COARのウェブサイトにおいて、2015年8月17日付けで「ラテンアメリカにおけるオープンアクセス:他の地域にとっての模範」(”Open Access in Latin America: A paragon for the rest of the world”)と題した記事が公開されています。この記事は米コロラド大学の図書館員Jeffrey Beall氏がブログ”Scholarly Open Access”で2015年7月30日付けで公開した記事「SciELOは出版の貧民街か?」(”Is SciELO a Publication Favela?”)に対する反論として、COARのKathleen Shearer氏や米SPARCのHeather Joseph氏ら9名の署名入りで公開されたものです。
研究図書館センター(CRL)で、ラテンアメリカ地域の研究資料を収集・保存し、貴重なマイクロフィルムやデジタル化資料のメンテナンスを行い、メンバーに提供するプロジェクトである“Latin American Materials Project(LAMP)”が、フロリダ大学が所蔵するマイクロフィルムからブラジルの新聞“ Diario de Pernambuco”をデジタル化し公開したと発表しています。
2015年8月に開催される予定の第81回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の資料として、IFLAのウェブサイトに、 Fábio Lima Cordeiro氏らによる“Dissemination and democratization of information access in rural communities: the role of librarians in the Mini Libraries project”と題した記事が公開されています。
記事では、ブラジルの農牧供給省の後援を受け、ブラジルにおける食料生産量の増加等を目的に、同国独自の熱帯農業及び畜産モデルの開発に取り組んでいるEmbrapa(Empresa Brasileira de Pesquisa Agropecuária)社における“Mini Libraries”プロジェクトが扱われています。
2015年3月2日、オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリ”Directory of Open Access Books”(DOAB)は、新たに2,500タイトルのOA単行書を登録したことを発表しました。これにより、2015年3月2日時点でDOABに登録されているOA単行書の数は2,761タイトルになりました。
オープンアクセスで電子ジャーナルを提供するSciELO(Scientific Electronic Library Online)が、開始から15年を迎え、その経緯や意義をまとめた書籍“SciELO - 15 years of Open Access”がユネスコから刊行されました。Epub形式で無料で全文のダウンロードが可能です。
記事によると、同支部は2009年に Academia Brasileira de Musicaにより設立され、その後2013年にUniversidade de Brasiliaで開催された第1回の”Brazilian Congress on Research and Information Systems in Music”において再設立されたようです。このイベントの結果は、2015年の早い時期に書籍として刊行される予定とのことです。