2014年12月15日、米国スミソニアン協会のアジア美術の美術館であるFreer and Sackler Galleriesが、所蔵する40,000点以上のコレクションの画像を2015年1月1日からオンライン公開すると発表しました。90%以上の画像は、非営利使用であれば著作権制限なしの高解像度画像で公開予定とのことです。
2014年11月19日~21日にカナダで開催された“CASRAI Canada ReConnect14”のプレゼン資料が公開されました。CASRAI(Consortia Advancing Standards in Research Administration Information)は、政府・研究機関・助成機関などに分散する研究管理情報の標準化を進め、相互運用性を向上させることで、研究者の負担を軽減することを目指した国際的な団体です。3日間にわたる同イベントでは、Research Data Canada、助成機関・研究機関、図書館・出版社という3つのトラックに分かれて、20以上のセッションが行われたようです。例えば、CASRAIのエグゼクティブディレクターであるDavid Baker氏のスライドからはCASRAIの現況と今後の方向性について知ることができます。
米国図書館協会(ALA)等の呼びかけにより、2008年から毎年11月15日に各国の図書館で開催されている「図書館でゲームをする日」“International Games Day @ your library”(IGD)の2014年版Final Reportが、12月10日に公開されました。1257館の参加図書館のうち、421館から得たアンケートの回答結果を基にしたレポートとのことです。日本からは3館が参加したことが報告されています。
フランス国立図書館(BnF)の電子展示会“France-Japon: Une rencontre, 1850-1914”が公開されました。国立国会図書館(NDL)の展示「近代日本とフランス―憧れ、出会い、交流」と相互補完的な機能を持ち、NDLのサイト上では日本がフランスに抱いている情熱を、そして、BnFのサイト上ではフランスが日本の魅力の虜になっている状況を明らかにすることを目指しているとのことです。両サイトは日仏文化協力90周年を記念し、2014年12月に公開されました。
2014年12月10日、国際図書館連盟(IFLA)は、パン・ギムン国際連合事務総長が発表した統合報告書(synthesis report)“The Road to Dignity by 2030: Ending Poverty, Transforming All Lives and Protecting the Planet”の先行版に対し、情報へのアクセスが報告書に盛り込まれたことを歓迎し、持続可能な開発において、情報へのアクセスやスキルの役割が不可欠な要素であることが認識されるよう、国際連合に働きかけていくとする声明を発表しました。
2014年12月11日、W3CのWeb Annotation Working Group(WAWG)が、“Web Annotation Data Model”の公開草案初版(First Public Working Draft)を発表しました。
アノテーションは、ある情報源や情報源の関係についての情報を伝えるのに使用されるもので、ウェブページへのコメントやタグなどがその事例として挙げられるとのことです。“Web Annotation Data Model”は、異なったハードウェアやソフトウェアのプラットフォームにおいてもアノテーションの共有、再利用を可能とするための構造化モデルとフォーマットの仕様とのことです。
UNESCOのドイツ委員会やWikimedia Deutschland等が、クリエイティブコモンズライセンスの実践ガイド“Open Content – A practical guide to using Creative Commons Licences”を公開しました。関心を持っている個人や団体に、オープンコンテンツライセンスの利用や活用のためのガイドラインを提供することを目的とし、ライセンスの機能の説明や個人の必要にあったライセンスの選び方、オンライン上のオープンコンテンツの見つけ方等が掲載されているとのことです。