図書館システム

図書館システムに関する国際調査の2019年版が公開

2020年5月5日、Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第13回目となる2019年版の結果が公表されています。製品版・オープンソースシステムの両方を含む132の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド、アイルランドなど、95か国から3,234件の回答を得ました。

国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。3,234件の回答のうち、公共図書館からは1,242件、学術図書館からは1,150件、学校図書館からは293件となっています。20件以上の回答があったのは22の製品でした。

注目すべき調査結果(Notable Observations)として、旧来のILS製品からの移行が本格化していること、システム移行を検討している学術図書館は移行先候補としてAlmaを最も多く挙げる一方、FOLIOへの関心も高まっていることなど、計7点を挙げています。

三重県立津高等学校図書館、株式会社カーリルの「COVID-19 学校図書館支援プログラム」を活用して同校生徒向けに資料の検索・予約サービスの提供を開始

2020年5月7日、三重県立津高等学校図書館は、株式会社カーリルの「COVID-19 学校図書館支援プログラム」を活用して同校生徒向けに資料の検索・予約サービスの提供を開始したことを発表しました。

津高等学校の生徒は自宅から同校図書館の資料を検索し、予約申込フォームから学年・組・席番を送信することで予約することができます。検索結果から資料の貸出状況を確認することはできませんが、予約申込を受けた資料については同館が在庫有無を確認し、利用可能であれば生徒の自宅へ郵送で発送されます。

株式会社カーリルは2020年5月から「COVID-19 学校図書館支援プログラム」として、インターネットからの蔵書検索と申し込みを受け付ける簡易システムの無償提供など、学校図書館等を対象に新型コロナウイルス感染症へ対応する柔軟なサービス展開の支援を行っています。

津高図書館の本の検索ができるようになりました(津高等学校図書館,2020/5/7)
http://www.mie-c.ed.jp/htu/library/index.htm#0507

株式会社カーリル、学校向け蔵書検索サービスの無償提供を発表

2020年4月24日、株式会社カーリルが、学校図書館等を対象にインターネットからの蔵書検索と申し込みを受け付ける簡易的なシステムを無償で提供することを発表しました。

同システムは、カーリルが提供する業務用の横断検索API、国立国会図書館やopenBDの公開データを利用しています。発表の中では、蔵書検索システムの早急な整備が難しい図書館でも、簡易的なウェブサービスを立ち上げ、郵送による貸出等に活用できるとしています。

提供期間は定められていませんが、サービス開始から少なくとも24か月程度は安定的に提供されます。

COVID-19 : 学校向け蔵書検索サービスの無償提供について(カーリルのブログ, 2020/4/24)
https://blog.calil.jp/2020/04/negima.html

株式会社カーリル、蔵書検索を停止した図書館のバックアップとして「キャッシュOPAC」の運用開始を発表

2020年4月16日、株式会社カーリルが、新型コロナウイルス感染症への対応に伴い蔵書検索が利用できなくなっている図書館のバックアップとして、「キャッシュOPAC」の運用開始を発表しました。

同サービスは、検索できなくなっている約480万冊の蔵書を対象に過去の検索データ(キャッシュ)を統合したもので、除籍(廃棄)された資料も含まれている可能性はありますが、全蔵書の70パーセント程度を網羅したデータが検索可能です。

また、カーリルが提供するAPIからも同サービスの利用が可能であり、APIを利用しているウェブサービスやアプリ等における特別な対応は不要としています。

COVID-19 : 蔵書検索を停止した図書館のバックアップを提供(カーリルのブログ, 2020/4/16)
https://blog.calil.jp/2020/04/recovery.html

米国国立医学図書館(NLM)、Ex Librisの図書館サービスプラットフォーム“Alma”とディスカバリーサービス“Primo VE”を採用

2020年3月27日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館の情報基盤刷新の一環として、1998年から運用している統合図書館システム(ILS)“Voyager”をProQuest社傘下Ex Librisの図書館サービスプラットフォーム(LSP)“Alma”へリプレースすることを発表しました。また、検索システムについてディスカバリーサービス“Primo VE”へのリプレースも合わせて発表されています。

