公共図書館

韓国・文化体育観光部、利用者自身が貸出・返却処理を行なう「スマート図書館」の設置を支援すると発表:新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休館期間中の貸出サービス継続のため

2020年12月30日、韓国・文化体育観光部が、公共図書館における非対面貸出サービスの拡充のため、2021年度、「スマート図書館」の設置を支援すると発表しています。

「スマート図書館」は、利用者自身が貸出・返却処理を行なう、図書を400冊から600冊備えた自動貸出機です。コロナ禍において韓国の公共図書館が休館・開館を繰り返すなかでも「スマート図書館」を運営している公共図書館では貸出サービスを継続できたことから、設置のための予算を2020年の10億ウォンから2021年は20億ウォンに拡大し、全国32の市・郡・区での設置を支援するものです。

ソウル特別市・大邱広域市・光州広域市・京畿道・忠清南道・慶尚南道では住民が最も多く利用する地下鉄の駅に、世宗特別自治市では中央公園に、全羅北道(扶安郡)ではキャンプ場、全羅南道(海南郡)では住民センター等に設置する計画です。

米・コロラド州立図書館、ワイオミング州立図書館・ワイオミング大学と連携して開発した、両州の歴史的新聞を統合検索できるデータベースの公開を発表

2020年12月21日、米・コロラド州立図書館が、新聞データベース“Plains to Peaks Historic Newspapers”の公開を発表しています。

コロラド州立図書館では、約5年前に、複数の検索オプションやOCR、コンテンツの保存・共有のためのユーザーアカウントの作成、クラウドソーシングといった機能を持つ、同州の歴史的新聞のデータベース“Colorado Historic Newspapers Collection (CHNC) ”を公開していますが、“Plains to Peaks Historic Newspapers”は、コロラド州のCHNCとワイオミング州の新聞データベース“Wyoming Newspapers collection”を統合検索できるよう開発されたものです。両州の全ての郡をカバーしており、1849年から2020年にかけての、英語・ドイツ語・イタリア語・日本語・スラブ語・スペイン語・セルビア語・スウェーデン語で書かれた800誌以上の新聞を検索できます。

2021年に開館100周年を迎える伊勢崎市図書館(群馬県)、同館の回顧録および写真を募集

2021年1月4日から3月30日まで、群馬県の伊勢崎市図書館が、同館の開館100周年記念事業の一環として、同館の回顧録および写真を募集しています。

回顧録の募集は、地域に残る「図書館の記憶」を掘り起こし、後世に伝えることを目的に行われます。伊勢崎市図書館に関連した思い出を振り返る内容であれば分量に制限はありません。応募された回顧録は図書館で保存され、資料として利用者が閲覧可能となります。また、開館100周年記念事業として編集する『百年のあゆみ(仮)』に掲載される場合があります。

写真の募集は、伊勢崎市図書館、伊勢崎市立図書館、伊勢崎町立図書館など、現在の図書館やそのルーツとなる図書館の建物が写っているものや、移動図書館などの伊勢崎市図書館の事業に関するものが写った写真を対象に行われます。提供された写真は図書館でスキャン作業を行い、データは郷土資料として活用されます。

1921(大正10)年4月に認可を受け、伊勢崎尋常高等小学校の一室を仮用してスタートした伊勢崎市図書館は、2021年に開館100周年を迎えます。

恵庭市立図書館(北海道)、市制施行50周年記念事業の一環として制作したオリジナル絵本『はなちゃんのおでかけ』の販売を実施

2020年12月24日、北海道の恵庭市立図書館は、市制施行50周年記念事業の一環として制作したオリジナル絵本『はなちゃんのおでかけ』の販売を実施することを発表しました。

2021年1月26日から恵庭市立図書館の全館で、1冊500円で絵本の販売が行われます。絵本の売上は、2020年度に恵庭で生まれたすべての子どもたちへオリジナル絵本をプレゼントするために活用されます。また、1月26日から2月7日まで、恵庭市立図書館本館の2階ギャラリーでは、「恵庭オリジナル絵本『はなちゃんのおでかけ』絵本原画展」が行われます。

2020年11月5日付けの北海道新聞の記事によると、制作された絵本『はなちゃんのおでかけ』は、主人公の女の子「はなちゃん」が、市内循環のエコバスにより観光地や店などを巡る内容で、ストーリーを恵庭市立図書館の職員が、絵を市内在住のイラストレーターが担当しました。

恵庭市政50周年記念事業 恵庭オリジナル絵本「はなちゃんのおでかけ」販売します(恵庭市立図書館,2020/12/24)
https://eniwa-library.jp/archives/2939/

【イベント】デジタルアーカイブであそぼう!!(1/8・オンライン)

