“Code”タブの開発は、研究者・実務者が機械学習に関する最新の論文・コードを見つけるための無料リソースである“Papers with Code”との連携により行われましたが、今回の機能適用範囲拡大にあわせ、“Papers with Code”も新たなウェブサイト“Papers with Code Portal for Sciences”を立ち上げています。同ウェブサイト上では、従来の機械学習分野に加え、コンピューター・サイエンス、物理学、数学、天文学、統計学分野についても、コードが追加された論文を検索できる分野別ポータルが設けられています。
SPARC Europeは2020年の夏に、学術情報基盤サービスが成長・持続的な運営・革新を目指す際の意思決定・課題を明らかにする目的で、持続性・拡張性を備えたオープンサイエンス基盤の実現を目指して活動するイニシアチブInvest In Open Infrastructure(IOI)との共同によるインタビューを実施しました。実施したインタビューの内容は2020年9月29日から数回に分けてリポジトリZenodoで公開され、11月30日付で10件全てのインタビューが公開されました。インタビュー対象となったのは、以下の10件のオープンサイエンスに関連する基盤的なツール・サービスの運営者です。
2020年12月14日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)により10月8日に公開されたペーパー“COAR Community Framework for Good Practices in Repositories”の日本語訳「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」を公開したことを発表しました。
欧州委員会出版局(Publications Office of the EU)のウェブサイト上で、2020年12月7日付けで研究用ソフトウェアのための学術基盤に関する報告書“Scholarly infrastructures for research software”が公開されています。
同報告書は、「欧州オープンサイエンスクラウド」(European Open Science Cloud:EOSC)に研究用ソフトウェアを含めるための一連の推奨事項を示したものとあり、研究用ソフトウェアに関する学術基盤の現状、ベストプラクティス、課題等の整理も行っています。EOSC執行委員会のアーキテクチャ・ワーキンググループに属する「研究用ソフトウェアの学術基盤に関するタスクフォース」が同報告書の作成に携わりました。
Scholarly infrastructures for research software(Publications Office of the EU, 2020/12/7) https://doi.org/10.2777/28598