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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2018年4月26日、米国国立公文書館(NARA)が、ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺に関連する記録のうち、公開が延期されていた記録の再検証作業が終了したことを発表しています。
2017年10月26日の同記録の公開時に政府機関の要請により公開延期が認められた記録は、2018年4月26日までに政府機関で再検証の上、可能な限り公開することが命じられており、11月3日(676件)、11月9日(13,213件)、11月17日(10,744件)、12月15日(3,539件)と順次公開されてきましたが、今回公開された19,045件が最後のものとなります。
米・トランプ大統領は、今回の再検証においても非公開が維持された記録について、2021年10月26日までに、非公開の継続の妥当性を改めて検証するよう命じています。
New Group of JFK Assassination Documents Available to the Public(NARA,2018/4/26)https://www.archives.gov/press/press-releases/nr18-45
2018年4月26日、京都大学図書館機構は、同学附属図書館が所蔵する医学分野の貴重資料コレクション「富士川文庫」の1,647点を含む1,924点の資料を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開したと発表しました。
同コレクションは1998年に電子化を開始し、2016年度に約2,000点、2017年度に約2,700点を電子化し、今回1,647点を公開したことにより、全点の電子化と公開が完了しました。
「富士川文庫」は、医学博士・文学博士の富士川游氏が寄贈した、明治時代以前の和漢の医書と、主に幕末期の西洋医学書の翻訳書のコレクションで、同氏の著作『日本醫學史』の編纂の参考資料として収集されたものです。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 京都大学附属図書館が所蔵する医学分野の貴重資料コレクション「富士川文庫」全点の電子画像を公開しました(京都大学図書館機構,2018/4/26) http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1378296
2018年4月24日、米国国立医学図書館(NLM)が、PubMed及びPubMed Central(PMC)において、データセットを公開している論文を見つけるためのフィルターの提供を開始したと発表しています。
Data Filters in PMC and PubMed. NLM Technical Bulletin. 2018, (421).(NLM,2018/4/24)https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma18/brief/ma18_pmc_data_filters.html
2018年4月25日、米・国家デジタル管理連盟(NDSA)が、電子情報の内容情報が変更されていないことを示す固定性情報に係る各機関での実務を調査した報告書を公開しました。
文化遺産機関において用いられている電子情報の保存システムやソリューションにおいて、その多様性のために、固定性情報のチェックにかかるベストプラクティスが確立されていないとの課題認識のもと、固定性情報のチェックでの各機関で共通した実践や、同作業において直面している共通解題を把握するため行なわれたものです。
報告書は、調査に参加した89機関から得られた回答をもとに、当該分野での全体動向や実務の内容がまとめられています。
2018年4月26日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が、J-STAGE搭載データの長期的保存と安定的提供を目的に、電子学術情報アーカイブPorticoのダークアーカイブサービスの提供を10月から開始すると発表しました。
ダークアーカイブを導入していることをジャーナル登録の条件とする海外の文献検索サービスが増えており、ダークアーカイブ導入がジャーナルの信用性を示す要件となりつつあることから開始するもので、サービスの復旧に90日以上が見込まれる場合、Porticoにアーカイブしたコンテンツが公開されることになります。
