博物館

E2321 - JADS第99回研究会「新型コロナ資料の収集」<報告>

2020年9月12日,アート・ドキュメンテーション学会(JADS)の第99回研究会・第3回オンラインイベント「新型コロナ資料の収集」が開催された。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって,私たちの生活は一変し,様々な感染症対策をとりながらの日々が続いている。行事中止のお知らせやチラシ,各種店舗における営業案内の貼り紙などは,この生活変化に伴って生まれたものであり,後世に現状を伝える貴重な資料である。こうした「新型コロナ資料」は,博物館等を中心に収集活動が展開されている。その中でも,浦幌町立博物館(北海道)と吹田市立博物館(大阪府)は,日本国内でいち早く新型コロナ資料の収集を開始した。本研究会では,2館の活動についての報告と対談が設けられ,新型コロナ資料収集の意義や今後の展開について語られた。

【イベント】ZOOMによる座談会「近代遺産の発掘と活用 寄贈資料を引き継ぐ~SPレコード~」(11/21・オンライン)

2020年11月21日、ウェブ会議サービスZoomによるオンライン形式で、ZOOMによる座談会「近代遺産の発掘と活用 寄贈資料を引き継ぐ~SPレコード~」が開催されます。

同座談会は、大阪府吹田市の関西大学博物館を中核館とする、文化庁による地域と共働した博物館創造活動支援事業「関西圏大学ミュージアム連携活性化事業 ようこそ大学ミュージアムへ―つなぐ・つなげる・つながる―」の取り組みとして行われ、事業の実行委員会である「かんさい・大学ミュージアム連携実行委員会」が主催します。

歴史的音源としての価値だけではなく、社会状況を反映する資料としての意味を持つSPレコードについて、それらを活かすデータベースとはいかなるものか、その意義について具体例を挙げ、討論、提言する機会として開催されます。開催の背景として、大阪芸術大学(大阪府南河内郡)と関西大学が大阪音楽大学(大阪府豊中市)に寄贈されたSPレコードを引き継ぎ、整理作業に取り組んだことが挙げられています。

参加には事前に電子メールで申し込みする必要がありますが、参加費は無料です。主なプログラムは次のとおりです。

公益財団法人角川文化振興財団と跡見学園女子大学、「角川武蔵野ミュージアム」に関する連携協定を締結

2020年11月5日、跡見学園女子大学が、公益財団法人角川文化振興財団と、「角川武蔵野ミュージアム」に関する連携協定を締結したことを発表しました。

発表の中では、学生の派遣や美術館実習を検討していること、学生による企画提案や同大学キャンパスを同ミュージアムのサテライトと位置付けた企画への協力といった図書館・博物館・美術館の3部門を活用した構想を進めていること等が述べられています。

また、協定締結に伴い、現代社会で生み出される文化表現を扱う同大学の文学部現代文化表現学科が、同ミュージアムのラノベ・マンガ図書館やEJアニメミュージアム等の施設を新たな学びの環境として活用することが構想されています。

公益財団法人角川文化振興財団と、同社が運営する「角川武蔵野ミュージアム」について、連携協定を締結しました(跡見学園女子大学, 2020/11/5)
https://www.atomi.ac.jp/univ/news/detail/5827/

国立博物館等が所蔵する国宝・重要文化財の高精細画像を提供するウェブサイト「e国宝」がリニューアル:対象機関に奈良文化財研究所の追加・デザインの一新・スマートフォンアプリのアップデートなど

2020年10月30日、独立行政法人国立文化財機構は、同機構の提供するウェブサイト「e国宝」をリニューアル公開したことを発表しました。

今回のリニューアルにより、東京・京都・奈良・九州の4つの国立博物館に加えて、奈良文化財研究所が対象機関に加わりました。また、ウェブサイトのデザインが一新され、スマートフォンアプリ(iOS・Andoroid)のアップデートも行われています。なお、リニューアル公開に伴って、ウェブサイトのURLが変更されています。

「e国宝」リニューアルについて(国立文化財機構,2020/10/30)
https://www.nich.go.jp/infomation/news/emuseum201030/

【イベント】2020年度アート・ドキュメンテーション学会第13回秋季研究集会(11/28・オンライン)

2020年11月28日、2020年度アート・ドキュメンテーション学会第13回秋季研究集会がオンラインで開催されます。

会員・非会員ともに参加可能(要事前申込)です。参加費・資料代は、会員が無料、非会員が1,000円、非会員の学生が500円です。

主なプログラムは以下の通りです。

○特別企画「オンラインでミュージアム情報を伝えるとは」
・基調講演
田良島哲氏(国立近現代建築資料館、東京国立博物館)

・講演
大橋正司氏(サイフォン合同会社)、本間友氏(慶應義塾大学アート・センター)

