ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、新型コロナウイルス感染拡大下の生活を記録化する方法を紹介:記録の寄贈も呼びかけ
2020年5月6日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)のキュレーターが、同館のブログにおいて、新型コロナウイルス感染拡大下の生活を記録化するための方法を提案しています。
記事では、現在、他に例のない時代の中であり、世界中の図書館・博物館といった機関では、そのことを意識し、このような時代を反映したコンテンツの収集についてコミュニティと協力していることを述べ、同館でもデジタル資料を含めた多くの収集プロジェクトが進行中であると述べています。
そのうえで、このような状況下での生活を記録化する方法として、ここ数週間で以前と撮影内容が大きく変容した可能性が高いことから携帯電話で写真を撮り続けること、日記・手紙といったものだけでなくレシピや買い物リストといった小さなメモを残しておくこと、電子的なコミュニケーションが行われている時代において紙で流通した情報を知るための回覧板やチラシの保存、相手の合意を得たうえでのビデオ通話の録音などが提案されています。
同館ではそのような記録の寄贈を受け付けているとしています。
Lockdown 2020: your history, your voices(NLNZ, 2020/5/6)
https://natlib.govt.nz/blog/posts/lockdown-2020-your-history-your-voices
参考:
中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など
Posted 2020年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/40399
新型コロナウイルス流行下における地域の経験を記録する:デジタルアーカイブ作成の取組(米国)
Posted 2020年3月25日
https://current.ndl.go.jp/node/40591
オーストリア・ウィーンミュージアム、新型コロナウイルス流行下におけるウィーンの状況を示す写真の提供を呼びかけ
Posted 2020年3月27日
https://current.ndl.go.jp/node/40630
新型コロナウイルス流行下の社会の記憶を収集・アーカイブするプロジェクト“coronarchiv”(ドイツ)
Posted 2020年4月8日
https://current.ndl.go.jp/node/40731
ルクセンブルク大学近代デジタル歴史ルクセンブルクセンター、新型コロナウイルス感染拡大下の生活に関する写真・動画等の投稿が可能なプラットフォーム“COVID-19 memories”を開設
Posted 2020年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/40764
関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、関西大学デジタルアーカイブANNEXで「コロナアーカイブ@関西大学」を開始:新型コロナウイルスの影響を受けている関西大学の構成員の日々の記録と記憶を保存・公開
Posted 2020年4月20日
https://current.ndl.go.jp/node/40809
浦幌町立博物館(北海道)、新型コロナウイルス感染症に関する資料を収集中:臨時休館ポスターやテイクアウト・タイムセール自粛・窓口時間短縮のお知らせ等
Posted 2020年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40897
- 参照(2219)
- 印刷用ページ
類似の記事
- オーストラリア国立図書館(NLA)、新型コロナウイルス感染症関係のエフェメラを収集中
- 国際パブリックヒストリー連盟(IFPH)、世界各国の新型コロナウイルス感染症に関する記録収集の取り組みをGoogleマップへマッピングするプロジェクトを実施中
- シンガポール国家図書館委員会(NLB)、シンガポール国立博物館(NMS)と共同で、新型コロナウイルス感染拡大下の体験の記録の提供を呼びかけ
- 中国国家図書館、中国における「新型コロナウイルス感染症との戦い」に関する資料のアーカイブ構築計画を発表
- 浦幌町立博物館(北海道)、新型コロナウイルス感染症に関する資料を収集中:臨時休館ポスターやテイクアウト・タイムセール自粛・窓口時間短縮のお知らせ等