ウェブ上での注釈(アノテーション)の表現方法を標準化するWeb Annotation(以下WA)が2017年2月にWorld Wide Web Consortium(W3C)の勧告となった。仕様は,注釈の表現方法であるデータモデル(WA Data Model),この注釈モデルをRDFで記述するための語彙(WA Vocabulary),および注釈の取得や管理のためのアプリケーションのやり取りを定めるプロトコル(WA Protocol)の3つから成る。
2015年7月に公表した報告書“The Archival Advantage : Integrating Archival Expertise into Management of Born-digital Library Materials”の手引きであり、図書館やアーカイブ機関がボーンデジタル資料管理を実施するにあたって必要な知識を得るための事業“Demystifying Born Digital”シリーズの後継レポートとして位置付けられています。
2017年3月7日、英・Jiscが、ProQuest社、Adam Matthew Digital社、Brill社の3社と連携し、一次資料(primary source)のデジタルコレクションを各機関が無理のない価格で購入できるようにするための共同購入のパイロットプロジェクトを実施すると発表しています。
2017年3月6日、米国・ウィスコンシン州ミルウォーキーのバレット(Tom Barrett)市長が、2017年に市が取り組む課題を発表しており、そのなかで、ミルウォーキー公共図書館とミルウォーキー公立学校(Milwaukee Public Schools)が連携し、同学区の幼稚園児から高校生までを対象に、図書館のデジタル資源への無償でのアクセスを提供すると発表しています。
Digital Single Market: EU negotiators agree on new rules allowing Europeans to travel and enjoy online content services across borders(European Commission、2017/2/7付け) http://europa.eu/rapid/press-release_IP-17-225_en.htm
2017年2月8日、米国のIthaka S+Rは、宗教学研究者の研究活動を支援するためのレポート“Supporting the Changing Research Practices of Religious Studies Scholars”を公開しました。
このレポートは、米国神学図書館協会(ATLA)、米国宗教学会(American Academy of Religion:AAR)、聖書文学学会(Society of Biblical Literature:SBL)の援助を受け、Ithaka S+Rが18の研究図書館と協力して、宗教学における研究実践について調査したものです。調査チームが協力機関の宗教学の研究者にインタビューする質的調査を行なったほか、ATLAがイスラム研究の研究者などにもインタビューをしています。情報の発見とアクセス、情報管理、研究成果の公開方法、の3つの領域に焦点を当てて、宗教学の研究者に対しどのような支援を優先するか、提言をまとめています。