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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2019年6月25日、文部科学省は、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」を公表しました。
新時代に求められる教育のあり方や、教育現場でICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用する意義及び課題の整理を行い、今後の取組方策を取りまとめたものであり、「1.新時代における先端技術・教育ビッグデータを効果的に活用した学びの在り方」「2.学校現場における先端技術・教育ビッグデータの効果的な活用」「3.基盤となる ICT 環境の整備」の3章が設けられています。
「2.学校現場における先端技術・教育ビッグデータの効果的な活用」では、スタディ・ログ(学習履歴)など教育ビッグデータの現状・課題と可能性、収集・活用に当たっての留意点がまとめられているほか、「3.基盤となる ICT 環境の整備」では、高等教育機関や研究機関の利用に限られていた「学術通信ネットワーク(SINET)」 を全国の初等中等教育機関でも活用できるようにしたことが取り上げられています。
日本図書館協会の公共図書館部会が、アンケート調査「自治体の総合計画等における図書館政策の位置付け及び資料費・事業費の確保について」(2018年版)の結果を公表していました。
2018年10月から全国の各自治体の中央図書館を対象に実施したアンケート調査で、回答のあった1,184自治体のうち、まちづくりや地域振興に役立つ目的で事業を行っていると答えた図書館は、回答館の46%にあたる543自治体であったことが紹介されています。
公共図書館部会(日本図書館協会)http://www.jla.or.jp/tabid/272/Default.aspx ※トップページの「「自治体の総合計画等における図書館政策の位置付け及び資料費・事業費の確保について」(アンケート)2018年版結果」に集計結果等が掲載されています。
2019年6月24日、国立情報学研究所(NII)は、株式会社oricon ME(オリコン)と学術研究分野向けのデータ提供で提携し、同社が保有する「オリコン顧客満足度(R)」の調査データを「オリコンデータセット」として2019年7月1日から順次提供開始することを発表しました。
オリコン顧客満足度(R)調査は、実際に提供されているサービス等を利用したことのあるユーザーを対象にアンケート形式でデータを収集するものであり、2006年の実施開始以降、これまでに約 100 の産業をカバーし累計 200 万人以上の回答を蓄積しているとあります。
NIIの「オリコンデータセット」のページによれば、当初提供を行うのは「保険」「住宅」など11ジャンル、88業種について、2016年以降に実施された200件です。また、提供は大学および公的研究機関の研究者を対象としており、利用目的は情報学に関連する学術研究に限るとしています。
国立国会図書館国際子ども図書館において、2019年8月6日及び8月7日に「調べもの体験プログラム」体験会が開催されます。
同館では、図書館での調べものを短時間で楽しみながら体験する「調べもの体験プログラム」6コースを中高生向けに提供しており、今回の体験会では、YAサービス・児童サービスに携わる図書館員の方(学校司書・司書教諭を含む)を対象として、クイズに取り組む「調べものクイズコース」の体験会を実施します。また、「調べもの体験プログラム」の後には懇談の時間を設けているほか、希望者を対象とした館内見学も行います。
参加費は無料であり、定員は各回20名(事前申込制・先着順)です。
「調べもの体験プログラム」体験会(司書・学校司書対象)(国立国会図書館国際子ども図書館)https://www.kodomo.go.jp/event/event/event2019-11.html
2019年6月27日、国立国会図書館(NDL)は、ウェブサイトに『NDL書誌情報ニュースレター』2019年2号(通号49号)を掲載しました。
統一タイトル件名の解説、漫画の著者標目を付与する対象の拡大や全国書誌データの利活用研修会に関するお知らせ等を掲載しています。
書誌データの作成および提供 更新情報(NDL)http://www.ndl.go.jp/jp/data/news.html ※2019年6月27日付けのお知らせに「NDL書誌情報ニュースレター2019年2号(通号49号)を掲載しました」とあります。
