English / 日本語
カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2018年10月9日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、論文データベース分析により国際的に注目を集めている研究領域を俯瞰した「サイエンスマップ2016」(2011年から2016年が対象)を発表しました。
「サイエンスマップ2016」では895の国際的に注目を集めている研究領域が見い出されました。日本の参画領域数は前回発表した「サイエンスマップ2014」から9.1%(25領域)増加し、参画領域割合は前回から1ポイント上昇し33%となりました。中国のシェアが50%以上を占める研究領域数が79領域存在しており、中国の先導により形成される研究領域数が拡大していることが指摘されています。
日本の167大学・公的研究機関等について、「サイエンスマップ2016」のいずれの研究領域に参画しているかを可視化した「サイエンスマップ活動状況シート」を作成されています。また、インタラクティブにサイエンスマップの表示が可能なウェブ版もあわせて公開されています。
2018年10月25日、愛知大学法科大学院が、名古屋市の同大学車道キャンパスにおいて、公開講演会「アメリカの法科大学院と図書館“US Law School and Law Library”」を開催します。
講師は、米・ハワイ大学ウィリアム・S・リチャードソン・ロースクールのロー・ライブラリアンである奥原恵子氏です。
申込不要で参加無料です。
(法科大学院主催)10月25日 公開講演会の開催について(愛知大学法科大学院,2018/10/10)http://www2.aichi-u.ac.jp/lawschool/news/24994
チラシ [PDF:2ページ]http://dl.multidevice-disc.com/dl/15447-5889b6beed4ae574c3bee071d4cb9702
2018年12月15日、東京大学において、東洋学・アジア研究連絡協議会シンポジウム「「近未来の東洋学・アジア研究」―言葉の重みを受けとめ、いかにその壁を超えるか― 」が開催されます。
内容は以下の通りです。
報告レジュメ集によると、川島真氏の報告は「近現代中国研究の直面している研究態様の変容、すなわち①中国自身の変容と方法論との関係、②新たな研究データベースや史料環境にまつわる課題、そして③成果の発信方法の変容などについて論点を提示したい。」となっています。
・開会挨拶:斎藤明氏(国際仏教学大学院大学教授、東洋学・アジア研究連絡協議会会長)
・総合司会:小島毅氏 (東京大学教授)
・報告: 間野英二氏 (京都大学名誉教授):『バーブル・ナーマ』研究の軌跡―諸言語の壁を乗り越えて― 戸内俊介氏 (二松学舎大学准教授): 出土文献から見る上古中国語の“文法化”について 船山徹氏 (京都大学教授):訳語の適性―「衆生」から「有情」へ、そして再び「衆生」へ― 川島真氏 (東京大学教授):中国の『大国化』と中国近現代史研究の変容
・閉会挨拶:池田知久氏(東京大学名誉教授、東洋学・アジア研究連絡協議会顧問)
2018年10月11日、日本マンガ学会が、同学会理事連名による「自治体による「有害図書」指定範囲の拡大に対する反対声明」を発表しました。
声明では、自治体による「有害図書」指定の範囲拡大への強い憂慮を示すとともに、公共図書館での収集や提供に制限をもたらしかねないことや、大学図書館での資料収集に対する自己規制などが危惧されることを指摘しています。
自治体による「有害図書」指定範囲の拡大に対する反対声明(日本マンガ学会)http://www.jsscc.net/info/130532
参考: 図書館問題研究会、「有害図書」に関する2つのアピールをウェブサイトに掲載 Posted 2018年9月25日http://current.ndl.go.jp/node/36703
2018年10月9日、文献管理ツールZoteroが、最新バージョン5.0.56から無料公開の研究論文に誘導するサービスUnpaywallと連携したことを発表しました。
Zoteroで学術文献をダウンロードする際に、優良のコンテンツであった場合、Unpaywallが保持するデータを用いて、出版者やリポジトリで公開されているオープンアクセス(OA)の全文テキストのPDFを探して保存できるようにしたものです。
また、直接もしくはVPNによるアクセスが可能な場合、OAコンテンツを検索する前に、機関購読版のPDFの有無を検索し、機関購読版のPDFをダウンロードする設定となっています。プロキシ設定をしている場合にはOAコンテンツをダウンロードしますが、Zotero Connectorを用いて機関購読版をダウンロードすることも可能です。
2018年10月11日、Internet Archive(IA)が、各種障害者向け電子書籍サービス利用有資格者や、提携機関に所属する視覚障害者等に対して、IAが提供する最新の電子書籍の貸出と、古い電子書籍の無料ダウンロードサービスの利用を可能とすると発表しました。
デジタル録音資料のダウンロードサービスNLS-BRAD、視覚障害者等向けのオンライン図書館Bookshare、カナダ・オンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)が運営するデジタルリポジトリ“Scholars Portal”のサービス利用有資格者や、IAとの提携機関に所蔵している個人が、各サービス等のアカウントやIAの視覚障害者等専用の機関別アカウントを利用して、IAのサービスにログインできるようにするものです。
IAでは、図書館・学校・病院といった団体へも、同サービスへの参加を呼び掛けています。
