リポジトリ

E2296 - データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則

データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則(The TRUST Principles for digital repositories:以下「TRUST原則」)は, 2020年5月に公表された,デジタルリポジトリの信頼性を実証するための一連の指針である。本稿では,公表までの経緯や要件の概要,他の基準との関わりを紹介する。

Center for Open Science(COS)、オープンアクセス(OA)誌PLOS ONEと共同してオープンで透明性の高い認知発達心理学分野の研究論文の投稿を募集

2020年8月31日、米国の非営利団体Center for Open Science(COS)は、オープンアクセス(OA)誌PLOS ONEとの共同により、2020年11月30日を提出期限としてオープンで透明性の高い認知発達心理学(cognitive developmental psychology)分野の研究論文の投稿を募集することを発表しました。

COSは募集の背景として、心理学分野では、統計上の課題等により研究結果の再現性に限界があることから、研究報告の透明性の向上・メソッドの厳密化への関心が高まっており、研究データやソースコードのオープン化・研究内容の事前登録が特に必要となっていることを挙げています。早期認知発達、言語発達、非定型発達など認知発達心理学分野の幅広いテーマについて、確認的研究・探索型研究・臨床試験・観察研究など様々な研究タイプの論文の投稿が募集されています。

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「arXiv に着目したプレプリントの分析」を公表

2020年8月25日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、[DISCUSSION PAPER No.187]として、報告書「arXiv に着目したプレプリントの分析」を公開したことを発表しました。

同報告書は、プレプリントサーバーであるarXivを対象に、原著論文との関係やプレプリントの引用等の観点から、arXivの特徴、分野別の特性を分析した結果をまとめたものです。

報告書の中では、分野ごとにプレプリント公開から原著論文になるまでの期間に差があること、プレプリント利用スタイルが分野によって大きく異なること等が述べられています。

arXiv に着目したプレプリントの分析[DISCUSSION PAPER No.187]の公表について(NISTEP, 2020/8/25)
https://www.nistep.go.jp/archives/45423

arXivに着目したプレプリントの分析(NISTEP)
https://doi.org/10.15108/dp187

福井県立図書館内に事務局を置く福井県郷土誌懇談会、機関誌『若越郷土研究』掲載論文の「福井県地域共同リポジトリ」への登録を再開したと発表

2020年8月25日、福井県立図書館内に事務局を置く福井県郷土誌懇談会が、機関誌『若越郷土研究』掲載論文の「福井県地域共同リポジトリ」への登録を再開したと発表しています。

福井大学附属図書館の尽力により再開したと説明されています。

@JakuEtsu291(Twitter,2020/8/25)
https://twitter.com/JakuEtsu291/status/1298110232292282368

福井県地域共同リポジトリ
https://karin.flib.u-fukui.ac.jp/?page_id=110

全国遺跡報告総覧、「文化財動画ライブラリー」を公開

2020年8月26日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧において「文化財動画ライブラリー」を公開したと発表しました。文化庁と共同で開発したものです。

プレスリリースによると、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、展示等の文化財関連事業が影響を受けたことで、情報の発信を補うためにオンライン上で文化財関連動画の配信が行われ、新しい生活様式の構築や地域の魅力発信等に効果を挙げているものの、動画の所在を把握しにくいことや、他の人気動画の影に隠れるなどの理由により視聴されにくい場合があるといった課題があるとしています。

そこで、全国各地で制作されている文化財関係の動画情報を統合し紹介するプラットホーム「文化財動画ライブラリ―」を構築することで、上記の課題を解消し、文化財を用いた地域の魅力発信に資するとともに、文化財に対する国民の理解を一層高めていく、としています。

8月26日の公開時点では、165本の文化財動画が掲載されており、これらの動画が一覧表示できるようになっているほか、動画が対象とする文化財の所在地や時代等によって検索できるようにもなっています。

Center for Open Science(COS)、オープン学術資源のリポジトリ“Open Scholarship Knowledge Base”の公開を発表

2020年8月10日、米国の非営利団体Center for Open Science(COS)は、研究者や学生等に向けたオープン学術資源のリポジトリ“Open Scholarship Knowledge Base”(OSKB)の公開を発表しました。コミュニティ主導型のイニシアチブによる成果であり、COSも開発を支援しています。