J-STAGEの「編集搭載システム」にPorticoでの公開可否の設定項目が追加されており、J-STAGEで学術誌を公開している組織・団体は6月30日までに設定内容の確認・変更が必要と説明されています。Porticoのダークアーカイブサービスを利用するにあたっての追加の費用負担は不要です。
2018年4月27日、国文学研究資料館・国立極地研究所によるオーロラ4Dプロジェクトが、「くずし字、いろいろ」を公開しました。
同プロジェクトでは、市民に古典籍から天文の記録を読み解いてもらう取り組み「『古典』オーロラハンター」を進めており、シチズンサイエンスの動きを促進するため、くずし字を読むことにつなげる教育コンテンツとして開発したものです。
ひらがなを入力すると、対応するくずし字がくずし字データベースを参照して表示され、SNSで共有できます。
共同プレスリリース オーロラ4Dプロジェクトがくずし字の教育コンテンツ「くずし字、いろいろ」を開発! なんで!? [PDF:2ページ](国文学研究資料館・国立極地研究所,2018/4/26)https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/images/20180426_release.pdf
オーロラ4Dプロジェクトhttps://aurora4d.jp/
2018年4月24日、大阪市立大学は「大阪市立大学オープンアクセス方針」を策定し、2018年4月1日から施行していることを発表しました。
オープンアクセス(OA)方針によれば、対象は大阪市立大学に在籍する研究者の研究成果(出版社、学協会および学内各部局が発行する学術雑誌等に掲載された研究者の学術情報)とし、研究に用いた資金等に関する限定は設けられていません。研究成果の公開については、大阪市立大学学術機関リポジトリおよび著者が選択するその他の方法によるとしています。
大阪市立大学オープンアクセス方針を策定しました(大阪市立大学,2018/4/24) http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2018/180424
大阪市立大学オープンアクセス方針 http://libweb.media.osaka-cu.ac.jp/?page_id=9810
2018年4月20日、愛知県の小牧市が新小牧市立図書館の基本設計図書を策定したと発表し、ウェブサイトで「新小牧市立図書館 基本設計図書(概要版)」 を公開しました。
2018年度に実施設計業務を行い、2019年度・2020年度に建設工事、2020年度末の供用開始に向けて事業を進めるとしています。
新着情報一覧(小牧市)http://www.city.komaki.aichi.jp/admin/news.html ※「2018年04月20日 新小牧市立図書館の基本設計図書を策定しました。」とあります。
新図書館の建設 > 新小牧市立図書館の基本設計について(小牧市)http://www.city.komaki.aichi.jp/admin/shimin/kosodatekyoiku/shougai/10/16832.html
2018年4月24日、韓国・水原女子大学校の仁済学術情報館(図書館)が、 民間業者と連携して開発した「チャットボットエルフ(e-Library Friend)」の試行サービスを開始したと発表しています。
人工知能を用いて、インスタントメッセンジャーにより、司書が不在の時間においても、365日24時間、利用者からの質問に回答するサービスで、具体例として、学生証(図書館への入館に必要)がない学生が「学生証がないのですがどうしたらよいですか?」と入力すると30秒以内に臨時のモバイル学生証が送信されるなどの機能があることが紹介されています。
韓国においてSNSのカカオトークを用いた単純な質問・回答サービスを実施している大学図書館は存在するものの、今回開発した「チャットボットエルフ」のような双方向的なサービスは初めてと説明しています。
2018年4月25日、韓国国会図書館が、韓国の国家統計の原資料にあたるマイクロデータを活用・分析するための「研究データセンター」(RDC)の設置を発表しています。
国会立法調査処及び韓国統計庁と連携して開設したもので、4月26日に開設式が行われました。同センターでは、情報の機密度にあわせて「一般公開」「要承認」「特別目的用」の3つに分類されているマイクロデータのうち、有用性が最も高いものを利用することができます。
RDCは、同館以外にも、韓国統計庁本館、韓国統計振興院、韓国開発研究院(KDI)、西江大、Startup Campus、ソウル大にも設置されています。
韓国国会図書館と韓国統計庁の連携では、データを活用した情報サービス開発のための協力プロジェクトの実施が検討されており、韓国国会図書館の国会電子図書館や国家学術情報クラウドシステムと韓国統計庁の統計データシステムを連携させ、データと知識の統合検索が容易となるシステムの構築が構想されています。