2021年1月8日、「デジタルアーカイブであそぼう!!」がオンラインで開催されます。

同イベントは、司書、学芸員、研究者をはじめとしたデジタルアーカイブ関係者が集まり、デジタルアーカイブの活用について試行し、考えること、社会と知見を共有することが目的とされています。

当日の主な内容は以下の通りです。

・第1部「多様な担い手によるデジタルアーカイブの構築・普及の可能性について」
主催:大阪市立図書館、合同会社AMANE

・第2部「デジタルアーカイブ実験島へようこそ」
主催:合同会社AMANE、Me-glue-youプロジェクト

デジタルアーカイブであそぼう!!(Facebook)
https://www.facebook.com/events/865484820946278/

英国政府、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う孤独感の緩和を目的として芸術・図書館・慈善団体・ラジオ局等に総額750万ポンドの財政支援を実施

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”に2020年12月23日付で、同国の政府が新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う孤独感の増大を緩和するために、総額750万ポンドの財政支援を実施することを発表しています。

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く英国では2020年12月19日付で、ロンドンを含むイングランド南東部等が新たに「ティア4」に指定され、感染防止のための制限を強化する措置がとられました。今回の財政支援は制限強化によって、人々が孤独感の増大に晒される危険から救済することを目的として行われます。財政支援の対象には、人々と地域コミュニティを結び付ける重要な役割を果たす分野として、芸術・図書館・慈善団体・ラジオ局等が選ばれました。

芸術・図書館サービスへの支援としてイングランド芸術評議会(ACE)に500万ポンドの支援が行われ、そのうちの350万ポンドは英国読書協会(Reading Agency)の“Reading Well”事業と“Reading Friends”事業に対するデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)からの支援資金に充てられます。

札幌弁護士会、会長名で「捜査関係事項照会に対する公立図書館等の対応に関する意見」を公表

2020年12月23日、札幌弁護士会は、会長名で「捜査関係事項照会に対する公立図書館等の対応に関する意見」を公表しました。

図書館の利用に関する照会は利用者のプライバシー権に関わる重要な問題とし、捜査機関に対し、図書の貸出・閲覧情報等の照会に当たっては刑事訴訟法218条に基づく捜索差押等の手続を取ることを求めています。また、公立図書館・大学図書館に対しては、令状を伴わない照会に応じ利用者に関するこのような情報を提供しないよう求めています。

札幌弁護士会では、2020年3月、札幌弁護士会管内の市町村の基幹図書館及び大学図書館計102館を対象に、令状によらない捜査関係事項照会を受けたことがあるかを尋ねるアンケート調査を行いました。回答があった43館のうち10館が「受けたことがある」と回答し、その内5館は照会事項に対して回答していました。今回の意見はこの調査結果を踏まえて公表されました。

捜査関係事項照会に対する公立図書館等の対応に関する意見(札幌弁護士会, 2020/12/23付け)
https://satsuben.or.jp/statement/2020/12/23/239/

菊陽町図書館(熊本県)、企画展「少女雑誌の中に見る広告展」を開催中

熊本県の菊陽町図書館が、2020年12月17日から2021年3月22日まで、同館の「少女雑誌の部屋」において、企画展「少女雑誌の中に見る広告展」を開催しています。

明治30年代から昭和30年代の少女雑誌に収録された様々な広告を紹介する展示であり、描かれる絵やフレーズの中に時代背景を読み取ることができると説明しています。展示される雑誌は期間中に一部の入れ替えが行われる予定です。

企画展「少女雑誌の中に見る広告展」(菊陽町図書館ブログ,2020/12/14)
http://kikuyo-lib.hatenablog.com/entry/2020/12/14/155040

参考:
E2264 - 企画展の工夫による少女雑誌の利活用促進
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2264

E2340 - 感情労働者たる図書館職員を保護するための指針(韓国)

日本においては,以前から,利用者対応に関わって,図書館職員の疲弊・困惑・憤りや,退職に追い込まれた事例の報告・紹介が行われている。そのような現場での問題を受け,この間,図書館界の専門誌では,図書館職員のメンタルヘルス・感情労働(感情を管理して職務を遂行する労働)・カスタマーハラスメント(カスハラ)に関する記事も現れ始めてきている。そこでは,日本の図書館界においても,米国と同様,図書館学・図書館情報学の見地からの図書館職員のストレス緩和等に関する研究・考察の拡充(理論)や,組織全体でのメンタルヘルスの体制の整備(実践)の必要性等も指摘されている。

E2339 - 韓国図書館界,ポストコロナの図書館を考えるフォーラム開催

2020年9月4日,韓国において,大統領所属図書館情報政策委員会(以下「図書館委員会」),韓国図書館協会(KLA),韓国国立中央図書館(NLK)の共催により,ポストコロナ時代の図書館の在り方について検討するため,「ポストコロナ,新しい日常と図書館の挑戦」と題する政策フォーラムがオンラインで開催された。

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