アーカイブ

E2343 - <失われた公演>を記録する:コロナ禍とエンパクの取組

演劇・映像文化の研究機関であり,博物館でもある早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(エンパク)では,2020年4月以来,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために中止や延期を余儀なくされた舞台公演の調査と資料収集を行い,10月7日からはオンライン展示を開催している。未曾有のパンデミックをアーカイブする様々な取組が各地で行われているが(E2282,E2283,E2321参照),当館の取組は,演劇という視座から<現在>を歴史化すること,2020年に上演が叶わなかった公演を,関係者個々の<記憶>だけでなく,公の<記録>として集積し,後世に伝えることを企図したものである。

E2342 - 須賀川特撮アーカイブセンターについて

2020年11月3日・文化の日,福島県須賀川市に「須賀川特撮アーカイブセンター」(以下「本センター」)が開館した。本センターは,特殊撮影(特撮)技術ならびに制作された作品等に関連する貴重な資料等を収集,保存,修復および調査研究し,また,それらを通じて特撮文化を顕彰,推進することを目的としている。

カタール国立図書館(QNL)、サッカー分野の記録化に関し、カタールサッカー協会と覚書を締結

2021年1月12日、カタール国立図書館(QNL)が、カタールサッカー協会と覚書を締結したと発表しています。

覚書の締結は、同国における科学・文化・技術の総合的な発展を強化するための知識の交換を目的としたもので、特に、サッカー分野の記録化における協力について示されています。

締結の意義として、2022年のFIFAワールドカップカタール大会に向けて、スポーツ界に長期的に貢献するとともに、中東地域および全世界に対し深い文化的遺産を残すだろうと述べられています。

国立公文書館、令和2年度アーキビスト認証の実施結果を公表

2021年1月8日、国立公文書館は、令和2年度アーキビスト認証の実施結果を公表しました。

アーキビスト認証は、国立公文書館が令和2年度(2020年度)から開始した制度です。今回の公表資料によれば、申請者248人中190名が認証され、認証率は76.6%でした。認証者の所属別では、公文書館110人、その他77人、非公表3人となっています。なお、認証者の氏名や所属名等を記載した「認証アーキビスト名簿」も公表資料に含まれています。

令和2年度アーキビスト認証の実施結果の公表について [PDF:14ページ]
http://www.archives.go.jp/news/pdf/20210108_01.pdf
※国立公文書館による2021年1月8日付けの公表資料です。

参考:
E2251 - アーキビスト認証制度創設の検討について
カレントアウェアネス-E No.389 2020.04.23
https://current.ndl.go.jp/e2251

多摩市、「多摩市デジタルアーカイブ」を1月25日から公開:活用法についての講座も開催

2021年1月5日、多摩市が、1月25日から「多摩市デジタルアーカイブ」の公開を開始すると発表しました。

公益財団法人図書館振興財団「提案型助成事業」の助成を受けて、多摩市の所蔵する地域資料や貴重資料をデジタル化し、インターネット上で公開するものです。主な資料としては、1997年刊行の『多摩市史』の一部の画像や全文データ、3D撮影された出土遺物等が挙げられています。

また、2月6日には、同デジタルアーカイブの活用講座「多摩市を知ろう!学ぼう!使ってみよう!デジタルアーカイブ」が、多摩市立図書館で開催されます。

多摩市デジタルアーカイブ1月25日(月曜日)より始まります!(多摩市, 2021/1/5)
http://www.city.tama.lg.jp/0000012377.html

米・カリフォルニア大学サンタバーバラ校図書館、特別研究コレクションにラジオ放送に関する世界最大規模のコレクション“American Radio Archives”を追加

2020年12月17日、米国のカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)は、ラジオ放送に関する世界最大規模のコレクション“American Radio Archives”が同校図書館の特別研究コレクションにまもなく追加されることを発表しました。

“American Radio Archives”は、カリフォルニア州サウザンドオークスの非営利の図書館支援団体サウザンドオークス図書館財団(TOLF)によって、1984年から構築の開始したラジオ放送に関するアーカイブコレクションです。英国のウィンストン・チャーチル元首相のオリジナル録音音源をはじめ、1922年以降の写真、ラジオ放送やテレビ放送の脚本、書籍、映像などで構成されています。1987年に著名な歌手でラジオ司会者であったヴァリー(Rudy Vallée)氏の遺品からラジオ放送に関する資料を引き継ぐなど、ラジオ放送業界の関係者からたびたび貴重資料の寄贈を受けてコレクションとしての価値を高めました。

