高等教育機関の教員のオープン化された教育資源への認識や態度に関する調査報告書(米国)
2016年7月25日、米・マサチューセッツ州のバブソン大学の“The Babson Survey Research Group”が、高等教育機関の教員のオープン化された教育資源(OER)への態度や認識について調査した報告書“Opening the Textbook: Educational Resources in U.S. Higher Education, 2015-16”を公開しました。
同報告書は、3,000人の教員に対して行なわれた調査であり、米国の高等教育機関の教員のOERへの認識度は向上しているものの、オープンであることが教材として選択されるための強力な要因とはなっていないことや、大学の入門レベルのコースではOERの活用度がやや高いものの、全体としては多数派は占めていないことが指摘されています。
また、教員がOERを採用するためには、その発見可能性を高めるとともに、内容も評価される必要があるとしています。
Faculty Survey Finds Awareness of Open Educational Resources Low but Improving(Babson College,2016/7/25)
http://www.babson.edu/news-events/babson-news/Pages/faculty-survey-open-education-resources-low-but-improving.aspx
Opening the Textbook: Educational Resources in U.S. Higher Education, 2015-16
http://www.onlinelearningsurvey.com/oer.html
参考:
北米研究図書館協会が報告書シリーズ“SPEC Kit”第351号を刊行 -「手頃な価格の講座(ACC)とオープン教材(OER)」がテーマ
Posted 2016年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/32074
OERおよびMOOCと図書館の役割についての調査レポート
Posted 2014年3月6日
http://current.ndl.go.jp/node/25639
- 参照(2083)
- 印刷用ページ
類似の記事
- 米・Babson Survey Research Group、高等教育機関における教員のオープン教育資源(OER)への意識調査報告書2018年版を公開
- OERへの取り組みをテニュア獲得・昇進時の評価対象として明記したブリティッシュコロンビア大学の事例(記事紹介)
- 北米研究図書館協会が報告書シリーズ“SPEC Kit”第351号を刊行-「手頃な価格の講座(ACC)とオープン教材(OER)」がテーマ
- カナダ・オンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)、オープン化された教育資源(OER)の現状調査報告書を公開
- 米・マサチューセッツ大学アマースト校図書館、オープンな学習教材に関する学生調査の結結果を発表