2018年,米国のNational Film Registryが制度開始から30周年を迎えた。National Film Registryとは,1988年に成立した米国フィルム保存法(The National Film Preservation Act)を根拠にした「文化的,歴史的,あるいは美学的に重要な」フィルムのリストであり,このリストに掲載されたフィルムは,米国議会図書館(LC),映画スタジオ,その他のアーカイブ機関,フィルム製作者のいずれかによって保存することが求められる。
韓国国立中央図書館(NLK)は韓国の全国書誌作成機関として,2013年から全国書誌データをLinked Open Data(LOD)で提供している。なお,韓国では全国書誌を「国家書誌」というため,本稿でもそれにならう。2019年1月10日,それまでのウェブサイトを刷新した新たな国家書誌LOD提供サイトが公開された。本稿では,今回新規に追加された機能だけでなく既存機能も含めて,国家書誌LODの概要を紹介する。