ディスカバリインターフェース

CA1827 - ウェブスケールディスカバリと日本語コンテンツをめぐる諸課題―海外における日本研究の支援を踏まえて / 飯野勝則

日本におけるウェブスケールディスカバリ(Web Scale Discovery、以下WSD)は、学術情報を統合的に検索するツールとして、大学図書館において着実に普及しつつある(CA1772参照)。しかし、検索対象となる日本語コンテンツの収録状況は、英語コンテンツに比して、未だ十分なものとは言い難い。従って、WSDにおける日本語コンテンツを充実させることは、利用者ニーズに直面する国内のWSD導入館にとって喫緊の課題であることは間違いない。一方で、WSDのセントラルインデックスを有するという特性(CA1772参照)を勘案するに、日本語コンテンツの充実がもたらす効果は、国外にも広く波及することが予想される。本稿ではこの状況を巡る諸課題について、関係するベンダーの方々へのヒアリングや国内外のWSD導入館との意見交換で得られた知見をもとに、改めて考えてみたい。

 

E1604 - ディスカバリーサービスの透明性向上のためになすべきこと

 Summon,WorldCat Local,Primo Central,EBSCO Discovery Service。膨大な学術情報をセントラルインデクスと呼ばれるデータベースに集積することで,高速な検索を可能にしたウェブスケールディスカバリーサービス(CA1772参照)が登場してはや5年になる。...

IFLAの美術館図書館分科会、「アート・ディスカバリー・グループ目録」の支持を表明

2014年9月5日、国際図書館連盟(IFLA)の美術図書館部会(Art Libraries Section)が、アート・ディスカバリー・グループ目録(Art Discovery Group Catalogue)プロジェクトの支持を表明しています。2014年8月のIFLA年次大会の同分科会の常任委員会において満場一致で決定されたとのことです。

アート・ディスカバリー・グループ目録は、OCLCのWorldCatの環境を利用して、美術図書館の所蔵資料を、オンラインジャーナルやデータベースなどとともに検索できるもので、芸術関係のコンテンツのディスカバリーツールとなることが期待されているようです。artlibraries.netが主導するプロジェクトで、欧州、北米、アジア、オーストラリアの36の美術図書館、3つのコンソーシアムの所蔵資料が検索できるとのことです。

IFLA Art Libraries Section Endorses Art Discovery Group Catalogue Project(IFLA, 2014/9/5)
http://www.ifla.org/node/8986

Art Discovery Group Catalogue
http://artlibraries.worldcat.org/
※検索画面

シカゴ大学も“Kuali OLE”を導入、OPACはVuFindで

2014年8月20日、シカゴ大学がオープンソースの図書館システム“Kuali OLE”とVuFindをベースとした新しいOPACを導入したと発表しています。OPACについては、同大学の図書館スタッフがカスタマイズしたとのことです。

UChicago launches Kuali OLE and new Catalog(2014/8/20)
http://news.lib.uchicago.edu/blog/2014/08/20/uchicago-launches-kuali-ole-and-new-catalog/

The University of Chicago Library Catalog
http://catalog.lib.uchicago.edu/

参考:
オープンソースの図書館システム“Kuali OLE”、リーハイ大学が初導入
Posted 2014年8月20日
http://current.ndl.go.jp/node/26837

オープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン2.0が公開
Posted 2013年6月27日
http://current.ndl.go.jp/node/23809

E1563 - 2013年から2014年の図書館システム市場動向は?(米国)

ハーバード大学図書館、ディスカバリーインターフェース“Hollis+”を公開

ハーバード大学図書館が、2014年8月14日に、新しいディスカバリーインターフェースとして、“Hollis+”をベータ版として公開しています。検索対象には、特別コレクションも含まれているとのことです。

また、日本語、中国語、韓国語(CJK)での検索などもサポートしているとのことです。

Search Books & Articles Together!
http://library.harvard.edu/08142014-1241/search-books-articles-together

Hollis+
http://beta.hollis.harvard.edu/primo_library/libweb/action/search.do?vid=HVD

Important changes to library systems on Thursday August 14th
http://hul.harvard.edu/ois/news/2014/html/2014-08-11_1026_frontpage.html

ハーバード大学図書館トップページ
http://library.harvard.edu/

参考;
ハーバード大学図書館、次世代OPAC"AquaBrowser"を使った新OPACを公開

ProQuest社、ディスカバリーサービスSummonと文献管理ツールFlowの連携を発表

2014年7月15日、ProQuest社は同社が提供するディスカバリーサービスSummonと、文献管理ツールFlowを利用者がシームレスに使うことができるよう、連携させたことを発表しました。この連携により、Summonで発見した資料をFlowに取り込んだり、Flow上で他の研究者と共有することが容易にできるようになるとのことです。