菊陽町図書館(熊本県)、企画展「少女雑誌の中に見る広告展」を開催中

熊本県の菊陽町図書館が、2020年12月17日から2021年3月22日まで、同館の「少女雑誌の部屋」において、企画展「少女雑誌の中に見る広告展」を開催しています。

明治30年代から昭和30年代の少女雑誌に収録された様々な広告を紹介する展示であり、描かれる絵やフレーズの中に時代背景を読み取ることができると説明しています。展示される雑誌は期間中に一部の入れ替えが行われる予定です。

企画展「少女雑誌の中に見る広告展」(菊陽町図書館ブログ,2020/12/14)
http://kikuyo-lib.hatenablog.com/entry/2020/12/14/155040

参考:
E2264 - 企画展の工夫による少女雑誌の利活用促進
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2264

米・プリンストン大学図書館(PUL)、アルベルト・アインシュタインの同大学における活動を記録した写真等のオンライン展示を実施中

2020年12月14日、米国のプリンストン大学図書館(PUL)は、同館のデジタルアーカイブ“Digital Princeton University Library”(Digital PUL)において、20世紀の代表的な科学者アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の同大学における活動を記録した写真等に関するオンライン展示を実施していることを発表しました。

アインシュタインは1921年に初めてプリンストン大学を訪問して相対性理論に関する講義を行い、講義の内容をまとめて同大学出版局から『相対論の意味(The Meaning of Relativity)』を出版しました。また、1933年から没年となる1955年までプリンストン高等研究所(Institute for Advanced Study)の教授職にありました。実施中のオンライン展示“Einstein & Princeton: University to Universe”は、プリンストン大学・プリンストン大学出版局・プリンストン高等研究所の3つのセクションで構成され、各機関とアインシュタインとの関係性を示した写真や画像がオンライン上で紹介されています。

スコットランド国立図書館(NLS)、キノーラに記録された北部の都市ウィックの20世紀初頭前後の動画を復元・デジタル化してオンライン公開

2020年11月27日、スコットランド国立図書館(NLS)は、キノーラ(Kinora)に記録された北部の都市ウィック(Wick)の20世紀初頭前後の動画について、復元・デジタル化が完了したことを発表しました。

キノーラは1895年頃にリュミエール兄弟が開発した、ハンドルによってカードの印刷されたリールを回転させることで、フリップブックの要領で動画を鑑賞できる装置です。NLSは約20年前にウィックの地元協会から5点のリールの寄贈を受けました。地元の写真家が作成したと推定されるこれらの“Wick Kinora Reels”には、1897年から1910年の期間の出来事として、港に入港する船や漁師の姿、嵐の様子などが記録されています。

NLSはデジタル化の完了した“Wick Kinora Reels”の動画を、同館の動画アーカイブ“Moving Image Archive”でオンライン公開しています。また、オリジナルのリールは、“Moving Image Archive”事業の拠点が所在するグラスゴーのKelvin Hallで保管・保存されています。

フランス・国立労働文書館ら、フランスの企業経営幹部の証言の収集を実施:新型コロナウイルス感染症感染拡大下における意思決定等について

2020年12月10日、フランス・文化省が運営するポータルサイトFranceArchivesに、フランス・国立労働文書館(ANMT)らが実施している、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における、フランスの企業経営幹部の証言の収集プロジェクトに関する記事が掲載されました。

同プロジェクトは、ANMT、商業系ビジネススクールのESCP Business School、企業に関するアーカイブ事業等を行う機関Perles d'Histoireをはじめとした5つの機関が連携して実施しています。

新型コロナウイルス感染症感染拡大下における、企業の意思決定や危機管理の記憶を収集し、残すことを目的にとしており、発表によると約40の証言が収集されています。収集された証言は、2021年1月にANMTに委託される予定です。

Collecter la mémoire des entreprises au temps de la Covid-19(FranceArchives, 2020/12/10)
https://francearchives.fr/en/actualite/267980634

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