2020年10月28日、米・Illinois Open Publishing Network(IOPN)は、オープンアクセスの査読誌“Journal of Library Outreach and Engagement”の創刊号公開を発表しました。創刊号には、学術図書館・公共図書館・情報センターにおけるアウトリーチやエンゲージメントに関する11の記事が含まれています。
IOPNは、米・イリノイ大学図書館の学術コミュニケーション・出版ユニットが運営するデジタル出版サービスであり、“Journal of Library Outreach and Engagement”の編集にもイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)図書館の図書館員らが携わっています。UIUCの南アジア研究司書で同誌の共同編集長を務めるMara Thacker氏は、アウトリーチとエンゲージメントが図書館員・アーキビスト・情報専門家らの業務の中心になりつつある一方、これらのテーマに特化した学術出版の場がないことから同誌の創刊に至ったと述べています。
2020年10月14日、米・Illinois Open Publishing Network(IOPN)が、オープンアクセスの査読誌“Journal of Anime and Manga Studies”の創刊号公開を発表していました。アニメ・マンガ・コスプレ・ファンダムに関する研究や書評を扱う学術誌であり、創刊号には米国におけるアニメの普及等に関する論文5本及び書評1本が含まれています。
IOPNは、米・イリノイ大学図書館の学術コミュニケーション・出版ユニットが運営するデジタル出版サービスであり、“Journal of Anime and Manga Studies”の編集長は、同大学情報学大学院(iSchool)の卒業生で米・エモリ―大学の法律図書館員であるBilly Tringali氏が務めています。
同ネットワークには、“Child Development”、“Developmental Science”、“Social Development”、“Mind Brain and Education”、“Journal of Research on Adolescence”など、同社の刊行する発達心理学分野の学術雑誌14誌が参加しています。
米・ミシガン大学図書館が2020年11月3日付のお知らせで、同大学出版局が学術出版社として初めて査読付きのラップ・アルバム“i used to love to dream”をリリースしていることを紹介しています。
“i used to love to dream”は、米・バージニア大学(UVA)でヒップホップ文化やグローバル・サウス問題を研究するカーソン(A.D. Carson)准教授による音楽アルバムです。マイノリティの出自から研究キャリアを重ねる同准教授の個人的かつ学術的なエッセイをラップで表現した8曲で構成されています。