NDL書誌情報ニュースレター2019年2号(通号49号)https://ndl.go.jp/jp/data/bib_newsletter/2019_2/index.html
2019年7月19日、丸ビルホール(東京都千代田区)において、一般財団法人デジタル文化財創出機構が主催するシンポジウム「進化する複製の未来 —複製、復元の歴史、宗教、工芸、科学の4つの視点からの発見とその未来—」が開催されます。
入場無料であり、定員180名(事前申込み要)です。主なプログラムは次のとおりです。
・基調講演①「複製・復元の歴史と意識」 正倉院宝物の再現模造『ひと、もの、こころ』 西川明彦氏(宮内庁正倉院事務所長)
・研究活動報告 「デジタル文化財創出機構 研究活動のご報告」 植山秀治氏(同財団事務局長) 「當麻寺西塔発見の舎利容器の保存・活用と複製」 内藤栄氏(奈良国立博物館学芸部長) 「唐招提寺中興の祖『證玄上人』蔵骨器の研究と複製」 石田太一氏(唐招提寺副執事長) 「長野県柳沢遺跡『破損銅鐸の復元』」 中山香一郎氏(凸版印刷株式会社)
・基調講演②「複製・復元の歴史と意識」 「式年遷宮の神宝調製が繋ぐもの」 吉川竜実氏(神宮徴古館農業館館長/式年遷宮記念せんぐう館館長)
2019年6月27日、公益財団法人文字・活字文化推進機構のウェブサイトにおいて、活字文化議員連盟の公共図書館プロジェクトによる「公共図書館の将来―「新しい公共」の実現をめざす ―(答申)」が公表されました。
公共図書館の現状と改革の課題、将来に向けた提言等が記されています。
公共図書館プロジェクト(公益財団法人文字・活字文化推進機構, 2019/6/27)http://www.mojikatsuji.or.jp/policy/2019/06/27/3376/
公共図書館の将来 ―概要版― [PDF:1ページ]http://www.mojikatsuji.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/530a058ae06d37f8a9faeecc651e73d6.pdf
マレーシアの新聞“The Star”が、2019年6月23日付の記事で、同国の読書事情を紹介しています。
・マレーシア国立図書館の会員申請と貸出冊数がここ数か月間増加していること ・国民はオーディオブックや電子書籍より印刷された本を好むこと ・教育大臣による#MalaysiaMembaca読書キャンペーンが開始されていること ・6月9日に終了したBookFest@Malaysiaに65万人が訪れたこと ・マレーシア国立図書館による2014年の調査では年平均読書冊数が15冊であったこと(2005年調査では2冊) ・全国教員労組(NUTP)が学校図書館の改革を訴えていること ・2018年12月、教育省が、読書文化の促進を目的に、2020年から2030年までを国民読書の10年(National Reading Decade)とすると宣言したこと ・同国の出版物の売り上げが減少していること ・図書館納本法に基づく登録冊数によると2018年に出版された書籍数は1万8,663点で、最も多い分野は言語と文学であったこと
等が紹介されています。
2019年6月27日、アイルランド国立図書館(NLI)が、新しい書庫棟の完成を発表しています。
政府から開発プロジェクトの提案を受けた際に、防火・防水のリスクがあると考え、同館の資本開発事業の第1段階として、保存に適切な新しい書庫の設置を目的に、160万ユーロの費用と2年間の時間をかけて建設されたものです。
書庫棟は、直線で4,700メートルあり、同館西棟の5階建ての書庫から35万点の資料を移送するにあたっては、空間とリソースの効率性に関する調査が行われ、デジタル化資料・利用頻度が少ない資料・重複本が新しい書庫に移送されました。
同館の開発事業は、政府の「プロジェクト・アイルランド2040」の一環として、1,470万ユーロの費用をかけ、2021年まで継続することになっており、次の段階では、西棟の調査活動、計画認可の申請、新しい公共空間・サービスの開発、ユニバーサルアクセスの確保が行われるとしています。
サービスの中断を最小限に抑えて開館は継続されます。
2019年6月27日、鳴門教育大学附属図書館が、「後藤家文書画像データベース」の国立歴史民俗博物館総合資料学情報基盤システムkhirin上での公開を発表しました。
後藤家文書は、阿波国名東郡早渕村組で代々組頭庄屋を勤めた後藤家が所蔵していた古文書で、支配・年貢・諸役・用水・土地・社会・身分関係文書一式で構成されます。
