デジタルアーカイブ

東アジアの文化・学術資源を対象としたポータルサイトEAST ASIA DIGITAL LIBRARY(EADL)が公開:国立国会図書館(NDL)と韓国国立中央図書館(NLK)が協力して構築・運用

2020年12月17日、EAST ASIA DIGITAL LIBRARY(EADL)が公開されました。

EADLは、東アジアの文化・学術資源を対象としたポータルサイトで、運営館である韓国国立中央図書館(NLK)と、参加館である国立国会図書館(NDL)が協力して構築・運用しています。

両館が所蔵しデジタル化した古典籍資料約8,000件の書誌データを収録しており(対象データは、今後拡大していく予定)、キーワード検索のほか、資料のタイトル、作成者、主題による詳細検索が可能です。データは、EADLが提供するAPI(SPARQLエンドポイント)を通じて、他のアプリケーションでも利用することができます。

また、検索結果から、各館のデジタル資料閲覧サイトに遷移し、本文画像を閲覧できるほか、資料をテーマ別に分けて表示することも可能で、時間・時代別のコレクションページも設けています。

運営館であるNLKのプレスリリースによると、今後、日・韓両国に加え、中国やモンゴル等の東北アジア関連の資料を統合し、欧米等の東アジア関連資料を所蔵している機関へと参加機関を拡大させていく計画であるとしています。

ユネスコ(UNESCO)、障害者がアクセス可能な形式で記録遺産をデジタル化するためのガイドラインを公開

2020年12月3日、ユネスコ(UNESCO)が、国際障害者デーにあわせ、“Accessible digital documentary heritage: guidelines for the preparation of documentary heritage in accessible formats for persons with disabilities”を公開しました。

障害者がアクセス可能な形式で記録遺産をデジタル化するためのガイドラインとして、図書館員・アーキビスト・博物館職員・学芸員等を対象に策定されたものです。「障害者の権利に関する条約(2006年)」および「デジタル形式を含む記録遺産の保護及びアクセスに関する勧告(2015年)」が重視する、記録遺産への最大限で包括的なアクセスやその活用の促進に基づいて作成されています。

ガイドラインは、異なるタイプの関係者が、関与しなければならない様々な局面を、容易に方向づけ、評価できるよう構成されており、記録文化遺産のプラットフォームを発注・委託する関係者向けの基本ガイドと、そのようなプラットフォームのコンテンツ制作者向けの上級ガイドの2種類提供されています。

【イベント】琉球沖縄歴史学会2020年度1月例会「琉球沖縄歴史とデジタルアーカイブ−課題と展望−」(1/9・オンライン)

2021年1月9日、琉球沖縄歴史学会の2020年度1月例会「琉球沖縄歴史とデジタルアーカイブ−課題と展望−」が、オンラインで開催されます。

非会員でも参加可能であり、参加を希望する場合は事前の申し込みが必要です。なお、会員の場合は、申し込み不要です。

当日の主な内容は以下の通りです。

●報告
・琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブについて
冨田千夏氏(琉球大学附属図書館)

・南城市におけるデジタルアーカイブについて
新垣瑛士氏(南城市教育委員会文化課)

・県教育庁文化財課史料編集班におけるデジタルアーカイブについて
山田浩世氏、城間恒宏氏(沖縄県教育庁文化財課)

・読谷村教育委員会「沖縄戦後教育史・復帰関連資料」について
村岡敬明氏(明治大学)

●コメント
伊集守道氏(那覇市歴史博物館)、小野百合子氏(沖縄県公文書館)

●総合討論「デジタルアーカイブを用いた琉球沖縄の歴史研究を考える」
司会:麻生伸一氏

【イベント】セミナー「ニューノーマル時代の文化資源とデジタルアーカイブ」(2/24・オンライン)

2021年2月24日、大日本印刷株式会社(DNP)によるセミナー「ニューノーマル時代の文化資源とデジタルアーカイブ」がオンラインで開催されます。

国内外のデジタルアーカイブを取り巻く最新動向を技術面・政策面から取り上げるほか、文化資源の保存・利活用に関するDNPの考え方を紹介する内容となっています。

受講料は無料ですが、オンラインでの事前申込みが必要です。当日のプログラムは次のとおりです。

講演1:文化財のデジタルツインとしてのデジタルアーカイブ
講師:国立情報学研究所教授 高野明彦氏

講演2:デジタルアーカイブはどのようにして文化資源の振興に貢献するか
講師:文化政策研究者、同志社大学教授 太下義之氏

講演3:DNPが考えるニューノーマル時代の文化資源のあり方
講師:DNPマーケティング本部アーカイブ事業推進ユニット 田井慎太郎氏

デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP 2020”の優勝者及び各賞受賞者が発表される

Europeana Proのウェブサイト上に、2020年12月14日付けで記事“Looking back on GIF IT UP 2020”が掲載されています。デジタルアーカイブの資料で作成するGIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2020”の成果を振り返る内容であり、受賞者及び受賞作品の一覧が“GIF IT UP”のウェブサイト上で公開されたことを紹介しています。

