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米国デジタル公共図書館(DPLA)、黒人女性の参政権運動に関するデジタルコレクション“Black Women’s Suffrage Digital Collection”を公開

2020年9月10日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、黒人女性の参政権運動に関するデジタルコレクション“Black Women's Suffrage Digital Collection”を公開したと発表しました。

1850年代から1960年代にかけての黒人女性の参政権運動に関する写真、動画、日記、オーラルヒストリー等、約20万件の資料をオンラインで閲覧することができます。同コレクションのウェブサイトには、黒人女性の参政権運動の歴史をまとめたタイムラインも掲載されています。

また、発表の中では、同コレクションの公開を記念して9月8日に開催されたイベントの録画映像が公開されている事にも触れられています。

DPLA launches Black Women's Suffrage Digital Collection(DPLA, 2020/9/10)
https://dp.la/news/dpla-launches-black-womens-suffrage-digital-collection

総務省、「地域における多文化共生推進プラン」を改訂:図書館を地域住民と外国人住民が相互に交流し、多文化共生に関する理解を深める場づくりを推進する施設の1つとして位置付け

2020年9月10日、総務省が「地域における多文化共生推進プラン」の改訂を発表しました。

図書館に関しては、「地域において、学校、図書館、公民館等の施設も活用し、NPO等と連携しながら、外国人の人権尊重の啓発や地域に多く居住する外国人住民の言語を学ぶ機会を提供する等、地域住民と外国人住民が相互に交流し、多文化共生に関する理解を深める場づくりを推進する」と位置付けられています(p.15)。

「地域における多文化共生推進プラン」の改訂(総務省,2020/9/10)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei05_02000138.html

地域における多文化共生推進プラン(改訂) [PDF:23ページ]
https://www.soumu.go.jp/main_content/000706218.pdf

どのように図書館は新型コロナウイルス感染症感染拡大下でリテラシー向上の使命を果たしてきたか(記事紹介)

2020年9月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における図書館によるリテラシー向上のための取組に関する記事“Literacy Cannot Wait: How Libraries Have Continued to Fulfil their Mission to Promote Literacy during COVID-19”を掲載しました。

記事では、図書館がこれまでリテラシーの向上において重要な役割を果たしてきたこと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、リテラシー教育も含んだ教育や学習全般に混乱が生じていること等に触れ、以下をはじめとした図書館の取組について事例を挙げています。

・オンラインや図書館外での読み聞かせ
・オンラインでの読書チャレンジ(reading challenge)の実施
・電子書籍や郵送サービスといった、リモートでの情報源へのアクセスの提供
・コミュニティで話される言語が母語でない人を対象とした会話クラス(conversation class)の実施

国際図書館連盟(IFLA)、「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」に関する国際連合の意見照会に回答を提出:意識向上・情報アクセス保障など図書館の果たす役割等を表明

2020年9月3日、国際図書館連盟(IFLA)情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)は、女性・女児の「性と生殖に関する健康と権利(Sexual and Reproductive Health and Rights:SRHR)」に関する国際連合の人権高等弁務官事務所(Office of the High Commissioner for Human Rights: OHCHR)の意見照会に対して、回答を提出したことを発表しました。

プライドハウス東京、「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」プロジェクトを立ち上げ

2020年8月21日、プライドハウス東京「文化・歴史・アーカイブ」チームが、日本のLGBTQなどのセクシャル・マイノリティのコミュニティに関するプロジェクト「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」を立ち上げることを発表しました。

プライドハウス東京は、セクシャル・マイノリティに関する情報発信や多様性に関するイベントの開催等を行っています。同プロジェクトでは、日本のセクシャル・マイノリティのコミュニティによる活動や文化の記録を収集・保存・共有するコミュニティ・アーカイブの構築が行われます。

8月21日から11月18日にかけて、資料関係費や保管整備費等のアーカイブ初期収集体制整備の資金調達、LGBTQコミュニティへの協働の呼びかけを目的としたクラウドファンディングが実施されています。

米・オレゴン大学、同大学ナイト図書館内に備え付けられた4点の壁面アートについて人種差別的な内容を含むため遮蔽することを決定

米・オレゴン大学が運営する同大学の情報提供サイト“Around the O”に2020年8月12日付で、同大学ナイト図書館内の4点の壁面アート(murals)について、人種差別・排外主義的な内容を含むことを理由に、同大学が遮蔽を決定したことが報じられています。