オープン学術資源を容易かつアクセスしやすい形で提供することにより、オープン学術資源の認知度及び利用率の向上を企図しています。また、収録資源には、OSKBのコミュニティによるレビュー、編集、キュレーションが行われるとあります。

Introducing the Open Scholarship Knowledge Base(COS, 2020/8/10)
https://www.cos.io/blog/introducing-the-open-scholarship-knowledge-base

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリ内のリソースを対象とした査読サービスのための標準手法を示したモデル案を公開:パブリックコメントを実施中

2020年8月3日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、リポジトリ内のリソースを対象とした査読サービスのための標準手法を示したモデル案の公開を発表しました。8月4日から9月11日までパブリックコメントを実施しています。

COARは2020年1月、フランス・パリで開催した会議において、リポジトリとオーバーレイ査読サービスとを接続する共通アプローチの可能性を調査しました。参加者からは多くの異なるユースケースが提示されたものの、ワークフロー、機能性、目的という点で大きな類似があり、共通アプローチが開発可能であることが明らかになったとしています。

今回公開されたモデルは、COARの次世代リポジトリイニシアチブによる作業の成果であり、2020年1月の会議で提示されたユースケースを参考にしています。

ドイツ医学中央図書館(ZB MED)、新型コロナウイルス感染症に関するプレプリントの情報検索を容易にするテキストマイニング技術を活用したビューアを開発

2020年7月22日、ドイツ医学中央図書館(ZB MED)は、新型コロナウイルス感染症に関するプレプリントの情報検索を容易にするテキストマイニング技術を活用したビューアを開発したことを発表しました。

新型コロナウイルス感染症に関する研究の多くは、プレプリントとして迅速な公開・共有が進んでいます。ZB MEDは急増するプレプリントによる新型コロナウイルス感染症関連研究の概要を容易に検索・把握可能なツールとして、テキストマイニング技術を活用したビューアを開発しました。

ビューアは、bioRxiv、medRxiv、ChemRxiv、arXiv、及びPreprint.org等のプレプリントサービスを情報源として毎日更新され、詳細検索・フィルター適用・フルテキストへのリンク提供・検索結果のエクスポートなどの機能を備えています。また、検索機能向上のため、標準的な疾患・症状に関する語彙は検索結果上で強調して表示されます。今後も機能拡張としてリソースとなるプレプリントサービスの追加等が計画されています。

「知識コモンズ」の視点から見た日本のリポジトリにおける研究データのガバナンス状況(文献紹介)

2020年7月31日付で、図書館情報学分野の査読誌“Aslib Journal of Information Management”のオンライン速報版(ahead-of-print)の論文として、“How are research data governed at Japanese repositories? A knowledge commons perspective”がオープンアクセスにより公開されています。

同論文は筑波大学大学院図書館情報メディア研究科の博士後期課程に在籍する西川開氏によって執筆されました。日本のリポジトリにおける研究データのガバナンス状況を調査する目的で、知的・文化的共有資源とその管理を扱う「知識コモンズ」のアプローチによって理念型を設定し、設定された理念型とリポジトリの適合性を個々に評価した結果・考察等を示した内容です。

GitHub、GitHubアーカイブプログラムの一環でコードを北極圏に保存

2020年7月16日、GitHubが”GitHub Archive Program: the journey of the world’s open source code to the Arctic”と題したブログ記事を公開しました。記事では、GitHubアーカイブプログラムの一環で、GitHubで公開されているコードが北極圏にある貯蔵庫(GitHub Arctic Code Vault)にアーカイブされたことを報告しています。

GitHubアーカイブプログラムは、将来の世代のためにオープンソースソフトウェアを1000年間にわたり保存することを目的としています。2020年2月2日にGitHub上の全てのアクティブな公開されているリポジトリのスナップショットを作成しました。このプログラムのパートナーであるPiqlは、21TBのリポジトリのデータをpiqlFilm(デジタル感光性アーカイブフィルム)に転写しました。それらは、2020年7月8日にノルウェー・スヴァールバル諸島に所在するGitHub Arctic Code Vaultに格納されました。ブログ記事では、保存までの過程が写真と共に報告されています。

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