“GIF IT UP”7回目の開催となる2020年は、従来のEuropeana、DPLA、ニュージーランド国立図書館のDigitalNZ、オーストラリア国立図書館のTroveに加えて、日本のジャパンサーチ、インド・コルカタのDAG Museumsもコンテンツ・パートナーとして協力しました。

“GIF IT UP 2020”の各賞のうち、“GIPHY Backdrop Category”では、ジャパンサーチと連携している「東京富士美術館収蔵品データベース」収録資料を用いた作品が受賞しています。

広島修道大学図書館、IIIFに対応し学術機関リポジトリデータベース(IRDB)と連携した「広島修道大学デジタルアーカイブ」を公開

2020年12月10日、広島修道大学図書館は、従来から公開していた「明治法曹文庫デジタルアーカイブ」をリニューアルして、「広島修道大学デジタルアーカイブ」を公開したことを発表しました。

広島修道大学図書館は、山口地方裁判所萩支部、松江地方裁判所および広島地方裁判所等から譲与された図書資料を核とした資料コレクションを「明治法曹文庫デジタルアーカイブ」として公開していました。「広島修道大学デジタルアーカイブ」では、「明治法曹文庫」のコレクションのうち、著作権保護期間満了の資料が公開されています。同館は所蔵する著作権保護期間満了済みの資料のうち、教育・研究上有益と考えられるものを順次デジタル化して公開する予定です。

「広島修道大学デジタルアーカイブ」はデジタル画像相互運用のための国際規格であるIIIFに対応し、収録された各資料のマニフェストファイルが公開されています。また、国立情報学研究所(NII)の学術機関リポジトリデータベース(IRDB)と連携して各資料にDOIが付与され、IRDBとの連携を通じて国立国会図書館サーチから検索することが可能となるため、利用しやすく発見されやすいアーカイブとして構築されている、と説明しています。今後、ジャパンサーチとも連携を進めることを発表しています。

大阪市立図書館、第2回OML48チームHIKIFUDA(ひきふだ)選抜総選挙を開催中

大阪市立図書館が、2020年12月8日から2021年1月31日まで、第2回OML48チームHIKIFUDA(ひきふだ)選抜総選挙を開催しています。

大阪市立図書館デジタルアーカイブで、オープンデータとして公開されている引札に登場するキャラクター(OML48)について、人気投票を行う企画です。2018年の第1回総選挙で選ばれた「神ファイブ」の5組と、新たに加わった4組の合計9組が対象になっています。投票は同館のウェブサイトから行うことができます。

第2回OML48チームHIKIFUDA(ひきふだ)選抜総選挙開催 1月31日まで(大阪市立図書館,2020/12/8)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jowgg4ctt-510#_510

E2335 - カナダ国立図書館・文書館の2019-2020年活動報告

2020年9月,カナダ国立図書館・文書館(LAC)は2019年から2020年の年報を公開した。この年報では同年に行われた活動や将来に向けた他機関との連携,体制について触れられている。文化財の将来的な保存活用計画を考える上で参考となりうる事例として本稿では「新しい保存センターの建設」,「Co-LabおよびDigiLab」,「先住民の文化遺産の保存活動」の3つの活動を抜粋して紹介する。

E2334 - 米国議会図書館の検索ツールNewspaper Navigatorについて

2020年9月15日,米国議会図書館(LC)は,米国の歴史的な新聞に掲載された写真等を探すための検索ツール“Newspaper Navigator”を公開した。このツールは,LCのInnovator-in-Residenceプログラム(以下「IIR」)の一環として,米国のワシントン大学博士課程のリー(Benjamin Charles Germain Lee)氏が作成したものである。IIRは,専門的な知見を持った個人を短期的に招き,LCが保有する資源の革新的かつ創造的な活用を支援するプログラムである。具体的には,アートや,インタラクションデザイン,デジタル人文学,データジャーナリズム等の分野でのプロトタイピング等の実施が想定されている。リー氏はIIRの2020年度の採択者である。

神戸大学附属図書館、同館デジタルアーカイブで公開中の資料コレクション「神戸開港文書」にメタデータ・画像169点及び翻刻・翻訳16点を追加

2020年12月1日、神戸大学附属図書館は、同館デジタルアーカイブで公開中の資料コレクション「神戸開港文書」に、メタデータ・画像169点、欧文の書簡・文書の翻刻・翻訳翻刻・翻訳16点に相当するデータを追加したことを発表しました。

今回データをが追加された資料は、同館所蔵の古文書の整理中に2018年以降新規に発見された資料群です。内容から「神戸開港文書」に含むことが妥当であるとの判断から「神戸開港文書補遺」として新規追加されています。また、欧文の書簡・文書16点の翻刻・翻訳には、同大学人文学研究科の大津留厚名誉教授が協力しています。

新規公開されたデータのうち、画像データについては申請手続き不要で二次利用が可能です。

デジタルアーカイブ「神戸開港文書」にデータを追加しました(メタデータ・画像169点分、翻刻・翻訳16点分)(神戸大学附属図書館,2020/12/1)
https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/18274/

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