公共図書館

米国図書館協会(ALA)、地方の特にヒスパニック・ラテン系の住民にSTEM分野の学習プログラムを提供するプロジェクトへの参加館を発表

2020年12月14日、米国図書館協会(ALA)は、“STAR Net STEAM Equity Project”に参加する12の地方の公共図書館の決定を発表しています。

同プロジェクトには、ALAのほか、宇宙科学研究所のNational Center for Interactive Learning、Twin Cities PBS (TPT)、Institute for Learning Innovation、Education Development Centerが参加しており、米国科学財団(NSF)の助成を受けて、都心部の科学館等へのアクセスが容易ではない地方の小規模の図書館において、特にヒスパニック・ラテン系の住民に、文化的に対応した男女平等のSTEM分野の学習(プログラム・展示)を提供するものです。

今後米国においてはSETM分野の技能が重要となるものの、同国で最大のマイノリティグループで、また、地方での人口が急速に拡大しているヒスパニック・ラテン系の住民の科学系・工学系の学士号取得者の割合や、STEM分野での労働者の割合が少ないことを受け、次世代のヒスパニック・ラテン系の住民がSTEM分野のキャリアに向けての準備ができるようにすることが目的です。

福井県立図書館、受験生およびその保護者等に「合格祈願御炭付き(おすみつき)」グッズを進呈:勝山市荒土大好きプロジェクトとの連携企画

福井県立図書館が、受験生およびその保護者等に「合格祈願御炭付き(おすみつき)」グッズを2021年1月9日の14時00分から進呈すると発表しています。

勝山市荒土大好きプロジェクトとの連携企画で、白川文字学を確立した白川静博氏の偉業にあやかり、昨年度に引き続き、古代文字で書かれた「合格祈願」と、勝山市荒土地区の児童らが作成した「飾り炭」をセットにした受験生応援グッズを進呈するものです。

進呈場所は同館の白川文字学の室および勝山市立図書館(1月9日から)・勝山市荒土公民館(1月12日から)です。各会場とも先着100人で、グッズがなくなり次第終了します。

関連企画として、福井県立図書館のティーンズコーナーにおいて、11月27日から1月27日まで、勉強法やリラックス法など受験に役立つ本や元気で受験を迎えられるような料理や健康法など受験生をサポートするための本を展示する「受験生応援します!」が行われるほか、白川文字学の室では白川静博士生誕110年記念展示が実施されています

また、実施に先立ち、12月16日、勝山市立荒土小学校において、同校4年生児童によるグッズの贈呈式が開催され、福井県立図書館の司書による読み聞かせも行われます。

韓国・大田広域市儒城区、区立図書館2館に同区職員のリモートワークのためのスマートワークセンターを設置へ:子育て中の職員の支援や区庁舎内での新型コロナウイルス感染者発生時の業務継続のため

2020年12月2日、韓国・大田広域市の儒城区は、鎮岑図書館・老隠図書館に、職員のリモートワーク用のスマートワークセンターを設置すると発表しています。

両館の空きスペースに、2021年上半期を目途に、約20人が勤務可能なスマートワークセンターを設置し、妊産婦や育児中の同区職員を優先に試験運営を開始するとしています。

あわせて、区庁舎内で新型コロナウイルス感染者が発生した際に業務が継続できるよう、館内4か所の図書館情報化室に100人規模の事務室運営体制を構築するとともに、在宅勤務用のノートパソコン42台も購入するとしています。

유성구, 스마트워크센터 조성으로 두 마리 토끼 잡는다(儒城区、スマートワークセンターの設置で2羽の兎を捕まえる)(大田広域市・儒城区,2020/12/2)
https://www.yuseong.go.kr/?p=509124

岡崎市立中央図書館(愛知県)、図書館を活用してヒット商品を生み出した地元の事業者に開発の秘訣を学ぶ「図書館使って全国放送ゲット !? がっちり図書館活用術セミナー」を開催

2021年2月25日、愛知県の岡崎市立中央図書館が、ウェブ会議サービスZoomによるオンライン形式で、岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Bizとの共催により、「図書館使って全国放送ゲット !? がっちり図書館活用術セミナー」を開催します。

図書館のデータベース、レファレンスサービスの活用により、新商品の開発や商品の効果的なPRに役立つ情報が入手できることを、実際に図書館を活用してヒット商品を生み出した地元の事業者に学ぶ内容です。

中小企業経営者、個人事業主、起業家などが同セミナーの参加対象です。参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要で、定員は先着順に20人です。

福岡県立図書館、AIチャットボットを試験導入

2020年12月11日、福岡県立図書館が、AIチャットボットの試験導入を発表しました。

県による住民の利便性向上を目的とした試験導入に、同館も参加したもので、同館の利用方法に関する質問に回答します。

AIチャットボットを試験導入しています。(福岡県立図書館,2020/12/11)
https://www2.lib.pref.fukuoka.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=105&comment_flag=1&block_id=1914#_1914

