国立図書館

東アジアの文化・学術資源を対象としたポータルサイトEAST ASIA DIGITAL LIBRARY(EADL)が公開:国立国会図書館(NDL)と韓国国立中央図書館(NLK)が協力して構築・運用

2020年12月17日、EAST ASIA DIGITAL LIBRARY(EADL)が公開されました。

EADLは、東アジアの文化・学術資源を対象としたポータルサイトで、運営館である韓国国立中央図書館(NLK)と、参加館である国立国会図書館(NDL)が協力して構築・運用しています。

両館が所蔵しデジタル化した古典籍資料約8,000件の書誌データを収録しており(対象データは、今後拡大していく予定)、キーワード検索のほか、資料のタイトル、作成者、主題による詳細検索が可能です。データは、EADLが提供するAPI(SPARQLエンドポイント)を通じて、他のアプリケーションでも利用することができます。

また、検索結果から、各館のデジタル資料閲覧サイトに遷移し、本文画像を閲覧できるほか、資料をテーマ別に分けて表示することも可能で、時間・時代別のコレクションページも設けています。

運営館であるNLKのプレスリリースによると、今後、日・韓両国に加え、中国やモンゴル等の東北アジア関連の資料を統合し、欧米等の東アジア関連資料を所蔵している機関へと参加機関を拡大させていく計画であるとしています。

国立国会図書館、2019年度(令和元年度)の年報をウェブサイトに掲載

2020年12月16日、国立国会図書館(NDL)は、2019年度(令和元年度)の年報をウェブサイトに掲載しました。

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2020年12月16日の新着情報に「『国立国会図書館年報 令和元年度』を掲載」とあります。

国立国会図書館年報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/publication/annual/index.html

国立国会図書館年報 令和元年度[PDF:3.10MB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11585857_po_nen_r1.pdf?contentNo=1

国立国会図書館、「図書館関係の権利制限規定の見直し(デジタル・ネットワーク対応)に関する中間まとめ」に対する意見を公表

2020年12月16日、国立国会図書館(NDL)は、「著作権法における図書館関係の権利制限規定の見直しに関するパブリック・コメントへの意見の提出について」を公表しました。

2020年12月4日、文化庁は、同日に文化審議会著作権分科会法制度小委員会が取りまとめた「図書館関係の権利制限規定の見直し(デジタル・ネットワーク対応)に関する中間まとめ」へのパブリック・コメントの実施を発表しました。

「著作権法における図書館関係の権利制限規定の見直しに関するパブリック・コメントへの意見の提出について」では、同「中間まとめ」についてNDLが文化庁に提出した意見を記載しています。

著作権法における図書館関係の権利制限規定の見直しに関するパブリック・コメントへの意見の提出について(NDL, 2020/12/16)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/201216_01.html

ドイツ国立図書館(DNB)、連邦政府による新型コロナウイルス感染症拡大防止のための規制強化を受けて2020年12月16日から閲覧室の利用を停止

2020年12月16日から、ドイツ国立図書館(DNB)が新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する最新の政府の方針・規制を受けて、同館の閲覧室利用を停止しています。

DNBの閲覧室利用の停止は2021年1月10日まで実施される予定です。利用停止期間中の閲覧室への予約は全てキャンセル扱いとなります。

ドイツ連邦政府は2020年12月13日付で、新型コロナウイルス感染症の感染者数が拡大している現状を踏まえ、2020年12月16日から2021年1月10日までの期間について、実施中の規制の有効期限の延長や、集会・営業・移動に関する制限の追加など、感染症拡大防止に関する規制の強化を実施することを発表しています。

Benutzungsbereiche der Deutschen Nationalbibliothek geschlossen(DNB)
https://www.dnb.de/DE/Benutzung/benutzungLesesaalCorona.html

米国議会図書館(LC)、永久保存対象に選ばれた映画25作品を発表(2020年)

2020年12月14日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2020年分の映画25作品を発表しています。

公開から少なくとも10年を経た作品の中から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は800作品になりました。今回選ばれた25作品には女性監督の作品が10作品、非白人監督の作品が7作品含まれており、映画製作者の多様性にスポットライトを当てる内容となっています。

新たに選ばれた作品には、『ダークナイト』(2008年)、『ハート・ロッカー』(2008年)、『シュレック』(2001年)、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999年)、『時計じかけのオレンジ』(1971年)、『野のユリ』(1963年)、『黄金の腕』(1955年)、『ヴェニスの子供自動車競走』(1914年)などがあります。

LCによる発表には、『ダークナイト』の監督であるクリストファー・ノーラン氏のコメントも掲載されています。同氏は、「『ダークナイト』に携わった我々全員にとって大きな名誉であるだけでなく、何十年にもわたりバットマンの偉大な神話に携わってきた全ての素晴らしいアーティストと作家への賛辞でもある」と述べています。

韓国・法院(裁判所)図書館と大韓弁護士協会、「法律知識情報交換のための業務協約」を締結:弁護士への図書の貸出や刊行物の交換等

2020年12月15日、大韓弁護士協会は、法院(裁判所)図書館と、「法律知識情報交換のための業務協約」を締結したと発表しています。

両機関が法律知識情報の交換のための相互協力体系を構築し、裁判と研究を効果的に支援し、国民の法律知識情報へのアクセスを容易にすることで、韓国における法律文化の発展に資することを目的としたものです。