2018年4月25日、米国議会図書館(LC)とフランス国立図書館(BnF)が、フランス系アメリカ人の歴史に関するデジタルコレクション構築のための共同事業を実施すると発表しました。
同事業では、16世紀から19世紀にかけてのフランスと北米(特に米国)間の文化的・歴史的つながりに焦点を当てることとなっており、BnFが英・仏二か国語のウェブサイトを構築・運営し、LCが両館の書籍・地図・文書等から関連資料を選定し高精細画像でデジタル化します。実施にあたっては、米国国立公文書館(NARA)等米国内の機関の支援も受けます。
フランスのマクロン大統領及び同夫人のブリジット氏のLC訪問に合わせて発表されました。
Library of Congress and Bibliotheque Nationale de France Announce Collaboration on International Digital Content(LC,2018/4/25)https://www.loc.gov/item/prn-18-052/
2018年4月25日更新の全国公共図書館協議会(全公図)のウェブサイトで、「公立図書館における地域資料サービスに関する報告書」が公開されています。
同協議会が、2016・17年度の2か年で実施している公立図書館における地域資料サービスに関する調査の2017年度分の成果で、2016年度に実施した「公立図書館における地域資料サービスに関する実態調査」の結果を分析したものです。
国立国会図書館(NDL)の図書館調査研究レポートNo.9『地域資料に関する調査研究』との比較分析、全公図による独自調査項目の分析、全国7地区の12館(宮城県・塩釜市民図書館、千葉県立中央図書館、千葉県・浦安市立中央図書館、富山県立図書館、長野県・下條村立図書館、愛知県・田原市中央図書館、奈良県・斑鳩町立図書館、広島市立中央図書館、広島県・三次市立図書館、愛媛県・今治市立中央図書館、佐賀県・小城市民図書館、鹿児島市立図書館)の事例紹介と自由意見欄のまとめ、及び、問題点等の整理と提言で構成されています。
専門図書館協議会の2018年度全国研究集会が、2018年6月27日及び28日に、総合テーマを「“情報氾濫社会”における専門図書館の価値を考える」として開催されます。会場は、東京ウィメンズプラザです。
参加には事前の申し込みが必要です(有料)。
27日には、東京国立近代美術館館長・神代浩氏の記念講演「最近恋をしていますか」が行われ、翌28日には以下の分科会が開かれます。
第1分科会: 利用者のアウトプットを促進する情報リテラシー 第2分科会: 著作権法をめぐる最新の動向2018 第3分科会: 専門図書館をうまく活用するには 第4分科会: 研究成果の発信力強化に向けて:今図書館ができること 第5分科会: 専門図書館とデジタルアーカイブ 第6分科会: 専門図書館をジェンダーの視点で考える~連携の構築をキーワードとして~
6/27・28 平成30年度通常総会・全国研究集会のご案内(専門図書館協議会,2018/4/23) http://www.jsla.or.jp/h30-soukai/
2018年4月23日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、全米の約9,000の公共図書システム(Public Library System)の約1万7,000館(本館・分館・自動車図書館)を対象とした統計“Public Libraries Survey”(PLS)の2016会計年度版のデータを公開しました。
IMLS Releases Annual Data on American Public Libraries(IMLS,2018/4/23)https://www.imls.gov/news-events/news-releases/imls-releases-annual-data-american-public-libraries
2018年4月24日、オープンアクセス(OA)に関するサービスを提供するカナダの1Scienceが、“1findr”の提供開始を発表しています。
これまでは、西洋諸国に偏ったツールを用いて科学に関する知識にアクセスし評価してきたとし、1findrでは、世界中の全分野・全言語の査読誌掲載論文を搭載するプラットフォームを目指しています。
無料版と機関版があり、無料版はGoogle Scholarなどからデータを取得して提供するものですが、機関版では、専門の抄録・索引データベースのデータに基づいたものが提供されます。また、機関版では、“organization search”やワンクリックでの複数記事一括ダウンロード(最大50件まで)等の機能が備わっており、今後、引用数指標や雑誌の影響度に基づいた検索機能の提供も予定されています。
