人工知能

韓国国立中央図書館(NLK)、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の募集を発表:新型コロナウイルス感染拡大以後に変化した図書館政策やサービス等がテーマ

韓国国立中央図書館(NLK)が、2020年7月1日から8月31日まで、第14回図書館革新アイデア・優秀事例の募集を行うと発表しました。応募対象は、全国の司書及び図書館・文化機関の職員、大学生・大学院生、海外の韓国資料室の運営者です。

今回の公募のテーマは、新型コロナウイルスの感染拡大以後に変化した図書館政策方針とサービス、人工知能(AI)時代の図書館の革新を主導する図書館運営と利用の活性化、です。

応募されたアイデアや事例は、書類審査・面接審査を経て、9月末に8点の入賞作が発表されます。最優秀賞1点には文化体育観光部長官賞及び賞金200万ウォン、優秀賞2点には文化体育観光部長官賞及び150万ウォン、奨励賞5点には国立中央図書館長賞及び賞金100万ウォンが授与されます。

図書館運営・サービス向上のための資料として活用されることを目的に、優秀作を集めた資料集を制作して全国の図書館に配布します。

韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)、新しい情報サービス環境構築を目的としたビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結

2020年4月14日、韓国国会図書館(NAL)と韓国科学技術情報研究院(KISTI)が、ビックデータ・人工知能(AI)活性化のための包括業務協約を締結したと発表しています。

今回の協約締結を通して、両機関のデジタル情報の相互共有と共同利用体制整備で協力し、AI活性化のために蓄積された情報インフラ及び情報化技術とビックデータを活用することで、研究開発の革新と支援のための新しい情報サービス環境を構築するとしています。

KISTIの発表によると、KISTIでは、機械学習データの構築、学習データの前処理、データ処理のためのキュレーション技術の開発、データの品質高度化推進、を担当するとし、国内外の論文約1億件・研究報告書約26万件・科学技術研究者136万人といった科学技術コンテンツを人工知能が活用できるデータキュレーションを構築します。また、科学技術情報と研究データを基盤としたAIの将来にニーズに対応できるよう各分野の研究機関と継続的に協力関係を構築する計画であるとしています。

あわせて、両機関では、新型コロナウイルス感染症により経済的に困難な状況に陥っている出版業界と書店での消費の振興を目的とした“Book Bucket Challenge”の実施も提案されています。

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、多文字くずし字OCR結果を編集するツール“KuroNet Text Editor”を公開

2020年3月25日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が、多文字くずし字OCR結果を編集するツール“KuroNet Text Editor”の公開を発表しています。

公開にあわせ、AIくずし字OCRサービスである「KuroNetくずし字認識サービス」の改良も行って、自動テキスト化・手動テキスト化の機能を加えたとしています。これにより、KuroNetくずし字OCRによる文字単位の認識結果を連結して文字列(テキスト)として出力し、コピーペーストして使えるようになったと説明されています。

また、複数のプラグインの機能を拡張したIIIF Curation Viewerのバージョン1.8も公開されています。

KuroNet Text Editorを公開しました(CODH, 2020/3/25)
http://codh.rois.ac.jp/news/#20200325

米・アレン人工知能研究所(AI2)・米国国立医学図書館(NLM)等の研究組織が共同して新型コロナウイルスに関する機械可読の研究データセット“CORD-19”を公開する

2020年3月16日、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)は、アレン人工知能研究所(Allen Institute for AI:AI2)・Facebook創設者ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏と夫人のチャン(Priscilla Chan)氏による慈善団体チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(CZI)・ジョージタウン大学のCenter for Security and Emerging Technology(CSET)・Microsoft社・米国国立医学図書館(NLM)が共同して、新型コロナウイルスに関する研究データセット“COVID-19 Open Research Dataset(CORD-19)”を公開したことを発表しました。

船橋市西図書館(千葉県)、画像解析AIによる蔵書点検システムを試験導入

2020年3月12日、京セラコミュニケーションシステム株式会社は、同社が提供する公共図書館システム「ELCIELO」と画像解析AIを組み合わせた「AI蔵書点検システム」が、同日から千葉県の船橋市西図書館において試験導入されると発表しました。

公民館図書室における蔵書点検業務の負荷軽減・効率化を目指して、同館に「AI蔵書点検システム」の環境を構築するものです。

タブレット端末による手動撮影に加え、特殊小型ドローンの自動飛行により、図書館の書架一面を撮影し、撮影した棚の背表紙データと、「ELCIELO」に登録されたその棚の範囲の蔵書データを画像解析AIに取り込み、マッチング分析し、蔵書点検を実施するものです。

