リポジトリ

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と英・Jisc、OAリポジトリのレジストリOpenDOARの今後の開発に関するロードマップを公表

2020年10月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)と英・Jiscは、共同で、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARの今後の開発に関するロードマップを公表しました。

同ロードマップは、COARがOpenDOARの参加を得て招集したワーキンググループにおいて、国際的なリポジトリのレジストリの長期的な持続可能性とコミュニティガバナンスを保証するために必要な方法を調査し、多くの提案を行った後に策定されたものです。

今後12か月間のサービスや機能拡張のための手順を示しているほか、コミュニティガバナンスや資金面といった持続可能性に関する内容も含まれています。

COARとJiscではこれらの提案をOpenDOARで実装するために協力することで合意したとしています。

全国遺跡報告総覧、全国の発掘調査報告書の書誌情報13,583件を一括登録

2020年10月20日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧に、全国の発掘調査報告書の書誌情報13,583件を一括登録したと発表しています。

対象は、国立国会図書館(NDL)が収集した報告書の書誌(NDC(日本十進分類法)=210.0254に該当するもの)、および、奈良文化財研究所が収集した報告書書誌のうち、東京都・鳥取県・奈良県・富山県・福岡県分の書誌情報です(大阪府・兵庫県・島根県・高知県分は登録済み)。

発掘調査報告書の状況把握や、抄録やPDF付加の際の基礎データとなるとともに、書誌情報があることで、データ入力の際の省力化が見込まれるとしています。

全国遺跡報告総覧:全国の発掘調査報告書の書誌情報13583件を一括登録(なぶんけんブログ,2020/10/20)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2020/10/13000.html

世界の電子学位論文(ETD)リポジトリの多様性と管理上の課題(文献紹介)

2020年9月30日付で、英国逐次刊行物グループ(UKSG)が刊行するInsights誌に、インドのカシミール大学のFayaz Ahmad Loan氏とUfaira Yaseen Shah氏による共著論文“Global electronic thesis and dissertation repositories – collection diversity and management issues”が掲載されています。

同論文は、オープンアクセス(OA)リポジトリのレジストリOpenDOARに登録された電子学位論文(ETD)をアーカイブするリポジトリについて、地域分布・主題・言語等の指標に基づく調査結果の報告・考察を行ったものです。2017年12月時点の調査の結果として、次のようなことを報告しています。

E2314 - 電子情報の保存・管理の標準手法"Oxford Common File Layout"

2020年7月7日,リポジトリにおける電子情報の長期保存のためのファイルシステムの階層を標準化するための手法であるOxford Common File Layout(OCFL)のVersion 1.0が公開された。OCFLのウェブサイトには仕様を示した“OCFL Specification”と実装上の助言を示した“OCFL Implementation Notes”等が公開されている。

インドにおける国単位での学術文献購読契約の計画(記事紹介)

2020年9月30日付けのNature誌オンライン版で、"India pushes bold ‘one nation, one subscription’ journal-access plan"と題された記事が公開されました。記事は、インド政府が進める「国内のすべての人が学術文献に無料でアクセスできるようにする」という「大胆な」(bold)提案について報じています。

インド政府は研究者のみが利用できる機関ごとの購読契約ではなく、国単位の購読契約を締結するために世界最大の学術出版社等と交渉することを希望しているとしています。この提案は、インド政府のOffice of the Principal Scientific Adviserと科学技術庁(Department of Science and Technology)によって策定されている政府の最新の科学・技術・イノベーション政策の一部となることが期待されています。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリのベストプラクティスのフレームワークを公開

2020年10月8日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリのベストプラクティスのフレームワークを公開したことを発表しました。

このフレームワークは、適用可能で達成可能なグッドプラクティスに基づいて、リポジトリの運用の評価・改善の支援を行うことが目的であるとしています。現在までに様々なフレームワークや評価基準が開発されてきましたが、それらは特定の地域や特定の種別のリポジトリについてのものであったことを指摘しています。このフレームワークはグローバルかつ多次元であり、異なる種別のリポジトリ、様々な地理的、主題のコンテキストで適用可能なベストプラクティスを評価するために、関連する基準がまとまっています。