ナイト図書館の壁面アートは1937年の図書館建設当時から、同館の東西の主要な階段の正面に設置されています。「大学の使命」と題された壁面アートでは、白人に言及しながら「我々の人種的遺産の保存」という内容の文言があること、「芸術の発展」「科学の発展」と題された壁面アートでは、芸術・研究活動に従事する白人と原始的な道具を使う先住民族が上下に対比して描かれていることなどの理由で、人種的偏見に関する苦情が以前から学生・教職員によって寄せられており、損壊事件もしばしば発生していました。過去の議論においては、大学コミュニティ内の複雑な感情を考慮しながらも、歴史的な意義の観点から壁面アートを保存する決定がなされましたが、2020年夏に発生した黒人男性ジョージ・フロイド氏の殺害事件とその後の“Black Lives Matter”運動により、改めて公共空間における人種差別的なモニュメントに対する関心が高まった結果、大学により遮蔽の決定が下されました。

欧州国立図書館員会議(CENL)、新型コロナウイルス感染症の拡大や“Black Lives Matter”運動の展開などの社会情勢に対応して2つの基金を設立

2020年8月14日、欧州国立図書館員会議(CENL)は、新たな基金として“Covid-19 Support Fund”、“Hidden Stories Fund”を設立したことを発表しました。

これらの基金の設立は、新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴うロックダウンが多くの国立図書館の財政基盤やサービスのあり方に影響を与えたこと、米国の黒人男性ジョージ・フロイド氏の殺害事件とそれに続く“Black Lives Matter”運動の展開が、国立図書館における物語の収集・研究・伝達のあり方に歴史的な課題として現れたことを背景に行われました。基金は、この新たな課題へ対応しようとする会員館を支援する意図で設立されています。

“Covid-19 Support Fund”は、加盟館が新型コロナウイルス感染症による危機に関連して直面する課題への対応、長期的な将来に向けた協働体制への適応と再構築を支援するものです。加盟館は、感染症対応のための追加費用や創造的なプロジェクトについて、最大2,500ユーロの助成金を申請することができます。

東北大学附属図書館本館、留学生向けに「新しい生活様式」下における同館の現在の内部の様子と蔵書検索システムによる図書の検索方法を英語で解説した動画を公開

2020年8月13日、東北大学附属図書館本館は、留学生向けの動画として“Welcome to New Normal Library”と“How to find books in Tohoku University Library”を公開したことを発表しました。

2本の動画は、2020年8月12日付けでYouTubeにアップロードされており自由に視聴することができます。“Welcome to New Normal Library”は、「新しい生活様式」下における同館の現在の内部の様子を英語で解説した内容です。“How to find books in Tohoku University Library”は蔵書検索システムによる図書の検索方法を英語で解説した内容です。

お知らせ(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/news.html
※2020/08/13欄に「【本館】留学生向け動画公開のお知らせ」とあります。

岡山市立中央図書館、東京オリンピック・パラリンピックでホストタウン相手国であるブルガリア共和国を紹介する展示を実施

2020年8月4日から28日まで、岡山市立中央図書館が、同館のSDGs・ESDコーナーで展示「日本が世界を待っている~東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて~」を実施しています。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、オリンピック・パラリンピック関連の書籍や、岡山市のホストタウン相手国であるブルガリア共和国関連の書籍等を展示し、同国を紹介する内容です。展示資料には、駐日ブルガリア共和国大使館から同館が借用した資料や、東京2020オリンピック・パラリンピックの公式アートポスターなどが含まれています。展示は岡山市スポーツ振興課の協力を得ながら同館が主催して実施しています。

【中央図書館】展示「日本が世界を待っている~東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて~」のご案内(岡山市,2020/8/5)
https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000024146.html

国立アイヌ民族博物館、収蔵図書OPACを公開

2020年7月22日、国立アイヌ民族博物館は、収蔵図書OPACの公開を発表しました。

同館は、北海道白老町にあるアイヌ文化の復興・発展のナショナルセンター「ウポポイ(民族共生象徴空間)」内に所在し、ウポポイ開業と同日の2020年7月12日に開館しました。

同館のライブラリは、アイヌ文化や歴史を取り上げた書籍を中心に、専門的な学術書、世界の先住民族についての本、絵本や写真集、図鑑など、幅広い世代に向けた資料を収蔵しており、収蔵図書OPACにより検索が可能です。資料はライブラリ内での閲覧が可能(貸出は不可)ですが、2020年7月30日時点では新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため閉室しています。

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