大学・研究図書館協会(ACRL)“College & Research Libraries News”(C&RL News)2013年12月号に、“Financial literacy Why students need librarians to get involved”と題するコラムが掲載されています。ACRL会長のTrevor A. Dawes氏の依頼によりAdi Redzic氏が寄稿したものです。ACRLでは、フィラデルフィアで開催される米国図書館協会(ALA)冬季大会(2014)において、金融リテラシーに関するフォーラムを開催する予定となっており、Redzic氏は、このフォーラムのゲストスピーカーでもあるとのことです。
米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、博物館・図書館サービス機構(IMLS)より助成を受けて実施している「National Forum on Libraries & Teens」プロジェクトのレポート“The Future of Library Services for and with Young Adults - A Call to Action”のドラフト版を公表しています。またこのドラフト版についてのパブリックコメントを、11月1日まで募集しています。
レポートの“II. OUTCOME: A PARADIGM SHIFT FOR LIBRARIES AND TEEN SERVICES”では、リテラシー(literacy)の定義は拡張し、もはや機械的プロセスではなく、意味の構築と理解されるとされ、この定義の変化が、図書館のサービスや図書館員の業務の性格に影響を与えている、との趣旨の指摘がされています。
リンダ・ノーグローブ基金(The Linda Norgrove Foundation)が、米国国際開発庁(USAID)からの約50万ポンドの助成金により、アフガニスタンに40館の図書館を設置し、女性に読み書きを教えるクラスを提供する活動を進めていることが、The Herald scotlandで報じられています。
リンダ・ノーグローブ基金は、2010年にアフガニスタンで支援活動中に拘束され、その後救出作戦中に死亡したスコットランドの女性リンダ・ノーグローブ氏の死を悼み両親が設立した基金です。記事によると、同基金は、カナダのNPO組織Canadian Women for Women in Afghanistanとともに既にパイロットプロジェクトを実施してきたとのことで、今回、それを拡大するもののようです。800人の女性が読み書きを学び、また2万人が図書館を利用する見込みとのことです。
Libraries for Afghan women are Scots aid worker's legacy(herald scotland, 2013/8/26付け)
ドイツ教育・研究省が、子どもたちによりよい教育機会を提供するための組織「教育連合」(Allianz für Bildung)の立ち上げと、同連合に参加する13機関を発表しています。子どもたちに資料を無料で提供してリテラシー教育の機会を与えるという図書館の役割も示されており、参加機関にはドイツ図書館協会(Deutsche Bibliotheksverband)も含まれているようです。
米国のデトロイト公共図書館とファーストフード大手のマクドナルドは、子どもたちのリテラシー向上に向けた共同プログラム“Books and Backpacks”を実施しています。このプログラムでは、同館の中央館及び分館で資料を貸出してスタンプを集めた子どもに対して、インセンティブとしてマクドナルドの食事が提供されるとのことです。
米国図書館協会(ALA)が、図書館のアドヴォカシー・キャンペーン“@ your library”の一環として、全米野球殿堂博物館と共同で実施しているプログラム“Step up to the Plate @ your library”が2010年も行われます。2010年でこの企画も「5シーズン」目に突入しました。