ProQuest transforms discovery and research management with seamless solution for researchers(Library Technology Guides、2014/7/15付け)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=19562

ProQuest® Summon + ProQuest® Flow: Seamless Integration(YouTube、2014/7/7付け)
https://www.youtube.com/watch?v=e0JBiAlvmy0&feature=youtu.be

参考:
ProQuest社が文献管理ツール“Flow”を公開
Posted 2014年1月8日
http://current.ndl.go.jp/node/25213

ディスカバリーツールの比較評価(文献紹介)

米国図書館協会(ALA)の図書館情報技術部会(LITA)が刊行している“Information Technology and Libraries”誌の第33巻第2号(2014)に、ディスカバリーツールの比較評価を行った記事“Evaluation and Comparison of Discovery Tools: An Update”が掲載されています。

2011-2012年に実施されたライダー大学図書館による北米におけるウェブスケール・ディスカバリーツールの調査を参考に、14の主要なディスカバリー・ツールを対象に、“次世代OPAC”としての特徴と考えられる16の基準(図書館のすべてのリソースをワンストップで検索できるか、GoogleやAmazonのような最先端のインタフェース、書影やレビューなども含んだ充実したコンテンツ等)について調査した結果をまとめたものとのことです。

NISO、ディスカバリーサービスの透明性向上のための推奨指針を公表

2014年6月26日、米国情報標準化機構(NISO)が、ディスカバリーサービスの透明性向上を目的とした推奨指針“Open Discovery Initiative: Promoting Transparency in Discovery”を公表しました。この推奨指針は、2011年に設置されたOpen Discovery Initiative(ODI)ワーキンググループの最終成果として作成されたものです。

多種多様なコンテンツが検索できるディスカバリーサービスでは、例えば、どのようなコンテンツが、どの程度まで(メタデータのみ、本文まで)統合インデクスに含まれているのかなどが不透明になっているという問題があると指摘し、その改善に向け、第3章では、コンテンツプロバイダー向けおよびディスカバリーサービスのベンダー向けの推奨指針がそれぞれまとめられています。

また同日、ODIのメンバーでもあるEBSCO社が、同社のEBSCO Discovery Serviceではこの推奨指針に対応済みであるとプレスリリースを出しています。

NISO Publishes Recommended Practice on Promoting Transparency in Library Discovery Services(NISO 2014/6/26)

EBSCO社、オープンなメタデータ提供方針の対象となるデータベースを追加

2014年6月16日、EBSCO社が、ディスカバリーサービスのベンダーとの相互協力を推進するために設定している同社のデータベースのメタデータの提供方針“Open Metadata Sharing & Technology Collaboration Policy”の対象データの追加を発表しました。

これにより、EBSCO社の179のフルテキストデータベース、55万件以上の電子書籍、74件のフルテキストの歴史的デジタルアーカイブのメタデータ等が対象となったようです。

EBSCO Makes 50 Additional Databases Available Through its Open Metadata Sharing & Technology Collaboration Policy(EBSCO, 2014/6/16付)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/ebsco-makes-50-additional-databases-available-through-open-metadata-policy

参考:
EBSCOが、ディスカバリー・サービスのベンダーに対する同社のデータベースのメタデータを提供方針を発表
Posted 2014年4月21日

米コピーライト・クリアランス・センター(CCC)、“DirectPath”の提供開始

米コピーライト・クリアランス・センター(Copyright Clearance Center:CCC)が、2014年6月5日、文献の検索、アクセス、購入等を支援する製品“DirectParth”のリリースをアナウンスしています。案内によると、利用者は、PubMedその他のディスカバリー・プラットフォームあるいはDirectPathのインターフェースで検索したコンテンツを、入手あるいは購入すること等を支援するもので、アナウンスでは、文献提供機関(ドキュメントサプライヤー)としては英国図書館(BL)と提携していることが特記されています。

アナウンス
Copyright Clearance Center Launches DirectPath?(CCC, 2014/6/5付け)
http://www.copyright.com/content/cc3/en/toolbar/aboutUs/newsRoom/pressReleases/press_2014/press-release-14-06-05.html

DirectPath
http://www.copyright.com/content/cc3/en/toolbar/productsAndSolutions/directpath.html

概要(PDF)

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