山形市立図書館、予約本受取ボックスのサービスを12月24日から開始すると発表:24時間予約本の受取が可能

2020年12月10日、山形市立図書館が、12月24日から予約本受取ボックスのサービスを開始することを発表しました。

予約本受取ボックスは同館本館の正面入口外に設置され、貸出カードを用いて24時間予約本の受取が可能です。ボックスでの受取を利用するためには、予約本の準備完了の連絡の後に、電話かメール、FAXによりボックスでの受取を希望することを同館に連絡する必要があります。

12/24、予約本受取ボックス スタート!!(山形市立図書館, 2020/12/10)
https://lib.city.yamagata.yamagata.jp/info/24hreqbox/

参考:
泉佐野市立図書館(大阪府)、南海電鉄泉佐野駅に図書館の予約資料を受け取ることが可能な貸出ロッカーを設置
Posted 2020年12月3日
https://current.ndl.go.jp/node/42682

韓国・文化体育観光部、3年ごとに見直す図書定価制の改正案を発表

2020年11月3日、韓国・文化体育観光部が、同月に図書定価制の3年ごとの定期的な見直し期限をむかえるにあたり、改正案を発表していました、

同制度では、書店等は出版社が表示した定価で図書を販売する必要がありますが、読書振興と消費者保護のため、値引きと割引き以外の経済的な特典を組み合わせて定価の15%以内の割引はできると定められています。

同部では見直しにあたり、2019年から利害関係者を中心に官民協議会を運営し、改正の方向性を議論してきており、同制度が出版業界の生態系に与えるプラスの効果を考慮し、大枠では現行通り維持するものの、出版市場の変化等を反映して細部の変更を行なうとし、定価の維持期間をこれまでの18か月から12か月に緩和すると発表しています。また、今後は出版社が市場の需要に柔軟に対処するため簡単に定価を変更できるよう出版流通統合ネットワークとも連携する計画であるとしています。さらに、定価引き下げイベントを開催し、消費者が手頃な価格で様々な書籍を購入できる機会を企画する予定としています。

阪南市立図書館(大阪府)の「認知症にやさしい図書館プロジェクト」による取り組み「マスターズCafe」がNHK厚生文化事業団の「第4回認知症とともに生きるまち大賞」を受賞

2020年12月8日、大阪府の阪南市立図書館は、同館の「認知症にやさしい図書館プロジェクト」による取り組み「マスターズCafe」が、NHK厚生文化事業団の「第4回認知症とともに生きるまち大賞」を受賞したことを発表しました。

阪南市立図書館は、「超高齢社会と図書館研究会」が2017年10月に発表した「認知症にやさしい図書館ガイドライン」に沿って、社会福祉協議会や市内2か所の地域包括支援センター、介護保険課等の他機関や団体と協力して、2018年4月から「認知症にやさしい図書館プロジェクト」を開始しました。2018年9月からは、同プロジェクトの一環として、認知症の本人やその家族、図書館ボランティア、市職員等とともに、誰でも気軽に利用できるコミュニティカフェとして「マスターズCafe」の取り組みを週に1回実施しています。

神奈川県立図書館、2022年度開館予定の新棟の概要や図書館再整備について紹介するウェブページ「新棟整備のご案内」を公開

2020年12月4日、神奈川県立図書館が、2022年度開館予定の新棟の概要や図書館再整備について紹介するウェブページ「新棟整備のご案内」を公開しています。

現在の同館の「専門的図書館」「広域的図書館」としての機能に加えて、新たに「価値を創造する図書館」として新棟を整備するとともに、「魅せる図書館」として既存の本館を再整備するとしています。また、既存の新館は、収蔵スペースの不足を解消することを目的に概ね20年から30年分の蔵書増加に対応可能な「収蔵庫」として改修するとしています。現本館、現新館は順次整備予定です。

具体的には、新棟には閲覧スペースを集約化し、「開架スペース」「展示スペース」「貸出・レファレンスカウンター」「交流スペース」「くつろぎスペース」「ゆったりとした閲覧スペース」が設けられるとしています。本館は、前川國男氏が設計したモダニズム建築の魅力をいかし、開放感のある吹抜け空間を活用するとともに、所蔵する記録フィルムの放映や、貴重な資料や蔵書の展示を行うスペースを整備するとしています。

英国勅許公共財務会計協会(CIPFA)、図書館による孤独感の軽減効果を調査したレポートを公開

2020年12月4日、英国勅許公共財務会計協会(CIPFA)は、図書館による孤独感の軽減効果を調査したレポート“Manchester Libraries:Research into how libraries help people with loneliness and isolation”の公開を発表しました。

本レポートは、孤独感に関する設問を含む2種類の調査の回答データを利用して作成されました。英・マンチェスター市議会が2020年2月に実施したマンチェスター図書館の利用者調査と、英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が2019年4月から2020年3月にかけて実施した「コミュニティー生活調査」(Community Life Survey)です。

マンチェスター図書館の利用者調査では、約4割の回答者が孤独感や他者からの孤立感を経験していると答えています。「しばしば」「時々」(often or sometimes)孤独感を感じると答えた回答者に対し、図書館が孤独感の軽減に効果があるかを尋ねたところ、8割以上があると回答しました。レポートでは、年齢層や性別といった属性別の回答結果も示しています。

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