船橋市西図書館、画像解析AIによる蔵書点検システム試験導入へ(京セラコミュニケーションシステム株式会社, 2020/3/12)
https://www.kccs.co.jp/news/release/2020/0312/

米・EDUCAUSE、「ホライズン・レポート」の2020年指導・学習版を刊行

2020年3月2日、米国のNPO・EDUCAUSEが、「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2020年指導・学習(Teaching and Learnig)版を公開しました。

高等教育における、指導・学習の未来を形成する主なトレンドと新しい技術・実践を概観し、その未来のための数多くのシナリオと影響を想定するもので、これまでの「ホライズン・レポート」の本来の目的を維持しながら方法論を大幅に改定し、将来どのようになるかを示す証拠・データ・シナリオを提供しています。

世界の高等教育の指導・学習に現在影響を与えており今後も影響を及ぼし続けるトレンド、中等後教育の指導・学習の将来に重大な影響を与え始めている6つの新しい技術(適応学習・人工知能/機械学習・学業達成分析・教育デザイン/学習工学/UXデザインの高度化・オープン教育資源(OER)・XR技術)と実践、中等後教育の指導・学習の4つ(成長・制約・破綻・変化)の今後のシナリオのほか、報告書から得られた重要な概念を視覚的に表現した“Horizon Report mind map”が掲載されています。

韓国・国立世宗図書館、政策情報専門図書館としての今後の計画を発表:政策情報ポータルサイトのリニューアル・政府機関の読書会への支援拡大・ビックデータを用いて図書を推薦するキオスク端末の設置等

2020年2月3日、韓国・国立世宗図書館が、政策情報専門図書館としての今後の計画を発表しています。

まず、政策情報ポータルサイト“POINT”をリニューアルして各省庁で発表された政策関連ニュースを収集・提供することに加え、政府機関の読書会への支援拡大、政策機関を対象とした出張サービスの向上による業務支援を行うとしています。

また、政策情報協議会と連携し、外部機関を通じた政策情報資料の国民サービスを実現させるとともに、ビックデータを用いて利用者の好みを分析して図書を推薦する人工知能(AI)キオスク端末を設置し、読書文化の普及を行なうとしています。

さらに、閲覧室の床を環境にやさしい素材に交換し、また、照度を高めるなど、利用環境を改善し、職員の能力を強化し、より良いサービスを提供する計画であるとしています。

Cactus Communications、UNSILO社の買収を発表

2020年1月28日、インド・ムンバイに本社を置く国際的なサイエンス・コミュニケーション企業であるCactus Communicationsは、出版社に対しAI技術によるソリューションの提供を行っているデンマークのUNSILO社を買収したことを発表しました。

プレスリリースによれば、今回の買収は外国の投資を呼び込み、テクノロジー分野におけるフロントランナーとしてのデンマークを紹介するために、デンマーク政府による戦略の一環として行われたとあります。

UNSILO joins the CACTUS family!(UNSILO, 2020/1/28)
https://unsilo.ai/2020/01/28/unsilo-joins-the-cactus-family/

【イベント】第15回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINAR『漢字と情報』(3/16・東京)

2020年3月16日、一橋大学一橋講堂中会議場(東京都千代田区)において、京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センターの主催により、「第15回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINAR『漢字と情報』」が開催されます。

漢字の中にはどのような情報があるのか、漢字が並ぶことでどのような情報が表されるのか、について、同研究所に所属する3人の教員により講演が行われます。

参加無料ですが、オンライン上の申込フォーム・メール・ハガキのいずれかの方法により事前の申し込みが必要です(定員200人・先着順)。当日の主なプログラムは次のとおりです。

〇開会挨拶
稲葉穣氏(京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター長)

〇講演「漢字の字符──戎肆庵読裘記之一──」
浅原達郎氏(京都大学人文科学研究所教授)

〇講演「漢字の知識表現──字書と用例とコンピューターと──」
守岡知彦氏(京都大学人文科学研究所助教)

〇講演「AIによる漢文の文法解析」
安岡孝一氏(京都大学人文科学研究所教授)

世界知的所有権機関(WIPO)、知的財産政策と人工知能(AI)をめぐる論点をまとめた資料を公表:パブリックコメントを募集中

2019年12月13日、世界知的所有権機関(WIPO)は、知的財産政策と人工知能(AI)をめぐる論点をまとめた資料“Draft Issues Paper on Intellectual Property Policy and Artificial Intelligence”を公表しました。

資料では、特許、著作権、データなど6つの領域における論点を示しています。2020年2月14日までパブリックコメントを受け付けており、寄せられた全てのコメントはWIPOウェブサイト上で公開する予定とあります。

WIPO Begins Public Consultation Process on Artificial Intelligence and Intellectual Property Policy(WIPO, 2019/12/13)
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2019/article_0017.html

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