デジタルアーカイブ

日本電子出版協会(JEPA)、2020年「JEPA電子出版アワード」の結果を発表:大賞は「ジャパンサーチ」

2020年12月24日、日本電子出版協会(JEPA)の2020年「JEPA電子出版アワード」の結果が発表されました。大賞は、デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会が中心となって進める「ジャパンサーチ」です。

受賞者の一覧は、次のとおりです。

○デジタル・インフラ賞  
ジャパンサーチ(デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会)【大賞】

○スーパー・コンテンツ賞
東洋文庫『流行性感冒』(平凡社)

○エクセレント・サービス賞
学芸大デジタル書架ギャラリー(東京学芸大学 附属図書館)

○チャレンジ・マインド賞
電子復刻(イースト)

○エキサイティング・ツール賞
Bibi(松島智氏)

○選考委員特別賞
JPRO・BooksPRO(日本出版インフラセンター)

東京大学人文情報学部門、IIIF対応ビューワMirador 3の改良版を開発・公開:Miradorで表示した動画に対するアノテーション付与を実装

2020年12月24日、東京大学大学院人文社会系研究科附属次世代人文学開発センターの人文情報学部門は、デジタル画像相互運用のための国際規格IIIF対応ビューワMirador 3の改良版を公開したことを発表しました。

東京大学人文情報学部門は2020年12月24日にウェブサイト内で、同部門のIIIFに関する取り組み等を紹介するページ「IIIFに関する取り組み」と、動画へのアノテーション等を可能にするIIIF Presentation APIバージョン3.0に対応したアプリケーション開発の取り組みを紹介するページ「IIIF動画アノテーション」を公開しました。「IIIF動画アノテーション」内で、同部門がIIIF対応ビューワであるMirador 3へ機能追加を行い、IIIF Presentation APIバージョン3.0の動画対応仕様に基づく動画アノテーションが可能なアプリケーションのパイロット版を開発したことを発表しています。また、開発したアプリケーションによって、Miradorで表示した動画に対してアノテーションを付与した事例が紹介されています。

CA1988 - 島根大学附属図書館デジタルアーカイブのIIIF Authentication API導入 / 青柳和仁

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カレントアウェアネス
No.346 2020年12月20日

 

CA1988

 

島根大学附属図書館デジタルアーカイブのIIIF Authentication API導入

島根大学附属図書館:青柳和仁(あおやぎかずひと)

 

【イベント】2020年度KU-ORCAS研究集会「デジタルヒューマニティーズは東アジア研究をどのように変えたのか?変えるのか?」(1/22・吹田)

2021年1月22日、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)により、同大学千里山キャンパスの以文館において、2020年度KU-ORCAS研究集会「デジタルヒューマニティーズは東アジア研究をどのように変えたのか?変えるのか?」が開催されます。

同研究会では、デジタル技術による東アジア研究の変化に関して、紹介が行われます。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

当日の主なプロオグラムは以下の通りです。

・基調講演「東京大学アジア研究図書館デジタルコレクションの構築と今後の展開」
永井正勝氏(東京大学 U-PARL 副部門長・特任准教授)

・ユニット1「東西言語文化接触研究とデジタルアーカイブ」
主幹:奥村佳代子氏(関西大学外国語学部・教授)

・ユニット2「泊園書院と大坂画壇」
主幹:吾妻重二氏(関西大学文学部・教授)
メンバー:中谷伸生氏(関西大学・名誉教授)

・ユニット3「難波(なにわ)・飛鳥研究の新展開」
主幹:西本昌弘氏(関西大学文学部・教授)

米・プリンストン大学図書館(PUL)、アルベルト・アインシュタインの同大学における活動を記録した写真等のオンライン展示を実施中

2020年12月14日、米国のプリンストン大学図書館(PUL)は、同館のデジタルアーカイブ“Digital Princeton University Library”(Digital PUL)において、20世紀の代表的な科学者アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)の同大学における活動を記録した写真等に関するオンライン展示を実施していることを発表しました。

アインシュタインは1921年に初めてプリンストン大学を訪問して相対性理論に関する講義を行い、講義の内容をまとめて同大学出版局から『相対論の意味(The Meaning of Relativity)』を出版しました。また、1933年から没年となる1955年までプリンストン高等研究所(Institute for Advanced Study)の教授職にありました。実施中のオンライン展示“Einstein & Princeton: University to Universe”は、プリンストン大学・プリンストン大学出版局・プリンストン高等研究所の3つのセクションで構成され、各機関とアインシュタインとの関係性を示した写真や画像がオンライン上で紹介されています。