2018年10月3日、オランダ王立図書館(KB)が、オランダの出版者が刊行した電子書籍が1年以内に電子図書館“online Bibliotheek”で利用できるようになると発表しました。
教育・文化・科学大臣、KB、オランダ公共図書館協会(VOB)や著作者団体・出版社団体・著作権管理団体との合意に基づくもので、合意は2019年1月1日から効力を持ちます。
今回の合意では、電子書籍が貸出された際の報酬について、出版者と著者・翻訳者・イラストレータで折半する事が定められました。また、この合意を実現させるために、2021年に300万ユーロの予算措置が講じられるとしています。
現在利用可能な電子書籍のタイトルは2万1,000件ですが、2019年末までに2万7,000件に増加することが見込まれるとしています。
2018年10月2日、欧州連合(EU)経済財務相理事会において、電子出版物への付加価値税(VAT)に軽減税率、超軽減税率、ゼロ税率を適用することを認めました。
これにより、これまで標準税率が課されていた電子出版物と、加盟国が自由に税率を設定できる紙媒体の出版物へのVATの課税基準が一致することになります。
Electronic publications: Council agrees to allow reduced VAT rates(EU,2018/10/2) https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2018/10/02/elect...
2018年10月10日、米・公共図書館協会(PLA)が、公共図書館による米国民の健康保険加入促進を支援するためのイニシアチブ“Promoting Healthy Communities: Libraries Connecting You to Coverage”を開始することが発表されています。
PLAは、対面での支援を受けた人の60%近くが健康保険に加入する傾向があるが、その支援をするための資金や組織の数が連邦政府によって削減されているとし、健康情報の提供を行う公共図書館がその不足を補う立場にあると考えています。
同イニシアチブにおいて、PLAは、300米ドルの助成金を最多で120の米国内の公共図書館に提供するとしています。助成金の受領館は、情報の提供、健康保険受付・提供団体との連携、健康保険加入期間における地域住民の健康保険加入の促進を行います。PLAはそのほか、全図書館向けに、地域住民への指導を容易にするための情報やツール類を同イニシアチブのウェブページで公開しています。
2018年10月12日、琉球大学附属図書館が、同館のグローバル・コモンズ津梁で、異文化協働ワークショップ 「the Friday Movie Night and Talk」を開催します。
留学生と日本人学生で一緒に映画を観て、その感想や疑問などをシェアし考えを深めるカジュアルなタイプのワークショップです。
【10/12金】異文化協働ワークショップ 「the Friday Movie Night and Talk」を開催します(琉球大学附属図書館)http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=20751
参考: E1959 - 近畿大学アカデミックシアター:“知の実験劇場”の取組み カレントアウェアネス-E No.334 2017.10.05http://current.ndl.go.jp/e1959
2018年10月10日、ジャパンリンクセンター(JaLC)が、DOI Citation Formatterとの連携開始を発表しています。
今回の連携により、JaLCに搭載されたコンテンツの書誌情報の一部が共有されました。
DOI Citation Formatterは、DataCite・Crossref・mEDRA・ISTICが行なっているサービスで、DOIを画面に入力すると任意の引用形式で書誌情報が表示されます。
お知らせ(JaLC)https://japanlinkcenter.org/top/news/index.html ※2018年10月10日欄に「DOIから引用形式に合わせたメタデータを取得できるサービスDOI Citation Formatter に対応しました。」とあります。
2018年10月12日、カレントアウェアネス・ポータルで新しく英文記事3件を公開しました。
新しい英語のコンテンツは、メールマガジン(CA-E)における、日本の図書館の災害による被害と復旧に関する記事を翻訳したものです。
今回公開した3つの新しい記事に加え、今後も新しい記事を公開していく予定です。
E1940e - Library Fair & Forum 2017 in Kumamotohttp://current.ndl.go.jp/en/e1940_en
E1957e - Shanti’s Mobile Library Activities in Regions Affected by the Great East Japan Earthquakehttp://current.ndl.go.jp/en/e1957_en
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
Twitterでの情報提供を行っています。https://twitter.com/ca_tweet
図書館関係雑誌目次RSS集(国内)
日本の図書館・図書館情報学関係情報誌の目次をRSSで配信しています。
国立国会図書館 関西館 図書館協力課 調査情報係
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 chojo@ndl.go.jp (@は半角に直してください)
国立国会図書館ホーム
サイトポリシー