・ディスカッション
司会:鴨木年泰氏(東京富士美術館)
大橋正司氏、田良島哲氏、橋爪勇介氏(美術手帖)、本間友氏

○秋季研究集会
・発表1「葛飾北斎絵入り版本群・織田一磨文庫のオープンアクセス事業--ゲッティ研究所との協同による書誌情報国際発信の実践(古典籍書誌整備と資料保全)」
橘川英規氏、田村彩子氏、阿部朋絵氏、江村知子氏、山梨絵美子氏(東京文化財研究所)

神奈川県川崎市、報告書『令和元年東日本台風から1年-川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキュー活動の記録-』を公表

2020年10月29日、神奈川県川崎市は、報告書『令和元年東日本台風から1 年-川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキュー活動の記録-』を公表しました。

令和元年東日本台風により川崎市市民ミュージアムで発生した収蔵品の浸水被害から1年が経過することを踏まえ、これまで実施された被災収蔵品レスキュー活動の内容をとりまとめた経過報告書です。

報告書の主な章立ては以下のとおりです。

・はじめに
・市民ミュージアム被災収蔵品レスキュー活動に寄せて
・Ⅰ 川崎市市民ミュージアムの概要
・Ⅱ 令和元年東日本台風による被害の概要について
・Ⅲ 被災収蔵品のレスキューについて
・Ⅳ レスキュー等の経過
・Ⅴ 博物館部門のレスキュー状況
・Ⅵ 美術館部門のレスキュー状況
・Ⅶ レスキューの状況(写真)
・Ⅷ 協力団体一覧

REALM Project、同プロジェクトの各種資料の理解や使用を助けるツールキットを公開:第6回目のテストも実施中

2020年10月22日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的とするREALM Projectが、同プロジェクトの各種資料の理解や使用を助けるツールキット(Resources)を公開しました。

新型コロナウイルス感染症や同プロジェクトの基本情報、意思決定のためのチェックリスト、これまでの結果を対照するための視覚資料が掲載されており、今後、同プロジェクトの進展にあわせて追加されていくとしています。

公文書館、図書館、博物館・美術館の館種別に選ぶことができます。

また、10月8日から、大理石(床やカウンター)、粉体塗装されたスチール(ロッカー・書架・ブックトラック等)、ラミネート(カウンターの表面)、真鍮製の建具・手すり、ガラス(窓・展示ケース)を対象に、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第6回目のテストが行われています。11月下旬には結果が発表される予定です。

尼崎市立歴史博物館(兵庫県)が2020年10月10日に開館:同館地域研究史料室が旧地域研究史料館の公文書館機能を承継

2020年10月10日、尼崎市立歴史博物館(兵庫県)が、2018年度に着工したリニューアル工事を終えて開館しました。

尼崎市立歴史博物館は、歴史遺産の収集・保存・展示・利用等の役割を担っていた文化財収蔵庫と、市史編集事業を受け継ぎ公文書館機能を担っていた地域研究史料館を統合した新しい博物館として誕生しました。「ボランティアや市民団体等が活動に参画する市民と共にあゆむ博物館」「子どもたちの初めての博物館体験を大切にした学校教育との積極的連携」「体験・交流型の活動や市民の歴史研究の場としてレファレンスを重視」の3方針に基づく運営が行われ、原始・古代から近・現代までの尼崎の歴史を紹介する常設展示室や、特定のテーマに基づく特別展や企画展を開催する企画展示室が設置されています。地域研究史料館が担っていた公文書館機能は、同館の3階に設置された地域研究資料室(あまがさきアーカイブズ)へ承継されています。

また、2020年10月28日には、同館のウェブサイトが開設しています。

日本博物館協会、「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」の結果概要を公開

2020年10月26日、日本博物館協会は、「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」の結果概要を公開したことを発表しました。

日本博物館協会は、新型コロナウイルス感染症下の博物館における対策・運営上の課題等を共有し、各館の今後の運営に資するとともに、今後の国等の博物館への支援策にも反映させることを目的として、オンラインアンケートにより「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」を実施しました。同アンケートには709館から回答があり、全46問の設問のうち、回答者情報の第1問から第5問を除く第6問から第46問について、回答の概要が同協会のウェブサイト上で公開されています。

日本博物館協会 News
https://www.j-muse.or.jp/
※2020/10/26欄に「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート結果の概要のご報告」とあります。

伊達市保原歴史文化資料館(福島県)、令和元年台風第19号で水損被害を受け応急処置の済んだ資料等を展示する企画展「救出された文化財」を開催中

福島県の伊達市保原歴史文化資料館において、2020年10月3日から2021年1月25日まで、企画展「救出された文化財」が開催中です。

同市では、令和元年台風第19号により、旧梁川町史編纂室で保管されていた資料に水損被害が発生しました。同展は、応急処置の済んだ資料約30点等を展示し、文化財保護の取り組みを紹介するものです。

企画展「救出された文化財」の開催について(伊達市保原歴史文化資料館)
https://www.city.fukushima-date.lg.jp/site/datehistory/36419.html
https://www.city.fukushima-date.lg.jp/uploaded/attachment/47487.pdf
※二つ目のリンクはチラシ[PDF:2.62MB]です。

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