同レポートは米国出版社協会(Association of American Publishers:AAP)の資金提供を受け、Philip Davis氏が行った調査に基づくもので、2,812の学術雑誌について、掲載論文の利用データに基づき利用半減期(当該雑誌に掲載された論文の累積ダウンロード数が総ダウンロード数の半分に達するまでの期間の平均値)を算出し、分野ごとの状況等を示しています。調査結果によると、利用半減期が12カ月以下の雑誌は全体の3%程度で、最も利用半減期の短い医学分野でも利用半減期の中央値は25-36カ月、最も長い人文学、物理学、数学分野では利用半減期の中央値は49-60カ月であったとしています。なおDavis氏は学術情報流通分野で研究活動も行っていた元大学図書館員で、現在は独立してコンサルティング会社を立ち上げています。
2014年1月6日、米国議会図書館(LC)のデジタル情報の保存に関するブログ“The Signal: Digital Preservation”が、陳腐化するフォーマットの変換の課題について“File Format Action Plans in Theory and Practice”と題する記事を公開しています。
記事では、各図書館でのファイルフォーマットの扱いについての非公式な調査を行った結果、専門的なデジタルキュレータには、LCの“Sustainability of Digital Formats page”、英国国立公文書館のフォーマットレジストリ“PRONOM”が参考になると紹介しています。
また、ファイルフォーマットのアクションプランの最良の事例として、“Florida Digital Archive”の21のフォーマットについてのリスト、関連する事例として、ミシガン大学の機関リポジトリ、オーストラリア国立図書館の事例を紹介しています。
米国情報標準化機構(NISO)のOpen Access Metadata and Indicators ワーキンググループが、2014年1月6日、論文のライセンスについての情報をメタデータで示すための“Open Access Metadata and Indicators”のドラフト版を公表しました。また、このドラフト版についてのパブリックコメントを募集しており、期間は1月6日から2月4日までとなっています
OMRON unveils “ Your Voice, Their World” – Accessible Digital Library project in association with National Association for the Blind, Delhi(National Association for the Blind, 2013/12/17付け)
この訴訟は、シャーロック・ホームズの研究者で、ホームズ関連の書籍の編集者であるLeslie S. Klinger氏が、英国のコナン・ドイル財団(Conan Doyle Estate)によりライセンス料を要求され、出版を阻害されたため、1923年よりも前に発表された作品のキャラクターの特性やストーリーは自由に利用できるべきだと訴えたものとのことです。なお、1923年1月1日以降に発表された短編10作品で明らかにされたキャラクターの特性やストーリーはついては、米国内では著作権が切れていないとのことです。
“EBLIP”誌(Evidence Based Library and Information Practice)の2013年の8巻4号に、イサカ大学の、Laura Cobus-Kuo氏らによる“Bringing in the Experts: Library Research Guide Usability Testing in a Computer Science Class”と題する記事が掲載されています。
2013年12月30日、米国調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが、ソーシャルメディア利用に関する調査結果“Social Media Update 2013”を公表しました。この調査結果は、2013年8月7日から9月16日にかけて、18歳以上の米国在住者1,801人を対象にして行われた電話調査に基づいているとのことです。