業務協約に基づいて両機関は、弁護士への法院図書館の図書の貸出、法院図書館の大法院判例集・大法院判例解説・定期刊行物の提供、大韓弁護士協会の単行本・定期刊行物・学術イベントの資料集の提供を行なって、相互協力体系を構築するとしています。

大韓弁護士協会では、円滑な貸出システムのため法院図書館と弁護士を対象に貸出期間・範囲・方式等に関するアンケートを実施し、同協会の会員情報サイトにシステムを構築する計画であるほか、コロナ禍のなかでも裁判資料や研究資料を利用できるよう、法院図書館が提供している判例判決情報ページやYouTubeチャンネルでの大法院の重要判決・判例公報のオーディオブックサービスへのリンクを掲載し、アクセス度を高めるとしています。

フィンランド国立図書館、シベリウスの手稿譜コレクションの入手を発表

2020年12月8日、フィンランド国立図書館が、ジャン・シベリウスの手稿譜コレクションを入手したことを発表しました。

同コレクションは、1,230ページ以上の手稿譜であり、ジャン・シベリウス直筆の注釈が付されたスコアや、リヒャルト・シュトラウスによる手書きの注釈が付されたスコア等で構成されています。

発表の中では、手稿譜は研究や音楽界にとって重要であり、加えて、文化的・国家的遺産としても価値があると述べられています。また、今回の入手は、Ella and Georg Ehrnrooth Foundation等からの助成や民間スポンサーからの寄付によって実現したと紹介されています。

アイルランドの図書館コンソーシアムCONUL、2020年から2022年までの主要研究図書館の戦略計画を発表

2020年12月8日付で、アイルランドの図書館コンソーシアム“Consortium of National and University Libraries”(CONUL)が、2020年から2022年までの主要研究図書館の戦略計画を発表しました。

CONULは、アイルランド国立図書館、及びアイルランド・北アイルランドの大学・研究機関の図書館で構成されるコンソーシアムです。今回発表された次期3年間の戦略計画は、2019年9月以降にコンソーシアムの戦略実施グループ等が中心となり策定作業を進めました。2016年から2019年までの戦略計画“Ireland's Memory, Ireland's Discovery”の実践による取組みをさらに発展させて、アイルランドの記憶の保存と発見の加速に貢献する研究図書館の実現を目指すことが策定の目的であることを紹介しています。

CONULの次期3年間の戦略計画では、「オープンスカラシップ」「ポリシーの策定」「教育・学習」「アクセシビリティ」「責任ある利用と保存」の5つの戦略テーマを設定したことや、国際的なイニシアティブ・活動と連携して、国内における認知度の向上、新しい課題への理解の促進、ベストプラクティスの普及に努めることなどが示されています。

英国図書館(BL)、17世紀に作成された詩人ジョン・ダンによる『メルフォード・ホール手稿』を蔵書として受入:デジタル化画像の公開も実施

2020年12月7日、英国図書館(BL)は、チューダー朝からスチュアート朝初期の英国における代表的な詩人ジョン・ダンによる130点以上の作品を収録した『メルフォード・ホール手稿(Melford Hall Manuscript)』を同館蔵書として受入したことを発表しました。

『メルフォード・ホール手稿』は、2018年にサフォーク州のメルフォード・ホールで発見された資料です。17世紀初めに作成されたことが推定され、約400ページ相当の手稿には、ダンの代表的な詩が収録される一方、これまで十分な研究が進められていない作品も多数含まれ、英国の文化遺産として重要な価値を持っていることを紹介しています。

2019年に英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は、約46万ポンドで競売にかけられていた同資料について、英国内で保存する必要性から海外への輸出を一時的に禁止する通告を発表しています。BLによる同資料の受入は、National Heritage Memorial Fund(NHMF)等の基金による資金援助の結果として実現しました。

『メルフォード・ホール手稿』の内容はデジタル化され、BLがオンライン上で公開しています。また、2021年には閲覧室で研究者が現物を利用可能となる予定です。

米国国立医学図書館(NLM)、米国国立衛生研究所(NIH)の試行プロジェクト“NIH Preprint Pilot”の図書館員向けの情報を提供するツールキットを公開

2020年12月8日、米国国立医学図書館(NLM)は、米国国立衛生研究所(NIH)が実施中の試行プロジェクト“NIH Preprint Pilot”について、図書館員向けの情報を提供するツールキット“NIH Preprint Pilot: A Librarian Toolkit”を作成・公開したことを発表しました。

“NIH Preprint Pilot”は、NIHの助成による研究成果物の早期提供を目的としたプロジェクトです。試行期間の第1段階では特に新型コロナウイルス感染症に関わるものを中心に、NLMはNIHから助成を受けた研究成果物に当たる未査読のプレプリントを、PubMed Central(PMC)及びPubMedで公開しています。

図書館員やその他の医療専門職がプレプリントの役割、アクセス方法、利用方法等を学ぶことができるように、NLMは“NIH Preprint Pilot: A Librarian Toolkit”を作成しました。このツールキットには、NIHの試行プロジェクトの概要、NIHが助成対象の研究者向けに提供している情報、プレプリントに関する知識を学ぶための資料、学術雑誌のプレプリントに関するポリシーを得るための資料、プレプリントに対するピアレビューに関する資料などが収録されています。

ページ