両版とも9,000万件のデータが搭載されており、arXiv、DOAJ、SciELOといったリポジトリ等から1Scienceが収集した2,700万件のグリーンOA・ゴールドOAの論文にアクセスすることもできます。
アジア財団(Asia Foundation)が、2018年3月29日にウェブサイトで公開した記事で、若者の人身売買の危険性への意識を高めるために、ミャンマー図書館協会(MLA)と連携して2016年から行なっているパイロットプロジェクトを紹介しています。
ミャンマーでは人身売買の多発が問題となっており、若者に対して知識と技能を提供することでその危険性を減らすとともに、労働のために移住するにあたっては、情報に基づいた意志決定ができるよう支援することが目的とのことです。
プログラム開始後、国内10の町の39の図書館で、「人身売買と危険な移住」「自己啓発」をテーマとしたカリキュラムが実施され、その後、情報教育省傘下の情報広報局及び地域の図書館を通じてこの事業を拡大させ、2017年末時点で500人の若者が同プログラムに参加したことが紹介されています。
2018年4月23日付けの「教育新聞」(電子版)が、学校図書館特集「どう使う? 学校図書館―新学習指導要領に向け活用を考えよう!」を掲載しています。
どう使う? 学校図書館―新学習指導要領に向け活用を考えよう!【学校図書館特集】(教育新聞,2018/4/23)https://www.kyobun.co.jp/feature/pf20180423/
新しい学びを支援する場所へ 第5次5か年計画が変革迫る(教育新聞,2018/4/23)https://www.kyobun.co.jp/feature1/pf20180419_01/
座談会「学校図書館の役割とその活用」(教育新聞,2018/4/23)https://www.kyobun.co.jp/feature1/pf20180423_02/
三重県の木曽岬町で、2018年度から、町立図書館を会場とした中学生対象の無料の宿題支援事業が開始されたことが報じられています。
住民が発起人の「木曽岬こども未来塾」により、2018年1月から3月までの試行期間を経て本格的に実施されるもので、中学生の学習支援・学力向上を目的に、月2から3回のペースで、放課後に行われるとのことです。
対象科目は数学と英語で、元中学校教員等によるボランティア2名程度が学習を支援します。
ケーブルNews3月29日(木)放送号 (YouTube,2018/3/29)https://youtu.be/7hs-TUzIIpU?t=13m17s ※株式会社 シー・ティー・ワイ/株式会社ケーブルネット鈴鹿の公式チャンネル
山形県新庄市が、保有する歴史的に価値のある写真をデジタル化し、公開したサイト「新庄デジタルアーカイブ」を公開しました。
同サイトには新庄市の歴史的価値のある写真が二千点以上掲載されており、新庄の昔の街並、風景、イベント、伝統工芸などを閲覧できるとのことです。さらに、全ての写真はダウンロード可能で、自由に素材として使用することができる、とされています。提供元が新庄市であることが明記されていれば、商業利用も自由とのことです。
自由に閲覧・ダウンロード・利用可能! 史料写真公開サイト「新庄デジタルアーカイブ」開設(PR Wire、2018/4/23付け)https://kyodonewsprwire.jp/release/201804203181
新庄デジタルアーカイブhttps://www.shinjo-archive.jp/
2018年4月12日、英国のケンブリッジ大学出版局(CUP)は研究者・技術者向けに学会・会議予稿集内で公開されたコードを発見・実行するためのプラットフォーム、Code Oceanとの提携を発表しました。
Political Science Research & Methods (PSRM)誌がCUP最初のCode Ocean導入誌となります。電子ジャーナルプラットフォーム上に組み込まれたウィジェットにより、論文内でコードを実行することが可能になります。
Cambridge University Press and Code Ocean Announce Partnership(CUP、2018/4/12付け)http://admin.cambridge.org/about-us/news/cambridge-university-press-and-code-ocean-announce-partnership/
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
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