米国議会図書館(LC)、初代から第30代大統領までのうち同館が所蔵する23人分の大統領文書のデジタル化事業が終了したと発表

2020年12月17日、米国議会図書館(LC)は、20年以上をかけて実施してきた、初代・ワシントン(George Washington)大統領から第30代・クーリッジ(Calvin Coolidge)大統領までのうち、同館が所蔵する23人分の大統領文書のデジタル化事業が終了したと発表しています。同館では、2021年1月20日の次期大統領就任式までの間、ソーシャルメディア上でデジタル化した大統領コレクションを紹介していくとしています。

LCが所蔵する23人の大統領コレクションは、寄贈や購入により入手されたもので、連邦議会は、1957年、その価値の重要性から、コレクションの整理・目録の作成・マイクロフィルム化をLCに命じる法律を制定しました。同業務は1976年に終了しましたが、デジタル時代をむかえたことからデジタル化作業を行ない、今回、第22代・クリーブランド(Grover Cleveland)大統領、第23代・ハリソン(Benjamin Harrison)大統領、第27代・タフト(William Howard Taft)大統領、第30代・クーリッジ大統領の文書がデジタル化公開されたことでLCが所蔵する全大統領コレクションのデジタル化が終了しました。これまで330万点以上の画像が公開されています。

東アジアの文化・学術資源を対象としたポータルサイトEAST ASIA DIGITAL LIBRARY(EADL)が公開:国立国会図書館(NDL)と韓国国立中央図書館(NLK)が協力して構築・運用

2020年12月17日、EAST ASIA DIGITAL LIBRARY(EADL)が公開されました。

EADLは、東アジアの文化・学術資源を対象としたポータルサイトで、運営館である韓国国立中央図書館(NLK)と、参加館である国立国会図書館(NDL)が協力して構築・運用しています。

両館が所蔵しデジタル化した古典籍資料約8,000件の書誌データを収録しており(対象データは、今後拡大していく予定)、キーワード検索のほか、資料のタイトル、作成者、主題による詳細検索が可能です。データは、EADLが提供するAPI(SPARQLエンドポイント)を通じて、他のアプリケーションでも利用することができます。

また、検索結果から、各館のデジタル資料閲覧サイトに遷移し、本文画像を閲覧できるほか、資料をテーマ別に分けて表示することも可能で、時間・時代別のコレクションページも設けています。

運営館であるNLKのプレスリリースによると、今後、日・韓両国に加え、中国やモンゴル等の東北アジア関連の資料を統合し、欧米等の東アジア関連資料を所蔵している機関へと参加機関を拡大させていく計画であるとしています。

ユネスコ(UNESCO)、障害者がアクセス可能な形式で記録遺産をデジタル化するためのガイドラインを公開

2020年12月3日、ユネスコ(UNESCO)が、国際障害者デーにあわせ、“Accessible digital documentary heritage: guidelines for the preparation of documentary heritage in accessible formats for persons with disabilities”を公開しました。

障害者がアクセス可能な形式で記録遺産をデジタル化するためのガイドラインとして、図書館員・アーキビスト・博物館職員・学芸員等を対象に策定されたものです。「障害者の権利に関する条約(2006年)」および「デジタル形式を含む記録遺産の保護及びアクセスに関する勧告(2015年)」が重視する、記録遺産への最大限で包括的なアクセスやその活用の促進に基づいて作成されています。

ガイドラインは、異なるタイプの関係者が、関与しなければならない様々な局面を、容易に方向づけ、評価できるよう構成されており、記録文化遺産のプラットフォームを発注・委託する関係者向けの基本ガイドと、そのようなプラットフォームのコンテンツ制作者向けの上級ガイドの2種類提供されています。

【イベント】琉球沖縄歴史学会2020年度1月例会「琉球沖縄歴史とデジタルアーカイブ−課題と展望−」(1/9・オンライン)

2021年1月9日、琉球沖縄歴史学会の2020年度1月例会「琉球沖縄歴史とデジタルアーカイブ−課題と展望−」が、オンラインで開催されます。

非会員でも参加可能であり、参加を希望する場合は事前の申し込みが必要です。なお、会員の場合は、申し込み不要です。

当日の主な内容は以下の通りです。

●報告
・琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブについて
冨田千夏氏(琉球大学附属図書館)

・南城市におけるデジタルアーカイブについて
新垣瑛士氏(南城市教育委員会文化課)

・県教育庁文化財課史料編集班におけるデジタルアーカイブについて
山田浩世氏、城間恒宏氏(沖縄県教育庁文化財課)

・読谷村教育委員会「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」について
村岡敬明氏(明治大学)

●コメント
伊集守道氏(那覇市歴史博物館)、小野百合子氏(沖縄県公文書館)

●総合討論「デジタルアーカイブを用いた琉球沖縄の歴史研究を考える」
司会:麻生伸一氏

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