「鳴門教育大学附属図書館と国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センターとの研究成果の公開及び保全に関する覚書」の締結によるもので、URLも変更されました。
後藤家文書画像データベースの総合資料学情報基盤システムkhirin上での公開について(鳴門教育大学附属図書館,2019/6/27)http://www.naruto-u.ac.jp/library/oshirase/2019062700023/
2019年6月27日、国立映画アーカイブが、国立情報学研究所(NII)と共同でウェブサイト「映像でみる明治の日本」を開設したと発表しています。
日本映画生誕120年を記念したもので、現存する最古の日本映画『紅葉狩』(重要文化財)を始めとする明治期に撮影された日本映画5作品の動画配信や、失われた「最古の日本映画」のフィルムのコマ(35mmフィルムの一部)の高精細画像を見ることができます。
WEBサイト「映像でみる明治の日本」開設のお知らせ (国立映画アーカイブ,2019/6/27)https://www.nfaj.go.jp/ge/topics/20190627/
映像でみる明治の日本(国立映画アーカイブ)https://www.nfaj.go.jp/onlineservice/mpf/
映像でみる明治の日本https://meiji.filmarchives.jp/
内閣府が2019年6月21日に閣議決定された「統合イノベーション戦略2019」を公表しています。
「統合イノベーション戦略」(2018 年6月15日閣議決定)の策定以降、科学技術イノベーションを巡る内外の進展、変化が著しく、同戦略についても強化、見直しが求められていることを背景に、以下の4点を柱として策定されたものです。
①Society 5.0の社会実装、創業・政府事業のイノベーション化の推進 ②研究力の強化 ③国際連携の抜本的強化 ④最先端(重要)分野の重点的戦略の構築
「統合イノベーション戦略」(2018 年6月15日閣議決定)では、「第2章 知の源泉」の中で「(2)オープンサイエンスのためのデータ基盤の整備」等への言及がありましたが、「統合イノベーション戦略2019」では、これらの実施状況の確認と改善に向けた目標、施策の見直しも行われています。
統合イノベーション戦略(内閣府)https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/index.html
2019年6月21日、首相官邸において知的財産戦略本部会合が開催され、「知的財産推進計画2019」が決定されました。「知的財産戦略ビジョン」で掲げた「価値デザイン社会」の実現に向けて、以下の3つの柱を設けています。
第一の柱:「脱平均」の発想で、個々の主体を強化し、チャレンジを促す 第二の柱:分散した多様な個性の「融合」を通じた新結合を加速する 第三の柱:「共感」を通じて価値が実現しやすい環境を作る
第二の柱では、当面の施策の重点として「① オープンイノベーションの促進」や「④デジタルアーカイブ社会の実現」など4点が挙げられており、それぞれについて、リサーチ・アドミニストレーターの実務能力に関する認定制度構築の検討、メディア芸術の情報拠点等の整備、デジタルアーカイブの海外発信に向けた利活用に資する取組の推進など具体的な施策の方向性が示されています。
知的財産戦略本部(首相官邸)https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/ ※2019年6月21日付けのお知らせに「知的財産推進計画2019を決定しました」とあります。
『カレントアウェアネス-E』371号を発行しました。
■E2146■ 公共図書館におけるプログラミングワークショップ実証実験 ■E2147■ 米国における子どもと家庭の読書の実態に関する全国調査 ■E2148■ 台湾公共図書館の利用状況と読書力:2018年報告より ■E2149■ インド連邦議会下院の“Parliament Digital Library” ■E2150■ Asia OA Meeting 2019<報告> ■E2151■ 2019年CEAL及びAAS年次大会・NCC公開会議<報告>
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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