2014年4月25日付で、“BIBFRAME Relationships”の仕様の草案が公開され、草案への意見が募集されています。BIBFRAMEは、米国議会図書館(LC)によって検討が進められている新しい書誌フレームワークです。今回意見が募集されている、“BIBFRAME Relationships”は、同一BIBFRAME内の、また、BIBFRAME間の「著作(Work)」と「インスタンス(Instance)」の関連についての仕様とのことで、Work to Work、Work to Instance、Instance to Work、Instance to Instanceの4種類について取り扱われているようです。
2014年4月28日、英国図書館(BL)がバイオテクノロジー・生物学研究会議(Biotechnology and Biological Sciences Research Council:BBSRC)、及び英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council:AHRC)とともに、英国の公的資金を得ている研究データを国民に分かりやすく魅力的に可視化するコンテスト“Visualising Research”の受賞作品を発表しました。
プロフェッショナル部門では、ÜberResearchが受賞し、分野毎の円の位置と色、面積で助成の配分の状況を可視化した“Visual Funding Portfolios”が選ばれています。一般部門では、“Three Men and a Stato”による、“Feeding the Public Mind”が選ばれています。公的助成を受けた研究データのポータルである“Gateway to Research”を通じて得られる情報の深さや広がりを頭脳をモデルにして表現したものとのことです。いずれの作品もオンラインで公開されています。
OCLCが、2014年4月28日付けで、“WoldCat Works”をLinked Dataで公開したことをアナウンスしています。1億9,700万件の著作に関する記述が公開されたそうです。アナウンスでは例として、ガンジーの自伝“Story of my experiments with truth”が提示されています。
OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchが、2014年4月付で“Preservation Health Check: Monitoring Threats to Digital Repository Content”と題するレポートを公開しています。このレポートは、OCLC ResearchとOpen Planets Foundation(OPF)が実施している、保存メタデータの品質の分析及びその保存リスクの評価メタデータとしての活用に関する事業“Preservation Health Check”の第1フェーズの成果として公開されたものです。
米国図書館協会(ALA)/図書館管理・経営協会(LLAMA)が実施している図書館の優れたPR活動を表彰する“John Cotton Dana Library Public Relations Award”について、2014年度の受賞館が発表されています。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが“Letter from Birmingham Jail”を著してから50年が経つことを記念するPR活動を行ったBirmingham Public Library(アラバマ州)や、読書推進活動“One Book, One Community”のPR活動として町中に本を置くなどの取組みを行ったKitsap Regional Library(ワシントン州)などが挙げられています。
米国学校図書館協会(AASL)の学術誌“School Library Research”において、米国テキサス州の学校図書館員のEBLIP(Evidence-based library and information practice)への取組みに関する調査をまとめた論文“School Librarians’ Experiences with Evidence-Based Library and Information Practice”が掲載されています。調査は、テキサス州の学校図書館員5,006人のうち、600人をランダムに抽出し行ったもので、111人が回答したものとのことです。
2014年4月23日、24日にブラジルのサンパウロでNETmundial(Global Mutistakeholder Meeting of the Future of Internet Governance)が開催されました。同会議ではインターネットガバナンスの原則及び将来の発展のためのロードマップに関する声明“NETmundial Multistakeholder Statement”の取りまとめが進められ、その成果となるドキュメントが公表されています。
これに関連して、国際図書館連盟(IFLA)が同会合に参加したことを知らせるとともに、“IFLA Intervention of the NetMundial April 24th 2014”と題するドキュメントをウェブに公開しています。このドキュメントでは、図書館を代表する立場として、“public access(パブリック・アクセス)”の重要性等を強調したものとなっています。