得者層のスマートフォンの所持率が懸念材料でしたが、スマホの普及拡大や、スカベンジャーハントは少人数のグループ単位で参加することからスマホの共有が可能との判断のもと、大学が契約しているオンラインアンケート作成・分析ツールQualtricsを用いてスカベンジャーハントが作成され、2016年から館内で実施されました。

米国学校図書館員協会(AASL)、2019年の“National School Library of the Year Award”を発表:イリノイ州の“High School District 214”

2019年5月2日、米国学校図書館員協会(AASL)が、イリノイ州・アーリントンハイツの“High School District 214(高等学校区214)”を、2019年の“National School Library of the Year (NSLY) ”に選んだことが発表されています。

NSLYは、AASLの学校図書館基準『学習者、学校図書館員、学校図書館のための全国学校図書館基準』の実現事例を示す、単一、もしくは学校区単位の学校図書館を表彰する賞です。

学校の管理職と学校図書館の深く豊かな連携、地域の公共図書館と統合したプログラムやサービスの提供、プロジェクト基盤の確かな探究学習の促進のための地域の企業との豊かな教育的連携等が評価されたとしています。

“High School District 214”は、すべての生徒が変化する社会の課題に対応可能な市民として完全な能力を発揮するために、彼らにとって必要な技術・知識・行動(分析能力・コミュニケーション能力・課題解決能力・技術リテラシー)を身に着けることを支援することを重要な使命として掲げています。

文部科学省、教員が情報モラルに関する指導をする際に役立つ児童生徒向け動画教材と手引書の一部改訂版を公開

2019年5月9日、文部科学省が、「情報化社会の新たな問題を考えるための教材~安全なインターネットの使い方を考える」(平成30年度一部改訂版)を公開しました。

教員が情報モラルに関する指導をする際に役立つ児童生徒向けの動画教材と手引書です。

新着情報(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/news/index.html
※令和元年05月09日欄に「情報化社会の新たな問題を考えるための教材<児童生徒向けの動画教材、教員向けの指導手引き>」とあります。

情報化社会の新たな問題を考えるための教材~安全なインターネットの使い方を考える~―一部改訂版―(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416322.htm

米国図書館協会(ALA)、“Libraries Transform”ウェブサイト上でSAGE社と共同開発した批判的思考(critical thinking)養成の取り組みを援助するツールを公開

2019年4月10日、米国図書館協会(ALA)は、SAGE社と共同開発した批判的思考(critical thinking)養成の取り組みを援助するツールを、図書館と図書館員の重要な役割に関するALAの国民啓発運動“Libraries Transform”のウェブサイト上で公開したことを発表しました。

このツールは、図書館が批判的思考を利用者に促すための、メッセージ・データ・印刷物・図表等を提供するものです。“Libraries Transform”にアカウントを作成(無料で登録可能)すれば、“Libraries Transform”のウェブサイトを通して誰でも利用可能です。

英・Jisc、デジタル化時代の高等教育に関する報告書を発表

2019年3月22日、英・Jiscがデジタル化時代の高等教育に関する報告書“Digital leadership in HE: improving student experience and optimising service delivery”を発表しました。

この報告書は、産業のデジタル化・コンピューター化が進み労働市場が大きく変革する「インダストリー4.0」時代の高等教育において、各大学がどのような情報技術を最も自組織にとって重要とみなしているか、デジタル情報技術を大学の戦略の中でどのように組み込んでいるかなどについて、英国のデジタルICT教育の実践機関等で組織されたUCISA (Universities and Colleges Information Systems Association) 加盟大学に対して、2018年8月から2019年2月に行ったアンケート調査(50校から回答)と25の研究機関及び機関の責任者に行った質的調査に基づいて作成されています。

報告書では、「オンライン学習ツール」が最も重要な情報技術として回答があったこと(68%)、「人工知能」「機械学習」がこれに次ぐこと(32%)などの調査結果や、デジタル情報技術と高等教育に関する回答校の責任者へのインタビュー等が紹介されています。

【イベント】青山学院大学教育人間科学部創立10周年記念シンポジウム「リーディングのこれから」(3/16・東京)

2019年3月16日、青山学院大学青山キャンパス(東京都渋谷区)において、青山学院大学教育人間科学部創立10周年記念シンポジウム「リーディングのこれから」(3/16・東京)が開催されます。

現在の大学では、学習スキルの修得において、また情報リテラシーの一環として、読む力(リーディング力)の育成が重要になっていることを踏まえ、大学におけるリーディングを考える上での示唆を得ることを目的として開催されるものです。

参加費無料、事前申し込み不要です。主なプログラムは次のとおりです。

第一部:トークショー
・作家・あさのあつこ氏

【イベント】三田図書館・情報学会、第178回月例会「米国における教育改革としての情報リテラシーの展開」(3/23・東京)

2019年3月23日、三田図書館・情報学会は慶應義塾大学三田キャンパスにおいて第178回月例会「米国における教育改革としての情報リテラシーの展開」を開催します。発表者は帝京大学の上岡真紀子氏です。

開催概要によれば、米国における「教育改革としての情報リテラシー」の歴史的展開について、ここまでの図書館界の考え方を整理しつつ、図書館界のリーダー、現場の図書館員たち、高等教育界の支持者といったアクターそれぞれの取り組みと現状を考察する、とのことです。

三田図書館・情報学会 月例会
http://www.mslis.jp/monthly.html

参考:
CA1870 - 動向レビュー:ACRL高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」 ―白熱する議論に向けて― / 小田光宏 カレントアウェアネス No.327 2016年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1870

東北大学附属図書館、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)を設置

2019年3月1日、東北大学附属図書館が、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)の設置を発表しています。

同大学が所蔵する学術資料の一層の活用を図るとともに、貴重な資料を次世代に確実につないでいくことや、所蔵資料を公開するデジタル・アーカイブを構築することを目的に設置されたもので、基金の主な使途として、以下の4点が挙げられています。

1.市民のみなさま・学生・研究者のためのデジタルコレクション構築と公開
2.貴重資料に関する各種イベント開催
3.図書館設備の充実、資料の保存・修復
4.人材育成

同基金に寄付を行うと、各種顕彰・特典を得ることができます。

お知らせ(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/news.html
※2019/03/01欄に「 「図書館のみらい基金」を設置しました」とあります。

【イベント】日本情報教育学会第1回研究会「未来を拓く情報教育」(3/9-10・東京)

2019年3月9日・10日に、山形大学東京サテライトにおいて、日本情報教育学会の第1回研究会が開催されます。テーマは「未来を拓く情報教育」とのことです。

同学会は2017年4月に、情報教育と関連分野の進歩普及をはかること等を目的に設立されたものです。初回となる今回の研究会では、1日目に東京大学の橋元良明氏による基調講演「若年層における情報行動の変化」が行われるほか、情報コミュニケーション、ICT活用、情報リテラシーに関する研究発表が行われます。また、2日目にはプログラミング教育に関するワークショップが開催されるとのことです。

日本情報教育学会 第1回研究会
https://sites.google.com/view/jaie

日本情報教育学会 第 1 回研究会のご案内(プログラム付き案内)
https://drive.google.com/file/d/1h4TufknlSQW1B2ZE_pX2VtWxCHNTfYLR/view

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