このフレームワークは、COARのリポジトリ評価ワーキンググループ(Repository Assessment Working Group)によって作成されました。その後、COARのコミュニティや関連するネットワークに共有され、世界中のリポジトリ管理者からフィードバックを受け付けました。これらのフィードバックは、公開されたフレームワークに反映されています。

Wiley社、ドイツ研究振興協会が助成するオープンアクセス(OA)プロジェクトDeepGreenへプロジェクトDEALとの契約によりOA出版された文献フルテキストの提供を開始

Wiley社の2020年9月29日付のプレスリリースで、同社とドイツ研究振興協会(DFG)が助成するオープンアクセス(OA)プロジェクトDeepGreenが、同社とプロジェクトDEALが2019年1月に締結したOA出版等に関する契約に基づいて出版された文献をドイツ国内のOAリポジトリに配信可能とする共同契約へ署名したことが発表されています。

DeepGreenは出版社稿の論文フルテキストとそのメタデータを自動的に機関リポジトリや分野リポジトリへ配信することで、OAへの転換の促進を目指すプロジェクトです。DFGの助成により2016年から展開されています。2020年9月29日以降、プロジェクトDEALに参加するドイツ国内の500以上の学術機関は、OAリポジトリへのデータ配信システム“DeepGreen-Router”経由で同社とプロジェクトDEALの契約に基づいて出版された文献のPDFファイルとメタデータを自動的に受信可能となりました。データの配信は半年ごとに行われる予定ですが、初回の配信は2019年中に契約の範囲内でOA出版された全ての文献のデータが含まれています。

科学技術振興機構(JST)、J-STAGE利用発行機関向けに編集登載システムの新機能をリリース:全文XML作成ツールの提供・PMC、DOAJ形式ファイルのダウンロード機能など

2020年9月15日、科学技術振興機構(JST)は、JSTの構築する電子ジャーナル出版推進のためのプラットフォームJ-STAGEについて、利用発行機関向けに編集登載システムの新機能をリリースすることを発表しました。

編集登載システム新機能のリリースは2020年9月26日に実施されました。新機能のリリースによって、J-STAGE利用発行機関はWordもしくはLaTeX形式の原稿ファイルを元にJ-STAGEに登載可能な全文XMLファイルを作成・編集できるツールの利用や、J-STAGEに登載済みの記事データのPubMed Central(PMC)・DOAJ(Directory of Open Access Journals)に対応した形式のXMLファイルによるダウンロードなどが可能となっています。また、早期公開記事の改版記事を登載・公開するための管理機能や、各記事の抄録の二次利用について可・不可のフラグの設定等に関する機能も併せて公開されています。

一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)、『情報の科学と技術』誌掲載記事のオープンアクセス(OA)ポリシーを策定:グリーンOAによる公開手続・時期等を明確化

2020年9月9日、一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)は、会誌『情報の科学と技術』について、掲載記事のオープンアクセス(OA)ポリシーを策定したことを発表しました。

INFOSTAはOAポリシーの策定によって、同誌へ記事を執筆した著者が機関リポジトリ等でグリーンOAにより記事の公開を実施する際の手続・時期等を明確化しました。OAポリシー策定に伴い、同誌への原稿の執筆・提出・掲載の詳細を定めた「『情報の科学と技術』原稿執筆の手引き」の「5. 著作権」のうち第3節の改訂が行われています。

独・ネットワーク情報イニシアチブ(DINI)、オープンアクセス(OA)出版サービスに必要な最低限度の基準の一覧を公開

2020年8月21日付で、ベルリン・フンボルト大学(ドイツ)が運営するオープンアクセス(OA)出版プラットフォーム“edoc-Server”に、ドイツのネットワーク情報イニシアチブ(DINI)による文書“DINI Certificate for Open Access Repositories and Publication Services 2019”が公開されています。

学術研究において、出版は科学的な知識や科学全体の発展にとって重要な柱となる営みです。学術コミュニティにおけるその重要な特徴として、著者及び潜在的な読者を含む研究者間の効果的なコミュニケーションを組織化し学術情報の適切な普及を確保すること、出版物の利用者である研究者に品質や著作権等に関する十分な信頼性の存在を伝達すること、引用・長期的な可用性等により持続可能性と検証可能性を保障することの3点が挙げられます。

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