NLMは2020年3月以降、12か月から15か月をかけてシステム移行を進める予定です。NLMは情報基盤の刷新・システム統合・ワークフローの合理化は、同館の「戦略計画2017-2027」に沿ったものである、としています。

船橋市西図書館(千葉県)、画像解析AIによる蔵書点検システムを試験導入

2020年3月12日、京セラコミュニケーションシステム株式会社は、同社が提供する公共図書館システム「ELCIELO」と画像解析AIを組み合わせた「AI蔵書点検システム」が、同日から千葉県の船橋市西図書館において試験導入されると発表しました。

公民館図書室における蔵書点検業務の負荷軽減・効率化を目指して、同館に「AI蔵書点検システム」の環境を構築するものです。

タブレット端末による手動撮影に加え、特殊小型ドローンの自動飛行により、図書館の書架一面を撮影し、撮影した棚の背表紙データと、「ELCIELO」に登録されたその棚の範囲の蔵書データを画像解析AIに取り込み、マッチング分析し、蔵書点検を実施するものです。

船橋市西図書館、画像解析AIによる蔵書点検システム試験導入へ(京セラコミュニケーションシステム株式会社, 2020/3/12)
https://www.kccs.co.jp/news/release/2020/0312/

大垣市立図書館(岐阜県)、「読書記録Webサービス」を提供へ:図書館システムと「読書メーター」を連携

岐阜県の大垣市が、2020年2月20日の市長会見において、大垣市立図書館が、6月1日から、「読書記録Webサービス」の提供を開始すると発表しました。

同館では、これまで「読書手帳・読書ノート」を配布してきましたが、利用者から、もっと簡単で便利に読んだ本の記録を残すことができないかとの要望が寄せられていたため、同館のシステムとウェブサービス「読書メーター」を連携させることで、利用者個人が所有するパソコンやスマートフォンで、簡単に読書記録サービスを利用できるようにするものです。

図書館ウェブサイトの「マイページ」に表示されている貸出一覧から、本を選択することで、読書メーターに記録できると説明されています。

市長会見(令和元年度)(大垣市)
https://www.city.ogaki.lg.jp/0000045479.html
※令和2年2月20日欄に「図書館「読書記録Webサービス」の提供について」とあります。

BiblioCommons社をVolaris社が買収

2020年2月10日、図書館向けのソーシャル・ディスカバリー・システムなどを手掛けてきたBiblioCommons社を、ソフトウェア企業Volaris社が買収したことが発表されました。

BiblioCommons社は同名の、他の図書館システム上で機能し、所蔵資料に利用者がタグやコメント、評価等を付与できるようになるシステム等を手掛けています。Volaris社はソフトウェア企業の買収・強化等を主として行っている企業です。

BiblioCommons Acquired by Volaris Group(BiblioCommons、2020/2/10付け)
https://www.bibliocommons.com/news/2020/2/10/bibliocommons-acquired-by-volaris-group

株式会社カーリル、新型コロナウイルスへの対策として対面による打ち合わせ・会議参加の全面停止、学会・展示会などへの出展停止を発表

2020年2月16日、株式会社カーリルは感染が拡大する新型コロナウイルスへの同社の対応として「COVID-19対策に関するご協力のお願い」を発表しました。

発表によれば、カーリルでは従来からすべてのメンバーがリモートワークで活動しているものの、国内で継続的なウイルス蔓延が見込まれる中でサービスを安定的に提供するために、さらなる対策を実施するとのことです。具体的には対面による打ち合わせ・会議参加の全面停止とウェブミーティングへの移行(相手先にウェブミーティング環境がない場合にはカーリルからウェブミーティングキットを送付)、企業としての学会・展示会などへの出展停止、電話対応の自動化、技術合宿の開催中止などの対策を行うとしています。

COVID-19対策に関するご協力のお願い(カーリルのブログ、2020年2月16日付け)
https://blog.calil.jp/2020/02/virus.html

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