フランスの知的所有権法典(Code de la propriété intellectuelle)には、認可を受けた機関が非営利目的で、障害者に提供する著作物を複製できるという著作権の例外規定があます。BnFが提供するファイル転送プラットフォーム“Plateforme sécurisée de Transfert des Ouvrages Numériques (PLATON)”では、例外規定のもと複製が行われた資料の書誌データ等がオンラインで提供されています。
2020年10月5日、デジタル化資料のグローバル・データセット作成に関する共同研究プロジェクトGlobal Digitised Dataset Network(GDDNetwork)は、プロジェクトの最終報告書“Towards a Global Dataset of Digitised Texts : Final Report of the Global Digitised Dataset Network”の公開を発表しました。
2020年9月30日、クラリベイト社は、ドイツのOpen Access Monitorを同社のデータベースWeb of Scienceからのデータの提供によって支援することを発表しました。この支援では、Web of Scienceに収録されているDACH地域(ドイツ、オーストリア、スイス)の文献についてのデータを一週間ごとに提供します。
Open Access Monitorは、DACH地域の連邦、州、機関単位での出版物のオープンアクセスについて、量と資金という観点から評価を行っています。ドイツ連邦教育研究省(German Federal Ministry of Education and Research (BMBF))から助成されており、ドイツのユーリッヒ総合研究機構(Forschungszentrum Jülich)によって管理されています。
Web of Scienceの責任著者のデータを、OA Monitorから提供された出版費用と関連付けることは、学術図書館コミュニティに幅広い影響を及ぼします。また、このデータは、政策立案者がオープンアクセスへの転換の状況を評価することにも役立つとしています。
実践女子大学・実践女子短期大学部図書館のウェブサイト上で、図書館情報学の主要誌の論文・記事を検索できるデータベース「BIBLIS PLUS」が公開されています。2015年9月から公開停止となっている日本図書館情報学会の『図書館情報学文献目録』(BIBLIS for Web)を、同学会の許可を経て「BIBLIS PLUS」として再公開するものです。
日外アソシエーツ株式会社の『図書館情報学研究文献要覧』が収録対象としていない1969年以前(明治・大正・昭和戦中戦後)の情報環境の改善を目標として、「BIBLIS for Web」の収録データに加え、主要誌の目次情報、複数の文献索引・目録コレクションに収録されている書誌情報も新たに追加し、検索対象としています。2020年9月末現在のデータ件数は約17万件となっており、今後も『図書館情報学研究文献要覧』の未採録誌を主対象として追加登録を行うとしています。