多文化・多言語サービス

マヤデジタルライブラリー“Biblioteca Digital Maya U Kúuchil Na’at”が公開

2010年7月31日、マヤデジタルライブラリー“Biblioteca Digital Maya U Kúuchil Na’at ”(U Kúuchil Na’atはマヤ語で「知識の館」という意味)のプロトタイプが公開されました。この“Biblioteca Digital Maya”は、中米のユカタン半島に住むマヤの人々の知識や歴史、伝統を収集し、提供するものです。現在、“Biblioteca Digital Maya”には、書籍や音楽、写真やビデオなどのデジタルコンテンツを登録中であり、今後も徐々にコンテンツ数を増やしていくとのことです。

Biblioteca Digital Maya U Ku'uchil Na'at
http://bidimaya.proindigenas.org/index.php

BOLETÍN DE PRENSA SOBRE EL LANZAMIENTO DE LA BIDI MAYA UKN(2010/8/1付け ProIndigenas - Información y Comunicaciónのニュース)
http://www.proindigenas.org/index.php

Alistan Biblioteca Digital Maya (2010/7/20付け Informador.com.mxの記事)

元バスターミナルを改築して作られた図書館分館が、同居する文化施設とともに果たす役割(スウェーデン)

スウェーデンのマルメ市は2008年、築100年の元バスターミナルを改築し、“Garaget”(「ガレージ」に相当)という通称の文化複合施設を構築しました。このうちの一部は2008年に、残りは2009年2月にオープンしていますが、後者にはマルメ市立図書館の分館も含まれています。同館が、市やマルメ大学、そしてGaraget内にあるカフェ、文化施設などとともに、移民・難民や、橋で隣接するデンマークからの通勤者など、多様な言語・文化的背景を有する人々の社会的包摂(social inclusion)を目指し行っている活動が、Scandinavian Public Library Quarterly誌2009年1号で紹介されています。

Andreas Ingefjord. Garaget –All this and books too. Scandinavian Public Library Quarterly. 2009, 42(1).
http://www.splq.info/issues/vol42_1/03.htm

Päivi Jokitalo. Scandinavian Shortcuts: A public library up-to-date. Scandinavian Public Library Quarterly. 2007, 40(4).

内閣府、定住外国人施策ポータルサイトを公開

内閣府が2009年4月1日、「定住外国人施策ポータルサイト」を公開しています。日本語のほか、英語、ポルトガル語、スペイン語で情報が提供されています。

定住外国人施策ポータルサイト
http://www8.cao.go.jp/teiju-portal/jpn/index.html

参考:
CA1661 - 公共図書館の多文化サービスを進めるために-情報ニーズ調査の必要性- / 平田泰子
http://current.ndl.go.jp/ca1661

OCLC、図書館に対する非英語資料の需要に関する調査結果を公表

OCLCが小・中規模の大学図書館、コミュニティカレッジ図書館、学校図書館、および公共図書館を対象に実施した、非英語資料への需要に関する調査結果が公表されています。
主な調査結果は以下の通りです。

・回答した公共図書館の約58パーセント、大学・コミュニティカレッジ・学校図書館(以下、大学・学校図書館など)の約48パーセントが、非英語資料への需要があると回答。

・資料のジャンルは、公共図書館では大人向けフィクション(86パーセント)、大人向けノンフィクション(79パーセント)、子ども向けフィクション(77パーセント)の順である。大学・学校図書館などでは、カリキュラム支援資料への要求が圧倒的に高い(67パーセント・2位の大人向けフィクションは39パーセント)。

「ラテン系米国人・スペイン語話者に図書館情報サービスを推進する全国協会」、全国会議を開催

2010年には米国在住のラテン系の人々の数が4,700万人に達すると目されている中、米国図書館協会(ALA)の支部に位置付けられている「ラテン系米国人・スペイン語話者に図書館情報サービスを推進する全国協会(REFORMA)」が、8年ぶり、3回目となる全国大会を2008年9月19~21日にテキサス州エルパソ市で開催しました。

米国のラテン系コミュニティでは、公共図書館はどのように認知されているのか?(報告書)

図書館員向けオンライン学習コミュニティ“WebJunction”と、ラテン系コミュニティに関するシンクタンク“Tomas Rivera Policy Institute”が共同で、カリフォルニア州、フロリダ州、ニューヨーク州など6州のラテン系住民2,860名を対象におこなった、公共図書館に対する意識調査の結果が公表されています。報告書では、
・回答者の54パーセントは、前年に公共図書館を利用した経験を持つ
・回答者の76パーセントは、バイリンガルの図書館員は、ラテン系住民に、より良いサービスを提供すると考えている
・いずれの世代でも、公共図書館を頻繁に訪れる層は増加している
などの調査結果が報告されるとともに、「地域のラテン系コミュニティのことを、図書館員はもっとよく知る」「図書館は英語を学習できる場であることを宣伝する」など4つの提言がなされています。

CA1661 - 公共図書館の多文化サービスを進めるために-情報ニーズ調査の必要性- / 平田泰子

1. はじめに 移民・難民などの民族的・言語的・文化的マイノリティ(以下、「マイノリティ」)に対する図書館サービスの歴史は、1世紀ほど前に遡るが、その目的は移民や難民を受け入れるホスト国の言語や文化への同化を促進することであった。しかし1960~70年代以降、公民権運動や民族意識の高揚などの影響を受け、ホスト国でも次第に同化からマイノリティの言語や文化を尊重する多文化主義政策の方向へと変わってきたことが、現在の図書館における多文化サービスの背景にある。…

どのぐらい公共図書館職員は共感しているのか:「社会的包摂」に対する意識調査の要約(英国)

先に公表された英国のシェフィールド大学情報科学学部「社会における公共図書館・情報センター(CPLIS)」による報告書“The right ‘man’ for the job?: The role of empathy in community librarianship”の要約“Public libraries and social inclusion: how empathic are we?”が、英国情報専門家協会(CILIP)が刊行している雑誌“Update”の2008年6月号に掲載されています。

Public libraries and social inclusion: how empathic are we?

E791 - IFLA,多文化図書館宣言を制定

国際図書館連盟(IFLA)は,「IFLA多文化図書館宣言」を制定し,2008年4月からウェブサイト“IFLANET”で公表している。この宣言は, 多文化社会における図書館の原則や使命を示したもので,文化・言語的多様性を人類共通の財産として尊重し,情報・知識を提供するサービスなどを通じて,そ の維持,促進に努めるとともに,異文化間の対話を活発にし,相互理解のある市民性を育むことを,全ての図書館に対し求めるものである。...

E781 - ALA,米国図書館界の現状報告書を刊行

米国図書館協会(ALA)は2008年4月,2006年(E472参照),2007年に引き続き,米国図書館界の現状を概括した報告書“The State of America’s Libraries”を刊行した。...

ページ